「食べていないのに体重が減らない」「運動しても全然痩せない」そんなふうに感じていませんか？
年齢とともに、からだの変化やダイエットの難しさを実感する人は少なくありません。
でも実は、その“痩せにくさ”は、努力不足ではなく体質の偏りが原因かもしれません。
この記事では、痩せにくい理由や、体質別の対策、漢方薬で整える方法についてわかりやすく解説します。
なぜ痩せない？努力不足ではない理由
ダイエットがうまくいかないのは、意思の弱さや根性の問題ではありません。
からだの仕組みそのものが、痩せにくくなっている可能性があるのです。
代謝が落ちて、消費カロリーが減っていく
加齢とともに、筋肉量は少しずつ減っていきます。
筋肉が減ると、何もしなくても消費されるエネルギー（＝基礎代謝）も落ちてしまい、太りやすく痩せにくいからだになってしまいます。
「昔と同じように食べているだけなのに太る」と感じる場合、この基礎代謝の低下が関係していることがあるのです。
ホルモンバランスや自律神経の乱れも影響
睡眠不足やストレスが続くと、自律神経が乱れやすくなります。
すると胃腸の働きが落ち、消化吸収のバランスが崩れたり、便秘や冷え、むくみなどが出てきたりします。
また、年齢とともにホルモンの分泌もゆるやかに変化していきます。
女性ホルモンの分泌が減ると基礎代謝が落ち、脂肪がつきやすい・落ちにくい状態になりやすいのです。
あなたの体質はどのタイプ？痩せにくさの根っこを探る
東洋医学では「太る＝カロリーの取りすぎ」という考え方だけではなく、からだ全体のバランスの乱れにも注目します。
ここでは、痩せにくい原因となる代表的な3つの体質タイプをご紹介します。
エネルギーが足りない「気虚（ききょ）」タイプ
疲れやすく、やる気が出ないと感じる人に多いタイプです。
からだを動かすエネルギー（＝気）が不足しており、代謝がうまく回っていない状態です。
＜気虚ってこんな人＞
- 朝がつらい
- すぐに疲れる
- 食後に眠くなりやすい
- 食べる量は少ないのに太りやすい
代謝の土台が弱いため、脂肪を燃やす力も足りなくなっています。
むくみやすい「痰湿（たんしつ）」タイプ
体内に余分な水分や老廃物がたまりやすく、ぽっちゃり体型になりがちなタイプです。
水分の巡りが悪く、脂肪も排出されにくくなっています。
＜痰湿ってこんな人＞
- 手足や顔がむくみやすい
- 下半身に脂肪がつきやすい
- からだが重だるく感じることがある
- 汗をかきやすくベタつきやすい
甘いものや脂っこいもの、味の濃いものが好きな傾向にあります。
冷えて燃えにくい「瘀血（おけつ）」タイプ
血の巡りが悪く、脂肪が“燃えにくい”状態になっているタイプです。
からだの一部に脂肪がつきやすく、ダイエットしても減りにくい特徴があります。
＜瘀血ってこんな人＞
- 手足の冷えや肩こりがある
- 生理痛や頭痛が重い肌がくすみがち
- 頭痛やめまいがある
血行不良によって婦人科系の機能が低下することが、痩せにくさの原因になっている可能性があります。
体質から見直す「漢方薬ダイエット」という選択
体質の偏りを整えることで、からだの巡りや代謝がスムーズになり、無理なく痩せやすい状態をつくることができます。
体質別・おすすめの漢方薬
あなたの体質に合った漢方薬を選ぶことで、痩せにくさを根本から改善していくことができます。
■気虚タイプ
気虚タイプには、補中益気湯（ほちゅうえっきとう）がおすすめ。
エネルギーを補い、全身に気力を充実させます。
疲れやすい、食欲不振の人に向いています。
■痰湿タイプ
痰湿タイプには、防已黄耆湯（ぼういおうぎとう）がおすすめ。
水分の代謝を整え、水太りやむくみを改善していきます。
疲れやすく、汗をかきやすい人に向いています。
■瘀血タイプ
瘀血タイプには、桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）がおすすめ。
血行を促し、婦人科系の働きを高めます。
肩がこりやすく、ほてるのに冷えがある人に向いています。
自分に合った漢方薬を選ぶ方法
「自分の体質がどれに当てはまるかわからない」
「薬局で選ぶのは不安……」
そんなときは、漢方薬の専門家に相談するのが体質改善の近道です。
オンラインで体質チェックや漢方相談ができる「あんしん漢方」を利用すれば、スマホひとつで自分にぴったりの漢方薬を提案してもらえます。
診断から購入まですべて自宅で完結でき、価格も手頃。
「何を選べばいいかわからない……」と迷っている人におすすめです。
まとめ
ダイエットがうまくいかないのは、自分に甘いからでも、運動不足だからでもありません。
体質に合わない方法をがんばっても、結果が出にくいだけなのです。
痩せにくさを感じたら、自分の体質に目を向けてみましょう。
漢方薬なら、からだ全体のバランスを整えながら、じっくりと痩せやすいからだへ近づいていくことができます。
「もう無理かも」と思ったそのときこそ、変わるチャンス。
体質から見直して、“私に合った”ダイエットを始めてみませんか？
＜この記事の監修者＞
あんしん漢方薬剤師｜中田 早苗（なかだ さなえ）
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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