「なんだか疲れやすい」「気分が安定しない」「急に汗が吹き出す」
40代・50代に差しかかると、こうした体調の変化を感じる方が増えてきます。
それでも、キャリアの大事な時期だからこそ、仕事をあきらめたくない。
今回は、更年期と向き合いながら、キャリアを続けていくためのヒントを紹介します。
40代・50代に立ちはだかる「更年期」
仕事の責任が増す一方で、からだや心に変化を感じる方は多いのではないでしょうか。
とくに更年期の症状は、キャリアを続けるうえで見過ごせない課題になることも。
まずは、更年期にどんな不調が起きるのかを整理していきましょう。
更年期の主な症状とは
更年期には、以下のような症状が多くみられます。
- 疲れやすい
- 肩こりや腰痛
- イライラや落ち込み
- ホットフラッシュ(ほてり・発汗)
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
これらの症状は、仕事のパフォーマンスにも直結するため、早めの対策が重要です。
仕事に影響を与えやすい理由
更年期の症状は、単なる体調不良とは違い、睡眠の質の低下や対人関係のストレスなど、職場での立ち振る舞いにも影響を及ぼします。
気分の浮き沈みが大きくなると、今までスムーズにできていた仕事にストレスを感じやすくなることも。
自分を責めるのではなく、ホルモンバランスの変化によるものだと理解することが大切です。
更年期と付き合いながらキャリアを守るには
ここからは、更年期と向き合いながら、キャリアを守るためにできる対策を紹介します。
ホルモンバランスを整える治療法
更年期の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。
この不足を補うために、「ホルモン補充療法(HRT)」という治療法があります。
内服薬のほか、皮膚に貼るタイプや皮膚に塗るタイプなど、さまざまな形態の薬があるのが特徴です。
自分のライフスタイルや体調に合わせて選べるため、無理なく続けやすいのもメリット。
医師に相談し、自分に合った薬を探してみましょう。
栄養バランスを見直す
更年期対策には、からだの内側からのケアも大切です。
とくに、更年期には以下の栄養素を意識して摂りましょう。
- 大豆イソフラボン
- ビタミン
- カルシウム
- 食物繊維
- たんぱく質
大豆製品、緑黄色野菜、肉や魚などを積極的に取り入れることがポイントです。
また、食事だけでは足りないと感じたら、サプリメントの活用も検討してみましょう。
無理な食事制限ではなく、栄養を「足す」意識が大切です。
ストレスマネジメントを取り入れる
ストレスがたまると、自律神経が乱れやすくなり、更年期症状を悪化させることがあります。
仕事の合間にできるリラックス法を取り入れて、心とからだをいたわりましょう。
- 深呼吸
- 軽いストレッチ
- 誰かにつらさを話す
気持ちを言葉にするだけでも、驚くほど心が軽くなることもあります。
小さな習慣でも、続けることで大きな支えになります。
更年期対策には漢方薬の活用もおすすめ
日常のセルフケアに加えて、漢方薬を取り入れる選択肢もあります。
漢方薬は、自然の生薬を組み合わせて作られており、心とからだのバランスを回復させる働きを持ちます。
そのため、ひとつの症状だけでなく、さまざまな更年期症状の同時改善が期待できるのです。
「なんとなく不調」が続くときにも、体質そのものから立て直すサポートになります。
更年期の不調を改善するには、
- 冷えや加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する
- 血流をよくしてからだ全体に栄養を届ける
- 自律神経のバランスを整える
などの働きをもつ漢方薬を選びましょう。
更年期対策におすすめの漢方薬
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
疲れやすく、イライラやのぼせが気になる方におすすめの漢方薬です。
からだにこもった余分な熱を冷ますことで、女性ホルモンの変動によって起こりやすい精神不安の症状やのぼせ、めまいに有効です。
- 温経湯(うんけいとう)
冷え症で手足のほてりが気になる方におすすめの漢方薬です。
血流を促し全身に栄養を行きわたらせることで、からだの熱バランスを整えて手足のほてりや下半身の冷えなどに働きかけます。
漢方薬は、体質や症状によって選び方が変わります。
「せっかく漢方薬を飲んでいるのに、効果がない……」という事態を防ぐためには、自己判断せず、専門家に相談するのがおすすめです。
「あんしん漢方」は、オンラインで気軽に漢方薬のことを相談できるサービス。
自宅にいながら、漢方薬の専門家に自分にぴったりの漢方薬を提案してもらえます。
ぜひお試しください。
まとめ
更年期は、誰にでも訪れる自然な変化です。
症状とうまく付き合いながら、仕事もプライベートも充実させるためには、早めの対策が大切です。
ホルモン治療や栄養バランス、ストレスケア、そして漢方薬を上手に取り入れて、心とからだを整えていきましょう。
無理をせず、自分を大切にしながらキャリアを育んでいきたいですね。
これからの毎日を、もっと前向きに歩んでいくために――。
できることから少しずつ始めてみませんか。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
- あんしん漢方(オンラインAI漢方)
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