もしかして脳の老化?「物忘れ」が気になったら始めたい漢方的ケア

「この頃、物忘れがひどくなった気がする」「同じことを何度も言ってしまう」「言葉がすぐに出てこない」そんな変化に、心当たりはありませんか?

年齢とともにからだの衰えを感じるように、脳にも老化は訪れます。

それは誰にでも起こりうる自然な変化ですが、日常生活に支障が出る前に気づいてケアすることがとても大切です。

この記事では、脳の老化サインや原因、そして漢方の力を取り入れたケア方法までをわかりやすくご紹介します。

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それ、脳の老化のサインかもしれません

まずは、どんな変化が「脳の老化」のサインと考えられるのかをみていきましょう。

物忘れが増えた

「あれ? 鍵どこに置いたっけ」「あの人の名前なんだっけ?」など、思い出すのに時間がかかることが増えていませんか?

物忘れが増えるのは、年齢とともに記憶を司る脳の機能がゆるやかに低下するためだと考えられています。

とくに日常的なことを忘れるようになったときは、軽視せずにからだと脳の状態を見直すタイミングかもしれません。

集中力が続かない・思考がまとまらない

本や新聞を読んでも内容が頭に入らない、すぐに別のことが気になってしまう……。

そんな「集中できない感覚」は、脳が疲れていたり、情報処理能力が落ちていたりするサインです。

海外の研究では、集中力のピークはおよそ43歳前後とされており、そこから少しずつ低下するといわれています。(※1)

気力が続かない・やる気が出ない

「何をするにもおっくう」「意欲がわかない」

こうした感覚も、脳のエネルギー不足が関係していることがあります。

脳がしっかり働くには、体力・睡眠・栄養が必要です。

脳が疲れていると、自然と気持ちも沈みがちになります。

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脳の老化が進む原因とは?

続いて、なぜ脳の働きが落ちてくるのか、原因をみていきましょう。

血流の低下

脳は、全身のなかでも多くの酸素と栄養を必要とする器官です。

ところが、加齢によって血管が硬くなったり、運動不足で血の巡りが悪くなったりすると、脳に十分な血液が届かなくなってしまいます。

血流の悪化は、記憶力や認知機能の低下につながるといわれています。

睡眠不足や睡眠の質の低下

「寝ても疲れがとれない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」といった睡眠の質の低下も、脳の老化が原因です。

ある研究では、睡眠不足や質の悪い睡眠が続いた人は、健康的な睡眠をとれている人に比べて脳の老化が進みやすいことがわかっています。(※2)

これは、睡眠中に行われる「脳内のゴミ掃除」がうまくいかなくなるためと考えられているのです。

本来、眠っているあいだに脳は老廃物を排出し、次の日に向けてリセットされます。

ところが、浅い眠りが続くとこの機能が低下し、記憶力や集中力にも悪影響を及ぼしてしまうのです。

刺激や楽しみの減少

毎日同じようなことの繰り返しで、新しい刺激や楽しみが減ってくると、脳への刺激も少なくなってしまいます。

脳は“使わないと衰える”性質があるため、ワクワクするような体験や好奇心を刺激する活動が減ると、情報処理や記憶をつかさどる働きにも影響が出てきます。

とくに定年後や子育ての一段落など、生活のなかで「役割」が減ったと感じる時期には、楽しみややりがいを意識的に取り入れることが大切です。

生活のなかでできる脳のアンチエイジング習慣

脳を若々しく保つには、日々の生活習慣を少し見直すだけでも変化が出てきます。

朝のウォーキングで血流アップ

朝の陽ざしを浴びながらのウォーキングは、全身の血流を促し、脳にもフレッシュな酸素と栄養を届けてくれます

また、一定のリズムでからだを動かすことで、脳の活性化にもつながります。

全身ポカポカと温まるため、寒い季節にもおすすめです。

ぐっすり眠れる工夫をする

脳をしっかり休ませるには「ぐっすり眠る」ことが欠かせません。

就寝前のスマホ使用を控えたり、照明を少し落としたりするなど、リラックスできる習慣を作ると睡眠の質が高まります。

会話や趣味を楽しむ

人との会話は脳にとって、とてもいい刺激になります。

また、楽器を始めたり写真の趣味を再開したりするなど、楽しめることを見つけるのも脳の老化防止に役立つでしょう。

脳を支える漢方的アプローチとは?

東洋医学では、脳の不調も「からだのバランスの乱れ」としてとらえます。

脳の老化には「腎(じん)」の弱りが関係

東洋医学では「腎(じん)」が、生命力や成長・老化に深く関わるとされています。

腎の働きが弱まると、耳鳴りや記憶力の低下、足腰の衰えなど、年齢とともにあらわれやすい変化が起きると考えられています。

とくに40〜50代以降、「なんとなく物忘れが増えた」と感じるときは、腎の働きが低下した状態である「腎虚(じんきょ)」の可能性があるかもしれません。

「腎虚」に用いられる漢方薬

脳の働きを支えるには、腎の働きを補い、血流を整える漢方薬が使われることがあります。

以下に代表的な処方をご紹介します。

  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)

からだを温めて腎の働きを高めることで、中高年以降にあらわれやすいさまざまな不調に働きかけます。

  • 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

八味地黄丸の処方に、水分代謝をよくする生薬と痛みを取り去る生薬を加えた漢方薬です。

加齢にともなう不調に加え、下半身のしびれやむくみがある場合に選択されます。

自分に合った漢方薬を選ぶには、体質や生活スタイルに合わせた判断が大切です。

あんしん漢方」などのオンライン相談サービスを利用すれば、自宅にいながら専門家に相談し、自分にぴったりの漢方薬を手軽に始めることができます。

まとめ

「最近、なんだか物忘れが増えた」

それは、ただの疲れではなく、脳の老化がゆるやかに進行しているサインかもしれません。

脳を若々しく保つには、血流・睡眠・ストレス管理といった日常の積み重ねが大切です。

さらに漢方薬の力を取り入れることで、からだの内側からやさしく脳をサポートできます。

年齢のせいだからとあきらめず、今日からできることから始めてみませんか?

ちょっとした意識の変化が、明日のあなたの思考力や記憶力をぐっと変えてくれるはずです。

参考文献

(※1)集中力は年を重ねるごとに高まり、ピークは43歳前後 知っておきたい集中力の事実|AERA

(※2)質の低い睡眠は脳の老化を早める|sysmex

この記事の監修者

あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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