春先になると「顔や足のむくみが気になる」「むくみによってからだが重だるく感じる」といった人もいるのではないでしょうか。
むくみは年中起こりうるものですが、春のむくみはその季節特有の理由が原因になっている可能性もあります。
そこで、今回は春にむくみやすくなる原因と、具体的な解消方法についてご紹介します。
むくみの原因を知って、自分に合った解消方法を見つけましょう。
春にむくみが増える原因とは
むくみとは、過剰な水分が皮下組織にたまった状態を指します。
むくみの原因はさまざまありますが、なぜ春はむくみやすいといわれているのでしょうか?
気温の変化による自律神経の乱れ
冬の寒さも和らぎ、春は暖かい日が増えてきますが、最近は日によって寒暖差が大きいですよね。
そんな気温の変化にからだが対応しようとして、自律神経が乱れてしまう場合があります。
自律神経が乱れると血行が悪くなり余分な水分がうまく体外に排出されず、むくみにつながる場合があります。(※1)
冷えによる血流の滞り
春は冬よりも気温が上がるとはいえ、朝晩は肌寒い日もあって、まだまだからだが冷えやすい季節です。
冷えによる血行不良は代謝が悪くなる原因になり、水分の排出がうまく機能しなくなるためむくみやすくなるといわれています。
また、体内にたまった余分な水分が血管を圧迫して、血行不良に拍車をかけてしまい、これが負のループになるのです。(※2)
花粉症やアレルギーによる水分の滞り
「花粉症とむくみって関係あるの?」と思われがちですが、花粉の時期はなんとなく顔がむくみやすいと感じる人はいませんか?
これは花粉によるアレルギー反応で、血管から水分などが細胞間に出てしまうことが原因だと考えられています。(※3)
春のむくみを解消する方法
ここからはむくみを解消するための具体的な方法をお伝えします。
ポイントは「食事」と「運動」です。
詳しくみていきましょう。
食事でむくみ対策
塩分を摂り過ぎると、からだは塩分濃度を薄めるために体内に水分をため込んでしまい、むくみやすくなります。
そのため、塩分の摂り過ぎに注意するのはもちろんですが、塩分を体外に排出してくれる食材を積極的に摂取しましょう。
その食材とは「カリウム」を多く含む食材です。
カリウムには体内の塩分(ナトリウム)を排出する作用があります。
したがって、カリウムを多く含む食材(昆布、ひじき、あんず、さつまいも、切り干し大根、納豆など)を、日々の食事に取り入れていきましょう。(※4)(※5)
運動でむくみ解消
運動不足によって筋力が低下すると、血液やリンパの流れが悪くなってむくみやすくなるといわれています。
とくに、ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、血液やリンパ液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。
運動不足でこのふくらはぎの筋力が低下すると、ポンプ作用が弱まって血液やリンパ液が下半身にたまってむくみやすくなるのです。
たとえば、デスクワークなどで長時間同じ姿勢で過ごすことが多い人は、脚がむくみやすいと感じることが多いかもしれません。
そのため、日常的に運動をすることが大切です。
とはいえ、激しい運動をする必要はなく、ウォーキングや軽くスクワットを行うといった方法でOKです。
また、長時間同じ姿勢にならないようにこまめに動くことを心がけましょう。
むくみ対策には漢方薬もおすすめ
「毎日忙しいし、食事や運動のことばかり考えていられない!」といった人には漢方薬もおすすめです。
漢方薬は自然の生薬でできているため、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。
また、不調に根本からアプローチしてくれるので、むくみにくい体質を目指すこともできますよ。
毎日決められた量を飲むだけなので、忙しい毎日でも取り入れやすいのがメリットです。
もちろん、ストレッチや食事改善も一緒に行うことで、より効率的にむくみにアプローチできます。
脚のむくみが気になる人は、下記のような働きがある漢方薬を選びましょう。
- リンパ液の流れを改善する
- 水分の循環をよくして余分な水分の排出を促す
むくみ解消におすすめの漢方薬
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
色白で疲れやすく、汗をかきやすい人におすすめです。
からだの余分な水の排泄を促し、水太りやむくみを解消します。(※6)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
疲れやすく、貧血症状のある人におすすめです。
血行を促し、水の代謝をよくすることで、むくみや冷えを改善します。(※7)
漢方薬は一般的に、西洋薬と比べて副作用が少ないといわれていますが、初めての場合は何を選べばいいか悩みますよね。
そんなときは「あんしん漢方」のような「オンライン個別相談」を利用してみましょう。
漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができ、自分に合った漢方薬をお手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。
むくみ解消でスッキリとしたからだに!
たかがむくみ、されどむくみです。
むくみが解消されることで、からだのだるさが軽減されたり見た目がスッキリしたり、さまざまな恩恵があるでしょう。
今回ご紹介した方法を一気に行うのは難しいかもしれませんが、まずは生活の負担にならない範囲で継続できそうなことから始めてみてくださいね。
参考サイト
(※1)天城整骨院「春を迎える前の女性の体調管理、足のむくみを防ぐ方法」
(※4)全国健康保険組合「高血圧・むくみでお悩みの方は大注目!!「カリウム」(令和5年5月)」
(※5)公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「カリウムの働きと1日の摂取量」
(※6)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ防已黄耆湯エキス顆粒(医療用)」
(※7)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
ヨガインストラクター・ライター|高橋かなこ
2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。
自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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