「5月はまだそんなに日差しが強くない」と思っていませんか?
実は、紫外線はすでに対策が必要なほどたくさん降り注いでいます。
油断していると、気づかないうちに肌へのダメージが進んでしまうことも。
今回は、初夏の紫外線が肌に与える影響と、今すぐ始められるケア方法を紹介します。
初夏の紫外線が肌に与える影響
5月でも紫外線は夏と同じくらい地上に届いています。
知らずに浴び続けると、将来のシミやシワの原因になるので注意が必要です。
紫外線は「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類に分けられます。
このうちUV-Cは強力ですが、オゾン層によって吸収されるため地上には届きません。
肌に影響を与えるのは、主にUV-AとUV-Bの2種類です。
UV-Aは肌の奥までじわじわと届き、シミやシワの原因になるといわれています。
とくに5月は、このUV-Aの量が年間で最も多くなる時期です。
一方のUV-Bは、肌の表面に強く作用して赤くさせる紫外線で、8月にピークを迎えます。
つまり5月は、気温がそれほど高くなくても、紫外線のダメージが始まっている“見えない危険ゾーン”なのです。
紫外線対策は「外」と「内」からがカギ
肌を紫外線から守るためには、日焼け止めやスキンケアといった外側からのケアに加え、内側からのサポートも意識してみましょう。
毎日のUVケアで紫外線をブロック
日焼け止めは、夏だけのものではありません。
また、紫外線は晴れの日はもちろんのこと、曇りの日でも雨の日でも地上に降り注いでいます。
5月からの紫外線対策として、毎日日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
さらに、帽子や日傘、UVカットの衣類も併用すれば、より効果的に紫外線をブロックできます。
とくに外に出る予定がなくても、洗濯物を干すときやゴミ出しの数分間など日常のちょっとした行動でも、UVケアを習慣づけることが大切です。
スキンケアで肌のバリア機能を高める
紫外線を浴びた肌は乾燥しやすく、バリア機能が弱まります。
そのまま放っておくと、肌トラブルや老化の進行につながることも。
朝晩の保湿ケアでしっかりとうるおいを与え、外部刺激から肌を守る力を育てましょう。
肌のバリア機能を整えることで、紫外線の影響を受けにくくなるだけでなく、普段のスキンケアの効果も実感しやすくなります。
日々のちょっとしたケアの積み重ねが、のちの肌に大きく差をつけます。
食事やサプリで内側から美肌サポート
肌を紫外線ダメージから守るため、食事からも栄養を取り入れましょう。
ビタミンCやEなどの抗酸化成分は、紫外線による酸化ダメージをやわらげるのに役立ちます。
<積極的に摂りたい食材>
- ビタミンC:ブロッコリー、キウイ、いちご、レモンなどの野菜や果物
- ビタミンE:かぼちゃ、赤ピーマンなどの野菜やアーモンド、ヘーゼルナッツなどのナッツ類
食生活のバランスが崩れがちな方は、朝のフルーツや、夕食の温野菜などから少しずつ意識してみるのもおすすめです。
無理なく続けることで、肌の調子にも変化があらわれてきます。
また、不足しがちな栄養素は、サプリメントで補うのもひとつの方法。
自分に合った方法を試してみてください。
紫外線ダメージには漢方薬もおすすめ
肌の状態は、心とからだ全体のバランスと深く関係しています。
紫外線を浴びてダメージを受けたときこそ、漢方の力でからだの内側から整えることが大切です。
心とからだのバランスが整うと、肌の調子だけでなく、気分や体調にもうれしい変化を感じやすくなるでしょう。
肌への対策には、
- 血流をよくして肌に栄養と酸素を届ける
- 肌の水分代謝を促進して、老廃物を排出させて新陳代謝をよくする
- 炎症をやわらげる
- シミの原因となる局所的な血液循環の滞りを改善する
などの作用をもつ漢方薬を選びましょう。
紫外線ダメージ対策におすすめの漢方薬
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
からだにこもった余分な熱を冷まして、皮膚の赤みやかゆみの症状をやわらげます。
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいん)
血流をよくして、水分代謝を促すことで、シミに働きかけます。
紫外線を浴びたとき「赤くなる」「赤くならずに黒くなる」「水ぶくれができる」など反応はさまざま。
そのため、それぞれの症状や体質に合った対策が必要です。
漢方薬は、自分に合ったものを選べば、気になる症状だけではなく体質改善も目指すことができます。
自分にぴったりの漢方薬を選ぶには「あんしん漢方」といったサービスを利用するのがおすすめ。
漢方薬に精通した薬剤師が、AIを用いながらオーダーメイドのプランを選んでくれるオンラインサービスです。
ぜひ一度お試しください。
まとめ
5月の紫外線は、夏に負けない強さがあります。
「まだ涼しいから」と油断せず、今からしっかりと対策を始めることが、未来の肌を守る第一歩。
日焼け止めやスキンケア、そして食事や漢方などの“内外ケア”を組み合わせて、紫外線に負けない美肌を育てていきましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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