「病気じゃないけど、なんだか調子が悪い」
そんな不調が続いていませんか?
疲れやすい、寝ても回復しない、頭が重い、便秘や冷えが気になる……。
からだのあちこちにあらわれる“なんとなく不調”を放っておくと、いつか大きな病気につながってしまうかもしれません。
今回は、そんな不調をケアするヒントになる「未病」という考え方と、からだを整える漢方薬やセルフケアを紹介します。
「未病」とは
“未病”とは、まだ病気とは診断されないけれど、健康とはいえない状態のこと。
東洋医学ではこの未病の段階でからだを整えることが大切だと考えられています。
健康と病気の間にあるグレーゾーン
健康診断では「異常なし」と言われたけれど、だるさや頭痛、冷えが続く……。
未病はそんな、数値にはあらわれにくい不調を含みます。
放っておけば病気へと進行してしまう可能性もあるため、早めにケアを始めることが大切です。
体調は自分で整える時代へ
日本は今、世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでいます。
それにともない「病院に行くほどではないけれど、なんとなく不調を感じる」といった“未病”の段階で、自分の体調を整える大切さが見直されるようになってきました。
限られた医療資源を有効に活用するためにも、日常的なケアで健康を維持しようとする「セルフメディケーション」の考え方が注目されています。
未病を見逃さないためにできること
未病を放置せず、からだを整えるためには、日々のちょっとした変化に気づくことが大切です。
未病のサイン
検査を受けても異常がないにもかかわらず、以下のような不調が続いている場合、未病の可能性があります。
- 頭が痛い
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 胃腸の調子が安定しない
- 手足が冷える
- 便秘や下痢が続く
- 腰痛や肩こりがある など
これらの症状は「年齢のせいかな」「寝れば治るかな」などと軽く考えがちですが、放置してしまうと病気につながることも。
未病の段階でしっかりと対策をとることが大切です。
セルフケアで整える方法
食事・運動・社会参加の3つを意識することが、未病ケアの基本です。
- 食事:バランスのいい食事を意識し、よく噛んで食べることが大切
- 運動:軽いウォーキングや階段の昇り降りなど「自分にとってちょっときつい運動」を習慣にする
- 社会参加:ボランティア活動や趣味を通して他者と交流をとることが、健康的な暮らしを維持するポイントのひとつ
子どもや若者は運動や食事、働く世代はストレスやメタボ対策、高齢者は運動や社会参加など、ライフステージに合わせた対策が必要です。
漢方薬で未病を整えるには
体質や体調に合わせて、漢方薬を取り入れるのもおすすめです。
未病の段階だからこそ、心とからだのバランスを整える漢方薬の力が活きていきます。
西洋薬と漢方薬の違い
西洋医学においては、ウイルス性感染症には「抗ウイルス薬」、痛みには「鎮痛剤」などその症状に合わせた薬が用いられます。
これらはたいていひとつの有効成分からなる薬であり、症状に対してピンポイントで効果を発揮します。
一方、漢方薬は自然由来の複数の生薬からなるため、さまざまな症状の改善が期待できるのです。
からだの状態に合わせた漢方薬を選ぶ
漢方医学には「気・血・水(きけつすい)」という考え方があります。
この3つのバランスが乱れると、不調があらわれやすくなると考えられており、漢方薬はその乱れを整えることで、心とからだ全体の状態をよくしていきます。
たとえば、
- 「気」が不足して元気が出ない、食欲が出ないという人には、エネルギーを補う六君子湯(りっくんしとう)
- 「血」が滞って、肩こりや生理痛、肌荒れなどが起きやすい人には、巡りをよくする桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 「水」のバランスが乱れ、むくみや頭重感、めまいが気になる人には、水分の代謝を助ける五苓散(ごれいさん)
といったように、体質や不調のサインに応じて処方が選ばれます。
「同じ症状でも、人によって使う漢方薬が違う」といわれるのは、こうした個々の体質やバランスを重視しているからです。
そのため、未病の段階ではとくに、体調を見ながらゆるやかに整えていける漢方薬の活用が役立ちます。
自分の症状がよくわからない、どんな漢方薬を選べばいいかわからない、という人は、薬剤師や漢方の専門家に相談するのがおすすめです。
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「漢方薬ってちょっと高そう……」と心配な人も安心なお手頃価格。
まずはお試しからスタートできるところもおすすめです。
体質改善や未病対策が気になっている人は、ぜひ一度お試しください。
まとめ
不調を「まだ病気じゃないから」と見過ごすのではなく、未病のうちにケアを始めることで、からだは少しずつ整っていきます。
生活習慣を見直すことに加えて、自分に合った漢方薬を取り入れることで、より効果的に体質改善を目指せます。
「いつもより少し元気になれたかも」と感じられる日々を目指して、できるところから整えていきましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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