「最近食べる量が増えた気がする」
「なんとなくからだが重い」
そんなふうに感じていませんか?
春は新しい環境に適応しようと、無意識にストレスがたまりやすくなる時期です。
その影響でつい食べすぎてしまい、気づけば体重が増えていたという方も少なくありません。
この記事では、ストレスによって太ってしまう仕組みや、食欲をコントロールするコツについて解説します。
春はストレスがたまりやすい季節
春は、生活や人間関係がガラッと変わりやすい時期です。
入学や就職、転勤や部署異動など、環境の変化が起こりやすく、知らず知らずのうちに心やからだに負担がかかっています。
さらに、新生活をスムーズにスタートさせようと、無理に頑張りすぎてしまう方も。
こうしたストレスは、ホルモンバランスや自律神経に影響し、気分の落ち込みや睡眠の乱れ、食欲の変化などを引き起こします。
とくに「なんとなく口が寂しい」「甘いものが無性に食べたい」という感覚が強くなると、ストレス太りにつながってしまいます。
ストレス太りの原因とは?
ストレスによる体重増加には、いくつかのからだの仕組みが関係しています。
甘いものや脂っこいものを食べたくなる
ストレスがたまると、脳は「コルチゾール」というホルモンを分泌します。
このホルモンが分泌されると食欲が高まり、とくにエネルギーの高い食品を欲するようになるといわれています。
その結果、つい甘いものや揚げものなど、カロリーの高いものを食べすぎてしまうのです。
こうした食べものは満足感を得やすい反面、脂肪になりやすく、あとから体重増加に悩むことになりがちです。
食べることがストレス解消になる
ストレスを感じているとき、食べることで一時的に気分が落ち着くことがあります。
これは、食事によって「セロトニン」という心を安定させる物質が増えるためです。
ただし、この方法に頼りすぎると「食べて気分を落ち着かせる」クセがつきやすくなります。
おなかがすいていないのに食べてしまう習慣は、太りやすいからだを作ってしまいます。
ストレス太りを防ぐ食欲コントロール法
太る仕組みがわかっても、すぐにストレスをゼロにはできません。
そこで、ストレス太りを防ぐにはストレス解消を目指すとともに「食べすぎを防ぐ工夫」がポイントになります。
食事のリズムを整える
毎日の食事時間をある程度決めておくことで、からだが空腹を感じにくくなります。
食事の間隔がバラバラだと、血糖値のコントロールが乱れて、食欲が不安定になるのです。
また、朝食を抜くと昼や夜にどか食いしやすくなるため、朝から軽くでも何か口にするのがおすすめ。
食事は1日3回、規則正しく摂るように意識してみましょう。
低GI食品を意識する
低GI食品を積極的に摂ることも、食べすぎを防止するポイントのひとつ。
「GI値」とは、食べたときに血糖値がどれくらい上がるかを示す数字です。
GI値が高いものは血糖値を急上昇させ、脂肪としてたまりやすくなります。
反対に、低GIの食品は血糖値がゆるやかに上がるため、太りにくく、満腹感も持続しやすい傾向に。
玄米、オートミール、全粒粉パン、野菜、豆類などを取り入れると、自然と食べすぎを防げます。
食べたものの写真を撮る
食べすぎを防ぐために、日々の食事を記録してみましょう。
なかでも、文字より手軽にできるのが「写真に撮る」方法です。
あとから見返すことで、自分の食生活のクセやストレスの影響に気づけることがあります。
「なんとなく」食べてしまう行動が減り、自然と意識が変わっていきますよ。
ストレスによる食べすぎには漢方薬もおすすめ
生活習慣の見直しだけでなく、ストレスや食欲の乱れには漢方薬も心強い味方になります。
漢方薬は、心身のバランスを整えて心とからだの両面からアプローチするため、無理なく自然に食べすぎ防止を目指せます。
食べすぎ対策には「過剰な胃腸の働きを抑える」「自律神経やホルモンバランスを整えて、ストレスによる過食を軽減する」といった働きのある漢方薬を選びましょう。
食べすぎ対策におすすめの漢方薬
- 大柴胡湯(だいさいことう)
自律神経の乱れを整えてストレスや食欲を落ち着かせ、脂質代謝を改善します。
ストレスで食欲が増してしまう、便通が悪くがっちりした体型の方におすすめです。
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
下腹部にこもった熱を冷ますことで、便通や精神不安に働きかけます。
女性ホルモンの変動に伴う精神的なイライラを感じる方や、のぼせやすい方におすすめです。
食べすぎてしまう原因は人それぞれ異なるため、自分の悩みや体質に合った漢方薬を選ぶのがポイントです。
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まとめ
春はストレスがたまりがちで、その影響で食べすぎてしまう方が増えやすい時期です。
ストレス太りの背景には、ホルモンの働きや心の変化など、さまざまな要因があります。
「なんとなく食べてしまう」を見直し、食事のリズムを整えたり、低GI食品を取り入れたりするだけでも、からだは少しずつ変わっていきます。
また、心とからだのバランスを整える漢方薬も、ストレス太りの対策として心強い存在です。
食欲とストレスの波を上手に乗りこなして、軽やかな春を過ごしましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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