「春になると髪がよく抜ける気がするけれど、これは年齢のせい?」
そんな不安を感じることはありませんか?
季節の変わり目には抜け毛が増えることがありますが、それが加齢によるものなのか、一時的なものなのかを見極めることが対策をとるうえで大切です。
今回は、春に抜け毛が増える理由や、加齢による抜け毛との違い、効果的なケア方法についてご紹介します。
春に抜け毛が増える理由とは
春になると、抜け毛が増えたと感じる人は多いのではないでしょうか。
これは、季節の変化や環境の影響が関係しています。
季節の変わり目が引き起こす抜け毛
春に抜け毛が増えるのは、冬の間寒さから身を守ってくれていた毛が、暖かくなった春に自然に抜けるという動物の本能のなごりといわれています。
動物たちが冬毛や夏毛など、季節によって毛が生え変わるのをご存知の方も多いでしょう。
人間にもその傾向が残っていて、春は寒い季節に比べ毛が抜けやすいと考えられているのです。
また、春は寒暖差が大きく、気温や湿度が急激に変化しやすい時期。
こうした変化が頭皮の血行に影響を与え、ヘアサイクルの乱れを引き起こすことがあります。
環境の変化によるストレス
春は、新生活のスタートや環境の変化が多い季節です。
仕事や生活の変化に伴うストレスが増えると、自律神経が乱れやすくなり、頭皮の血流が悪くなることがあります。
その結果、髪の成長に必要な栄養が十分に行き渡らず、抜け毛が増える原因になります。
春の紫外線
春は紫外線が強くなり始める時期です。
冬の間は紫外線量が少ないため油断しがちですが、春になると急激に増加します。
紫外線は頭皮の乾燥やダメージを引き起こし、抜け毛の原因になることがあります。
加齢による抜け毛の原因とは
加齢による抜け毛は、季節とは関係なく進行することが特徴です。
とくに、女性ホルモンの変化や生活習慣の影響が大きく関わっています。
女性ホルモンの減少
年齢を重ねると、女性ホルモンのエストロゲンが減少します。
エストロゲンは髪の成長をサポートする働きがあるため、減少するとヘアサイクルが短くなり、髪が細くなったり抜けやすくなったりすることがあります。
社会的な責任や育児・介護のストレス
年齢を重ねると、仕事の責任が増えたり、家庭での育児や介護の負担が大きくなったりすることがあります。
慢性的なストレスは自律神経を乱し、血行不良を引き起こして頭皮の健康を損なう原因になるのです。
春の抜け毛を防ぐ方法
春の抜け毛が気になるときは、頭皮環境を整えることが大切です。
ストレスをためない
ストレスが続くと、血流が悪くなり、髪の成長が妨げられます。
適度な運動やリラックスできる時間をつくることで、自律神経のバランスを整え、健康な髪を育てる土台をつくりましょう。
春は何かとストレスがたまりやすい季節のため、睡眠をいつもより長めにとったり、趣味の時間を意識的にとったりするなど工夫してみてください。
紫外線対策をする
春は紫外線が強くなり始める時期です。
紫外線は頭皮にダメージを与え、抜け毛を引き起こす原因になります。
外出するときは帽子をかぶる、日焼け止めスプレーを使うなど、紫外線対策を忘れずに行いましょう。
抜け毛対策には漢方薬もおすすめ
漢方薬は抜け毛に直接働きかけることはできませんが、抜け毛の一因である加齢、ストレスなどによるからだの変化に根本からアプローチすることで、からだを本来あるべき状態に導く手助けができます。
抜け毛対策には、以下のような働きをもつ漢方薬を選ぶといいでしょう。
- ホルモンバランスの乱れを整える
- 血流をよくして頭皮や髪に栄養を届ける
- 自律神経のバランスを整え、ストレスの緩和や睡眠の質改善を目指す
おすすめの漢方薬
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血流を促して、女性ホルモンの乱れによる不調に働きかける漢方薬です。
疲れやすく、冷え症で、貧血傾向にある方におすすめです。
- 八味地黄丸(はちみじおうがん)
からだ全体を温めて、加齢による衰えに働きかける漢方薬です。
疲れやすく、手足の冷えやすい方に向いています。
漢方薬は全身の状態を整える効果が期待できるため、抜け毛だけでなく、白髪や髪の傷みなどにもアプローチできるでしょう。
ただ、それには「自分の体質に合った」漢方薬を選ぶことが大切です。
自分に合った漢方薬を選ぶには「あんしん漢方」のようなオンラインサービスが便利。
手ごろな価格で漢方薬を自宅に届けてくれるので、継続のしやすさもメリットのひとつです。
ぜひお試しください。
まとめ
春に抜け毛が増えるのは、季節の変化や環境の影響が関係していることが多いですが、加齢による抜け毛との違いを知ることが大切です。
抜け毛が一時的なものなら、ストレス対策や紫外線対策を行うことで改善が期待できます。
ただし、髪が細くなったり、全体的にボリュームが減ってきたりする場合は、加齢による抜け毛の可能性があるため、病院の受診も検討してみましょう。
日々のケアを意識しながら、健康な髪を育てたいですね。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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