暑さが続くと、つい毎日のようにアイスに手が伸びてしまう人も多いのではないでしょうか。
「食欲がないけど、アイスなら食べられる」
「ひとつくらいなら大丈夫」
そう思って続けているうちに、気づけば毎日アイスがやめられない状態になっていた……という声も少なくありません。
実はその習慣が「なんとなくだるい」「からだがむくむ」といった不調の原因になっている可能性もあるのです。
今回は、アイス依存とからだの変化の関係、そこから抜け出すための生活の工夫や、からだを整えるためのアプローチについてご紹介します。
なぜ毎日アイスを食べてしまうのか?
アイスが手放せなくなるのには、暑さや体調の変化など、いくつかの背景があります。
食欲が落ちる夏、アイスが主食代わり
梅雨のジメジメや暑さのなかでは、食欲が落ちてしまうことも多くあります。
「ごはんは食べたくないけれど、冷たくて甘いアイスなら食べられる」という感覚は、多くの人にあるのではないでしょうか。
アイスは口当たりもよく、調理の必要がなく手軽に食べられるため、つい頼ってしまいがちです。
しかし、これが何日も続くと、栄養不足やからだの冷えにつながってしまうことがあります。
冷たいものばかり欲しくなるのはからだのサイン
アイスがどうしても食べたいと我慢できないのは、からだのバランスが崩れているサインかもしれません。
ストレスなどで自律神経が乱れていると、体温をうまく調整できなくなり、無意識に冷たいものを欲するようになります。
この状態が続くと、ますますアイスを欲しがるという悪循環に陥ってしまうのです。
アイス習慣が招くだるさとむくみ
一見ささいに思えるアイスの食べすぎですが、からだにはさまざまな影響を与えます。
内臓が冷えると胃腸の働きが弱くなる
人のからだは、適度に温かい状態で内臓がしっかりと働くようになっています。
そこに毎日のように冷たいものが入ってくると、胃や腸が冷え、動きが鈍くなってしまうのです。
その結果、消化がうまくいかず、胃もたれや食欲不振につながることがあります。
「食べてもすぐおなかが苦しくなる」「なんとなくおなかの調子が悪い」という状態には、内臓の冷えが関係しているかもしれません。
水分のめぐりが悪くなり、むくみやだるさに
からだが冷えると、血流や水分代謝も悪くなります。
その影響で、むくみやだるさといった不調があらわれることがあります。
たとえば「朝、顔が腫れぼったい」「夕方になると足がむくむ」といった症状が続いているのは、体内の水のめぐりがうまくいっていないサインです。
これもまた、アイスの摂りすぎによって引き起こされる冷えの影響と考えられます。
アイス依存の生活から抜け出す方法
冷たいものばかりに偏った生活は、少しの工夫で整えることができます。
温かい食べ物や飲み物を摂る
朝の白湯、食事の汁物、常温のお茶など、からだを冷やさない食べ方を意識することが大切です。
アイスを完全にやめるのは難しくても、他の食事で温かいものを取り入れることで、内臓の働きが戻りやすくなります。
できるだけ“冷たいものと温かいもののバランス”をとるようにしてみましょう。
冷房による冷えにも気をつける
室温が低すぎると、からだの冷えがさらに強くなります。
上着やひざかけで冷えを防ぐ、直接冷風が当たらないように工夫するなど、外からの冷えにも注意が必要です。
冷房の効いた部屋にいる時間が長い人は、とくに意識してからだを温めるようにしましょう。
湯船にしっかりつかるのも効果的ですよ。
冷たくない代わりのおやつを用意しておく
「冷たい甘いものがないと物足りない」というときは、冷たすぎないおやつに置き換えるのがおすすめです。
たとえば、生姜湯、ゆず茶、甘酒などは満足感もあり、からだを冷やしにくい食品です。
無理に我慢するより、冷えにくい代替品を見つけることが、習慣を変える第一歩になります。
からだの内側から整えるなら漢方薬という選択肢も
生活習慣を見直しながら、内側から体質を整えていきたい人には、漢方薬という方法もあります。
食欲不振の改善には「自律神経のバランスを整えて、ストレスが原因の食欲不振を軽減させる」「からだを温めて、冷えが原因の食欲不振を改善させる」
「胃腸の機能を回復させる」といった働きをもつ漢方薬を選びます。
食欲不振におすすめの漢方薬
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の調子を整えて倦怠感を改善します。
だるくて疲れやすく、食欲が落ちたり、胃腸の働きが弱ったりしている人におすすめです。
- 六君子湯(りっくんしとう)
胃腸の働きを高めるとともに、胃の中に停滞している水分を排出して消化機能をよくします。
胃炎、消化不良、食欲不振に用いられます。
生活習慣を急に変えたり、何かを我慢したりするのは大変ですが、漢方薬であれば毎日飲むだけなので簡単に体質改善を目指せます。
自分に合った漢方薬がよくわからない、選べない、という人は「あんしん漢方」がおすすめです。
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漢方薬と聞くと、値段が心配な人も多いと思いますが、あんしん漢方ならリーズナブルな価格で続けやすいですよ。
ぜひお試しください。
まとめ
毎日のようにアイスを食べる習慣が、実は不調の引き金になっているかもしれません。
だるさやむくみ、胃腸の不調は、冷えすぎたからだからのサインです。
まずは、冷たいものばかりに偏っていないかを見直し、からだを温める工夫を少しずつ取り入れてみてください。
必要に応じて漢方薬の力も借りながら、からだの内側から整えていくことが、夏の元気を取り戻す第一歩になります。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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