「最近なんとなくだるい」
「健診で肝臓の数値が高めだと言われた」
そんな経験がある人は、もしかすると肝臓が疲れているのかもしれません。
お酒の飲みすぎだけが原因ではなく、普段の生活習慣も肝臓に大きく影響します。
この記事では、肝臓の働きや負担がかかる生活習慣、そして日々の肝臓ケアの大切さについてご紹介します。
「沈黙の臓器」肝臓の働き
まずは、肝臓がどんな役割をしているのかを知ることが、ケアの第一歩です。
肝臓はからだの「化学工場」
肝臓は、食べ物からとった栄養を分解・変換して、必要なエネルギーや成分を作り出します。
アルコールの分解、有害物質の解毒、脂肪の分解なども行っており「からだの化学工場」と呼ばれるほど働き者の臓器です。
私たちが意識しないところで、24時間休まず働いているのが肝臓なのです。
自覚症状が出にくい
肝臓は多少ダメージを受けても、すぐに不調を感じにくいのが特徴です。
不調が出るころには、かなり進行していることもあるため「沈黙の臓器」と呼ばれています。
だからこそ、健診で数値に異常が出たときにはすでに注意が必要。
“まだ大丈夫”と油断せず、今のうちからケアを意識することが大切です。
肝臓に負担がかかる生活習慣
知らず知らずのうちに、肝臓を疲れさせている生活習慣があります。
ここでは、日常で注意したいポイントをみていきましょう。
アルコールの飲みすぎ
お酒を飲むと、肝臓がアルコールを分解して無害なものに変えてくれます。
しかし、過度に飲酒をすると分解が追いつかず、肝臓にダメージが蓄積してしまいます。
週末の飲み会や仕事の付き合いで、知らぬ間に“毎日飲酒”になっている人は要注意です。
食べすぎ・脂っこい食事
脂質の多い食事や糖分の多いスイーツなども、肝臓には負担になります。
脂肪が肝臓にたまる「脂肪肝」は、アルコールを飲まない人にも起こり得ます。
コンビニ食や外食が続いている人は、意識して野菜やたんぱく質を摂るようにしましょう。
睡眠不足やストレス
肝臓には、からだの修復を担う役割もあります。
そのため、しっかりからだを休めることが大切です。
睡眠不足や強いストレスが続くと、肝臓の働きも弱まり、疲れが抜けにくくなります。
忙しい毎日でも、できるだけ睡眠時間を確保し、リラックスする時間を持つようにしましょう。
肝臓ケアは“飲んだ後だけ”では足りない
つい「昨日飲みすぎたからウコンを飲んでおこう」と、飲酒の後だけ気にする人もいますよね。
でも、肝臓ケアは“その場しのぎ”ではなく、日常的に続けることが大切です。
肝臓が元気になるには回復の時間が必要
肝臓は再生力のある臓器ですが、それでも疲労が続けば、回復が追いつきません。
食事や生活習慣の見直しに加えて、しっかり休ませることが、肝臓を元気に保つコツです。
とくに連日の飲み会は避け、週に1〜2日でも“休肝日”を作るようにしましょう。
毎日のちょっとした意識がカギ
たとえば、脂っこいものを控える、夜更かしを減らす、ひと駅分歩いてみる。
そんな小さな意識の積み重ねが、肝臓の負担を軽くしてくれます。
そして、「いつかやろう」ではなく、“今日から”始めることが大切です。
肝臓ケアに漢方薬という選択肢
肝臓の不調は、心やからだ全体のバランスの乱れが原因になることも。
そんなとき、からだの内側から整える漢方薬が役立ちます。
漢方薬を選ぶときは、自分の体質や症状、生活習慣を基準にするといいでしょう。
おすすめの漢方薬
- 五苓散(ごれいさん)
体内の水分バランスの乱れによって引き起こされる二日酔い、頭痛、吐き気、めまい、悪心、下痢などの症状に用いられます。
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
余分な老廃物の排出を促し、脂質代謝を上げて脂肪燃焼をサポートすることで肥満症に用いられます。
「どれを選べばいいかわからない」「自分に合うか不安」という人は、専門家に相談するのが安心です。
オンラインで薬剤師に相談できる「あんしん漢方」では、体質に合った漢方薬を提案してもらえます。
忙しい人でもスマホから簡単に利用でき、自宅に配送されるため続けやすいのもポイントです。
まとめ
肝臓の不調は、自覚しにくいからこそ、普段から意識してケアすることが大切です。
お酒を飲むときだけでなく、日々の食生活や睡眠、ストレス対策が、肝臓の元気を支えてくれます。
「なんとなく疲れやすくなった」「検診の数値が気になる」
そんなときこそ、肝臓の声に耳を傾けてみてください。
そして、自分の体質に合った漢方薬を取り入れて、からだ全体を整えるサポートを始めてみましょう。
できることから少しずつ、肝臓ケアを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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