そのあせも、汗だけが原因じゃない?繰り返すかゆみの意外な背景

「夏になると、首まわりや背中にかゆみが出る」

「皮膚科の薬を塗っても、またすぐあせもができてしまう」

毎年のようにあせもに悩まされている人にとって、汗はとくにつらいものに感じられるかもしれません。

あせもは、単なる皮膚のトラブルととらえられがちですが、実は「からだの中のバランス」も関係していることがあります。

今回は、あせもの基本から日常の対策、そして根本ケアとしての漢方薬の活用まで、詳しく解説します。

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あせもの原因と、悪化しやすい条件とは

そもそも、あせもがなぜできるのでしょうか。

その仕組みを知っておくと、予防や対策もしやすくなります。

汗が出口をふさがれることで起きる

あせも(汗疹)は、汗を出す通り道「汗管(かんかん)」が一時的につまり、汗が皮膚の内側にとどまることで起こる症状です。

その結果、皮膚に赤みやかゆみ、小さな水ぶくれがあらわれ、炎症を起こすことがあります。

汗がたまりやすい首元や脇の下、ひじやひざの内側などはとくにできやすい部分です。

一度できると、かゆみでかき壊してしまい、さらに悪化してしまうケースもめずらしくありません。

高温多湿や通気性の悪い服がリスクを高める

あせもは、汗をかきやすい「高温多湿」の環境や「通気性の悪い衣類の着用」などが重なると発生しやすくなることがわかっています。

つまり、あせもは単に汗の量だけでなく「どんな環境で汗をかいたか」が重要になるのです。

今すぐできるあせも対策とは

毎日の習慣を見直すことで、あせもは予防しやすくなります。

ここでは、生活のなかでできる対策を3つご紹介します。

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吸汗性・通気性のいい衣類を選ぶ

夏は「汗を吸いやすい」「通気性がいい」といった素材のよさを意識して、衣類を選ぶことが大切です。

おすすめの素材と特徴は以下の通りです。

  • 綿:吸水性と肌触りがいい
  • 麻:通気性と速乾性に優れている
  • 接触冷感加工素材:ひんやりとして不快感が軽減される

また、からだにフィットしすぎる服より、ゆったりめで風通しのいい服の方が汗がこもりにくくなります。

室温や湿度を調整する

暑さや湿気で汗が蒸発しにくくなると、あせもができやすくなります。

エアコンや扇風機で空気を循環させ、除湿モードも活用して快適な環境を保ちましょう。

シャワーや入浴で肌を清潔に保つ

汗をかいた後は、そのままにせず早めに洗い流すのがポイントです。

外出先であれば、こまめにタオルやボディシートで汗を拭きとり、帰宅後は速やかにシャワーを浴びて汗を洗い流しましょう。

体内のバランスもあせもに影響することがある

日々の対策をしていても、あせもがくり返しできてしまう……。

そんなときは、「からだの中」の状態にも目を向けてみると、新たな気づきがあるかもしれません。

東洋医学では、あせもなどの皮膚トラブルは「湿熱(しつねつ)」が関係していると考えます。

湿熱とは、からだの中にたまった余分な水分(湿)と熱(ねつ)がうまく発散できずに、皮膚にあらわれた状態のこと。

冷たい飲み物や脂っこい食事、寝不足、ストレスなどが重なると、からだに湿熱がこもりやすくなるとされており、それが皮膚の赤みやかゆみにつながるとされています。

このように、外からのケアだけでなく、内側のコンディションを整えることも、あせも対策には大切なのです。

あせも対策に「漢方薬」という選択肢

からだの内側から湿熱を取り除き、皮膚の炎症をやわらげる方法として、漢方薬は古くから用いられてきました。

とくにあせもの改善には、「多汗を改善する」「肌の炎症を鎮める」「肌の新陳代謝をよくする」などの働きがある生薬を含む漢方薬を選びます。

あせも対策におすすめの漢方薬

  • 消風散(しょうふうさん)

皮膚の熱を冷まし、かゆみや炎症を抑えるとともに、分泌物を抑えます。

水虫の他、あせも、蕁麻疹などの分泌液が多く、強いかゆみが慢性的に続いている皮膚トラブルに用いられます。

  • 桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

皮膚のしまりをよくして発汗調節機能を整えることで、多汗症やあせもなどの皮膚炎に用いられます。

「漢方ってむずかしそう」「自分に合うものを選べるか不安」

そんなときは、体質や悩みに合わせて薬剤師が提案してくれる「あんしん漢方」が便利です。

あせもだけでなく、疲れやすさ・むくみ・冷えなどもまとめて相談できますよ。

ぜひお試しください。

まとめ

あせもは、「汗をかいたあとにできる一時的な皮膚トラブル」と思われがちですが、実は環境だけでなくからだの内側の状態も影響しています。

日常の対策を続けながら、「どうして毎年くり返すのか?」という視点で、からだの内側にも目を向けてみてください。

体質に合った漢方薬を取り入れることで、肌トラブルを根本から見直すきっかけになるかもしれません。

今年の夏は、“繰り返さない”あせも対策を始めてみませんか?

この記事の監修者

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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