「また手足口病かも……?」
夏になると保育園や幼稚園で流行する手足口病。
一度かかっても、またうつってしまう子もいて、不安に感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
実は、手足口病はウイルスの型がいくつもあるため、くり返しかかることもめずらしくありません。
この記事では、手足口病の特徴と、親としてできる回復サポートについて解説していきます。
毎年夏に流行する手足口病、どんな病気?
手足口病は、毎年7月下旬ごろに流行のピークを迎える、子どもに多い感染症のひとつです。
手・足・口に発疹が出る夏の感染症
名前のとおり、手のひら・足の裏・口の中に小さな水ぶくれのような発疹が出るのが特徴です。
口の中に発疹ができると痛みが強く、食事や水分が摂りづらくなることもあります。
発熱やのどの痛みを伴うこともありますが、症状の出方には個人差があり、軽いケースからぐったりするほどつらいケースまでさまざまです。
特効薬はなく、基本は自然に治るのを待つ
手足口病には特効薬がなく、ウイルスに対しての直接的な治療は行えません。
発熱に対しては解熱剤を使うなど、症状に応じた対処をしながら、自然に治るのを待つ必要があります。
そのため、親としては「何もできない」と感じることもあるかもしれません。
経過観察を行い、ぐったりとした様子や水分が摂れないなどの症状があれば医療機関を受診しましょう。
ウイルスの型が違えば、何度でもかかる
手足口病の原因となるウイルスには複数の種類があります。
一度かかっても、違う型のウイルスに感染すれば、また発症する可能性があります。
「またうつったの?」と驚くかもしれませんが、めずらしいことではありません。
とくに体力が落ちているときは、感染しやすく、回復にも時間がかかってしまいます。
親ができる!回復と再発予防のサポート
自然に治るとはいえ、体調が悪いときはしんどいもの。
親ができるサポートを知っておくことで、子どものつらさを少しでも軽くしてあげられます。
無理をさせずにしっかり休ませる
手足口病は、からだの中でウイルスと戦っている状態です。
熱が下がっても、まだ疲れが残っていることもあるため、すぐに外で遊ばせたり登園させたりせず、しっかりと休ませてあげましょう。
とくに睡眠をよくとることで、免疫力が回復しやすくなります。
食べられるものから、こまめに水分と栄養を補給
口の中に発疹があると、痛くて食べたり飲んだりしにくくなることがあります。
しかし、何も食べられない・飲めない状態が続くと、体力がどんどん落ちてしまうことに。
ゼリーやアイス、冷たいスープなど、口あたりがやさしくて飲み込みやすいものを少しずつ与えてみてください。
また、こまめに水分を補給することも大切です。
脱水や栄養不足にならないよう、食べられる範囲で工夫してサポートしていきましょう。
手足口病は大人の方が悪化しやすい
手足口病は子どもの病気というイメージが強いですが、大人がかかると意外と重症化しやすいことをご存じでしょうか。
大人の場合、発熱が39度以上になることもあり、筋肉痛や全身のだるさが強く出る傾向があります。
仕事や家事が手につかなくなることも多く「ただの夏風邪」ではすまないケースもあります。
ウイルスは便や唾液にも含まれるため、トイレや洗面所のタオルを共有しない、食器を分ける、こまめに手を洗うなど、家庭内での感染対策を徹底しましょう。
また、大人も体力や免疫が落ちているときに感染しやすくなります。
子どもだけでなく、親自身の体調管理も意識しておくと安心です。
漢方薬で体力・免疫を整える習慣を
手足口病は特効薬がないため、からだの「治る力」を引き出すケアが重要です。
漢方薬は、ウイルスをやっつけるのではなく、免疫力の低下や体力の回復を助けることで早期回復を目指します。
また、根本からの体質改善を目指す漢方薬は、不調を治すだけでなく、不調にならないからだへと導いてくれるでしょう。
たとえば、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」は、胃腸の働きをよくして「気(き)」(エネルギー)を補い、気力や体力を充実させます。
また、「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」は、血流や胃腸の機能を高めて気を補い、全身に栄養を行きわたらせます。
漢方薬は、自分の体質に合ったものを内服することがポイントです。
しかし、どのような漢方薬が自分に必要なのかは中々判断が難しいですよね。
そんなときは「あんしん漢方」がおすすめです。
漢方薬に詳しい薬剤師が、あなたにぴったりの薬を選ぶサポートをしてくれますよ。
リーズナブルで続けやすい価格も魅力です。
まずはお試しから、お気軽にご利用ください。
まとめ
手足口病は、毎年夏に流行する子どもの感染症ですが、くり返しかかったり、思ったより重くなったりすることもあります。
特効薬がないからこそ、親ができるサポートが大切です。
無理をさせずにしっかり休ませ、食事や水分補給で体力を守ることがポイントとなります。
そして、大人もかからないよう、しっかりと家庭内で感染対策をしていきましょう。
今年の夏も、家族みんなが元気に過ごせるよう、早めの対策を始めてみませんか?
- 公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
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