腸内環境を整えたいと思っている人のあいだで、「甘酒」が注目を集めています。
でも、いざスーパーや通販サイトで探してみると、種類が多すぎて「どれがいいの？」と迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、甘酒の腸活効果とともに、初心者でもわかりやすい選び方のポイントを解説していきます。
甘酒が腸活にいい理由
まずは、なぜ甘酒が腸にいいといわれているのかを確認しておきましょう。
甘酒は「飲む点滴」｜栄養がたっぷり
甘酒は、米や麹を発酵させて作られる自然由来の飲み物です。
「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養が豊富で、ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB群など、からだにうれしい成分がたくさん含まれています。
とくに、疲れやすい、元気が出ない……という人にとって、甘酒はエネルギー補給にもぴったりの飲み物です。
オリゴ糖と食物繊維｜善玉菌を育てる
甘酒に含まれているオリゴ糖や食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになります。
善玉菌が増えることで、腸内環境が整いやすくなり、便通の改善や肌荒れの予防にもつながります。
つまり、甘酒は「善玉菌を育てる力を持った飲み物」といえるのです。
発酵食品｜腸内環境を整える
甘酒は発酵食品のひとつです。
発酵食品には、腸内環境を整える働きがあるといわれています。
ヨーグルトや納豆などと同じく、毎日の習慣に取り入れることで、腸の調子が整いやすくなるのです。
甘酒選びで知っておきたい基本
腸活に効果を期待するなら、甘酒の選び方にもコツがあります。
まずは、基本のポイントを押さえておきましょう。
米麹甘酒と酒粕甘酒、どう違う？
甘酒には「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類があります。
米麹甘酒は、米と米麹から作られており、ノンアルコールでやさしい甘みが特徴。
腸活目的で飲むなら、こちらがおすすめです。
一方、酒粕甘酒は、日本酒を作るときにできる酒粕に砂糖や水を加えて作られるため、アルコールを含むものもあります。
ノンアルコールかどうかは必ずチェック
腸活のために甘酒を選ぶなら、ノンアルコールであるかどうかも大切なチェックポイントです。
とくに妊娠中の方やお子さん、運転前などに飲む方は、「アルコール0％」と書かれた商品を選ぶ必要があります。
米麹甘酒であれば基本的にノンアルコールですが、念のためラベルの表記を確認すると安心です。
添加物・砂糖不使用のものを選ぶと安心
甘酒には、本来素材の甘みだけでも十分なやさしい味わいがあります。
「米・米麹のみ」で作られたものを選ぶと、余計な添加物や砂糖を避けることができ、安心して続けられます。
とくに毎日飲みたい方には、シンプルな素材のものがおすすめです。
目的別！甘酒の選び方のコツ
甘酒の効果をより実感するためには、自分の目的に合った商品を選ぶことも大切です。
毎日続けたいなら“飲みやすさ”重視で
継続がカギとなる腸活では「飲みやすさ」も重要なポイント。
クセが少なく、自然な甘みでごくごく飲めるタイプの甘酒を選ぶと、習慣にしやすくなります。
紙パックやペットボトル入りのストレートタイプは、冷蔵庫に常備しておくと便利です。
美容や便通改善が目的なら“成分”をチェック
美容目的で取り入れるなら、ビタミンB群やアミノ酸が豊富なもの、便通を意識するならオリゴ糖や食物繊維が多く含まれているものがおすすめです。
栄養成分表示や原材料の表記を見ながら、目的に合った甘酒を選びましょう。
甘酒が苦手ならサプリで腸活もアリ
「からだにいいのはわかるけど、甘酒の味やにおいがちょっと苦手」という人もいるかもしれません。
そんなときは、甘酒にこだわらず、同じような栄養を含んだ腸活サプリを摂取するのもひとつの方法です。
最近では、食物繊維や乳酸菌などを配合したサプリメントも多く販売されています。
粉末タイプや粒タイプなど、飲みやすい形状が選べるのもメリットです。
「飲む習慣が続かない」「準備が面倒」と感じる人も、サプリなら手軽に腸活をスタートできます。
無理なく、続けられる方法を見つけることが何より大切です。
甘酒を続けるためのちょっとした工夫
どんなにからだにいいものでも、続けなければ意味がありません。
甘酒を無理なく習慣にするコツをご紹介します。
飲むタイミングは「朝」か「夜」がおすすめ
甘酒は、朝の目覚めの1杯として取り入れると、からだを目覚めさせるのに役立ちます。
また、夜に温めて飲むと、心身がリラックスして、睡眠の質を高める助けにもなります。
生活リズムに合わせて、自分に合ったタイミングを見つけましょう。
温めるとからだも腸もよろこぶ
甘酒は冷たいままでも飲めますが、少し温めると発酵の香りが引き立ち、からだを内側からあたためる効果も期待できます。
とくに冷えやすい人や冬場は、温かい甘酒を取り入れるのがおすすめです。
飽きないためのアレンジや取り入れ方
毎日同じ味だと飽きてしまうこともあります。そんなときは、豆乳やきなこ、シナモンを加えるなど、アレンジを加えてみましょう。
料理に使うのもひとつの手で、スムージーやスープ、煮物に入れるとコクが増して美味しくなりますよ。
まとめ
甘酒は、腸活をサポートするうれしい栄養が詰まった発酵飲料です。
とくに「米麹甘酒・ノンアルコール・無添加」のものを選ぶことで、毎日安心して続けやすくなります。
自分の目的や生活スタイルに合った甘酒を選び、無理なく摂り入れることが腸活成功のポイント。
迷ったときはこの記事を参考に、あなたにぴったりの甘酒を見つけてみてください。
腸が整えば、からだも心も自然と軽やかに。
今日から始める“甘酒腸活”、ぜひ楽しんでみてくださいね。
＜この記事の監修者＞
あんしん漢方薬剤師｜山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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