産後の抜け毛がつらいあなたへ。今日からできる体質ケア

出産を終えてホッとしたのも束の間、鏡を見て「髪がごっそり抜けている……」とショックを受けていませんか?

シャンプーやドライヤーのときに抜け毛が多いと、この先どうなるのかと不安になる人も少なくありません。

産後の抜け毛は多くの女性が経験する自然な現象です。

からだの仕組みを理解し、少しずつケアをしていくことが大切

ここでは、産後の抜け毛が起こる理由と、からだの内側から整えていく方法についてご紹介します。

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産後の抜け毛はなぜ起こる?

産後の抜け毛は「異常」ではなく、からだが回復していく過程の一部です。

原因を知ることで、安心して向き合えるようになります。

女性ホルモンの変化

妊娠中は女性ホルモンの分泌が増えるため、髪が抜けにくい状態が続きます。

しかし、出産を境にホルモンの分泌量が急激に減少。

すると、それまで保たれていた髪の成長サイクルが一気に切り替わり、まとめて抜けるようになるのです。

これは「分娩後脱毛症」とも呼ばれ、多くの場合は1年ほどで自然に回復していきます。

髪の生え変わりサイクルが元に戻るまでの一時的な現象と考えていいでしょう。

睡眠不足やストレス

赤ちゃんのお世話で夜中に何度も起きたり、思うように眠れなかったりすることは、産後の生活では当たり前のことです。

しかし、慢性的な睡眠不足や育児の疲れは、自律神経の乱れや血流の悪化を招き、頭皮や髪に栄養が行き届きにくくなります

髪のために意識したい生活習慣

「抜け毛を減らすために、もっとちゃんと食べなきゃ、寝なきゃ」と思う必要はありません。

産後は思うように生活を整えられないのが普通です。

大切なのは「今できることを少しだけ意識する」ことです。

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食事は“ひと工夫”からでOK

理想は栄養バランスの取れた食事ですが、産後は自分のごはんをゆっくり用意する時間がないことも多いでしょう。

そんなときは、抜け毛に必要な栄養素をひとつプラスする工夫をしてみてください。

髪の主成分となるたんぱく質、血をつくる鉄分、代謝に必要なビタミンB群や亜鉛などがとくに大切です。

そのため、レバーや赤身肉、ほうれん草、ひじきなどを意識して摂るといいでしょう。

「納豆に卵を入れる」「コンビニで副菜を買ってみる」といった簡単な工夫で、髪やからだに必要な栄養を補うことができます。

何もしない時間をつくる

産後は「休むことすら難しい」毎日かもしれません。

ですが、ほんの数分でも意識的に心とからだをゆるめる時間を持つことが、ストレス対策につながります。

赤ちゃんが眠ったときにスマホを置いて、深呼吸をしてみる

好きな香りをかいだり、あたたかい飲み物を飲んだりする

たったそれだけでも、からだの緊張はふっとやわらぎます。

ストレスをゼロにすることはできませんが「何もしない時間」を意識的につくることが、髪にも心にも栄養になります。

産後の抜け毛は漢方薬でケアできる?

外側からのケアも大切ですが、からだの内側から整えることでより根本的な改善が期待できます。

そこで注目されるのが漢方薬です。

東洋医学でみる産後の抜け毛

東洋医学では、産後の抜け毛は「血(けつ)」や「腎(じん)」が不足しているサインと考えます。

  • 血虚(けっきょ):血が足りず、髪や肌に栄養が行き渡らない状態。髪が細くなったり抜けやすくなったりします。
  • 腎虚(じんきょ):「腎」の働きが弱り、体力が低下し、ホルモンバランスが乱れやすい状態。髪の老化や艶の低下につながります。

漢方薬は、こうしたからだの状態を根本から整えることで、自然に髪の健康を取り戻す手助けをしてくれます。

産後の抜け毛におすすめの漢方薬

産後の抜け毛によく使われる漢方薬には、次のようなものがあります。

  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

「気(き)」(エネルギー)と「血(けつ)」(栄養)を補い、血行をよくして、頭皮や髪に栄養を届ける効果が期待できる漢方薬です。

  • 人参養栄湯(にんじんようえいとう)

消化・吸収の機能をよくして髪に必要な栄養を作り、血行をよくして栄養を届ける効果が期待できる漢方薬です。

これらはあくまで一例で、体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。

自分に合った漢方薬を選ぶには

漢方薬は「誰にでも効く万能薬」ではなく、その人の体質や状態に合わせて選ぶ必要があります。

自己判断で市販薬を試すよりも、専門家に相談するのが安心です。

最近では、オンラインで薬剤師に相談できる「あんしん漢方」といったサービスも注目されています。

スマホで簡単に体質診断を受けられ、自宅に合った漢方薬が届くので、育児中のママにも利用しやすいでしょう。

まとめ

産後の抜け毛は、多くの女性が経験する自然な変化です。

女性ホルモンの変化や睡眠不足、ストレスなど、さまざまな要因が重なって起こります。

生活を完璧に整えることは難しいですが「食事にひと工夫」「数分の休息」といった小さな取り組みでも、髪と心は少しずつ回復していきます。

さらに、体質そのものを立て直す方法として、漢方薬を取り入れるのもひとつの選択肢です。

からだ全体を整えることで、髪だけでなく日々の元気も取り戻しやすくなるでしょう。

「抜け毛で悩んでいるのは自分だけじゃない」と知ることが、安心への第一歩です。

焦らず、自分のペースでからだをいたわりながらケアを続けていきましょう。

この記事の監修者

あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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