「6月になるとからだが重くなる」「梅雨の時期は朝スッキリ起きられない」そんな不調を感じていませんか?
梅雨の時期にあらわれる“だるさ”は、実は単なる天気のせいではありません。
湿気や気圧の変化が影響することで、水や気の“巡り”が乱れて起きる不調であることが多いのです。
今回は、そんな「梅雨のだるさ」の原因と、生活習慣や漢方薬による整え方を紹介します。
梅雨に起こる“だるさ”の原因とは?
梅雨時期のだるさは、気象条件とからだの内側の状態が影響し合って起こります。
ここでは、その代表的な2つの原因についてみていきましょう。
湿気による「水の巡り」の滞り
東洋医学では、からだの中の水分がうまく巡らずにたまった状態を「水滞(すいたい)」と呼びます。
梅雨は湿度が高く、汗や尿による排出がうまくいかず、水分代謝が滞りがちになります。
その結果、からだが重い・むくむ・胃腸の調子が悪い・冷えやすいといった症状が出やすくなるのです。
とくに運動不足や冷たいものの摂りすぎが続くと、水分の巡りがさらに悪化しやすくなるため注意が必要です。
気圧変化による自律神経の乱れ
梅雨のもうひとつの特徴が、気圧の変化です。
低気圧が続くと副交感神経が優位になり、からだは休息モードに傾きます。
これにより、日中でも眠気を感じたり、やる気が出なかったりといった状態に。
自律神経がうまく働かないと、体調だけでなく気分も不安定になりやすくなります。
不眠や頭痛、イライラといった心身の不調が重なり、ますます疲れやすく感じる人も少なくありません。
だるさを軽くするためにできること
梅雨のだるさを和らげるには、からだのバランスを整える習慣が大切です。
すぐに取り入れられる簡単な生活習慣を紹介します。
汗をかく習慣を取り入れる
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、軽い運動やストレッチで汗をかいたりする習慣をつけると、からだの水分の巡りがスムーズになります。
余分な水分が排出されることで、だるさやむくみの軽減につながります。
エアコンでからだが冷えやすい人は、首やおなかまわりを冷やさないよう心がけるのもポイントです。
冷たい食事は控える
湿気によって弱りやすい胃腸を守るには、食事の内容にも気を配りたいところ。
冷たい飲みものやアイスなどは消化を妨げ、余計にからだが重く感じる原因になります。
温かくて消化のいい食べ物を選び、生姜やネギなどからだを温める食材を取り入れるといいでしょう。
お粥や具だくさんの味噌汁などは、胃腸にやさしくおすすめです。
梅雨のだるさ対策には漢方薬もおすすめ
生活習慣の見直しに加えて、体質そのものを内側から整える方法として、漢方薬を活用するのもひとつの手です。
ここでは、梅雨のだるさ対策に役立つ漢方薬をご紹介します。
余分な水を出す「利水作用」のある漢方薬
体内にたまった余分な水分を外へ出し、水の巡りの乱れを整えるのが「利水作用」のある漢方薬です。
代表的なものには以下のような漢方薬があります。
- 五苓散(ごれいさん)
体内の水分バランスを整えることで、梅雨時期の不調(だるさや頭痛、むくみ)に働きかけます。
- 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
上半身を中心に水分代謝をよくすることで、めまいやふらつきを改善します。
気持ちの乱れや眠気には「気の巡り」を整える漢方薬
気圧変化での気分の落ち込み、眠気ややる気の低下が気になる場合は「気の巡り」を整える漢方薬が適しています。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
ストレスによってできた喉のつかえ感を取り去ることで、不安や緊張を和らげます。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
精神を安定させることで、不安、動悸、不眠、イライラや抑うつといった症状に働きかけます。
漢方薬は単に症状を和らげるだけでなく、体質改善のサポートにもなります。
日々の生活で感じる不調を根本から見直したい人にとって、頼もしい選択肢になるでしょう。
自分に合った漢方薬を選ぶには
漢方薬は体質に合わせて選ぶことが大切です。
「どれを選んだらいいのかわからない」「合うかどうか不安」という人には、オンライン漢方相談サービス「あんしん漢方」がおすすめです。
スマホで簡単に体調を相談でき、薬剤師があなたに合った漢方薬を提案してくれます。
漢方薬と聞くと値段が気になる人も多いかと思いますが、あんしん漢方は続けやすい価格。
お試しコースもあるため、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
梅雨のだるさは、単なる天気のせいではなく、からだの“水の巡り”の乱れが関係していることがあります。
湿気や気圧の影響を受けやすいこの時期こそ、からだを内側から整えるケアが大切です。
生活習慣と漢方薬を上手に取り入れて、今年の梅雨はスッキリ快適に。
一人ひとりの体質や不調に合わせてケアすることで、日々の暮らしの質がぐっと変わってきます。
無理なくできることから少しずつ取り入れて、毎日を軽やかに過ごしましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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