「しっかり寝たはずなのに、朝からだるい」「日中に集中できず、ミスが増えてきた」そんな眠りの悩みが続いている人は、睡眠負債がたまっているサインかもしれません。
さまざまな睡眠対策を試しても改善せず「もう年齢のせいかな」とあきらめ気味の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、睡眠負債の原因から、東洋医学の考えを取り入れた改善のヒントまで、わかりやすくご紹介します。
「睡眠負債」とは
まずは、睡眠負債がどのような状態かを確認してみましょう。
日々の睡眠不足が「借金」のようにたまる
「睡眠負債」とは、毎日の睡眠不足が少しずつ積み重なっていく状態をあらわした言葉です。
仕事や家事、育児などで常に睡眠時間が短い日々が続くと、からだと脳がしっかり回復できない状態が続いてしまいます。
こうした蓄積された「睡眠の借金」は、放っておくと疲労感や集中力の低下、さらには生活習慣病のリスクにもつながるといわれています。
自律神経の乱れと心の不調
睡眠負債がたまると、自律神経のバランスが乱れやすくなることがわかっています。
自律神経は「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」がバランスよく切り替わることで、心身の健康が保たれています。
しかし、寝不足が続くと常に交感神経が優位になり、リラックスできない・寝つけない・途中で目が覚めるといった悪循環に陥ることに。
感情のコントロールにも影響が出て、イライラ・落ち込み・焦りなどの心の不調もあらわれやすくなってしまいます。
睡眠負債を招く生活習慣とは
では、なぜ睡眠負債がたまってしまうのでしょうか?
現代のライフスタイルのなかで、知らず知らずのうちに睡眠を妨げている原因があります。
スマホ・パソコンによる夜間のブルーライト
現代人の睡眠トラブルで大きな要因のひとつが、スマホやパソコンから出るブルーライトです。
ブルーライトは、脳を昼間のように覚醒させてしまい、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を妨げます。
とくに、寝る直前までSNSを見たり、動画を観たりする習慣がある人は、脳が“休息モード”に切り替わりづらくなり、結果的に睡眠の質が低下してしまいます。
不規則な食事や運動不足
夜遅くの食事、寝る直前の間食、カフェインの摂りすぎなども、睡眠の質に大きく関わります。
また、日中にほとんどからだを動かさない生活では、適度な疲労が得られず、寝つきが悪くなることも。
運動不足による体内リズムの乱れ、日光を浴びないことによるホルモンバランスの乱れも、睡眠負債の蓄積につながります。
睡眠負債に「漢方薬」という選択肢
「睡眠の悩みには睡眠薬やサプリが必要」と考える人が多いなかで、じつは漢方薬という意外なアプローチがあります。
漢方薬は「自律神経のバランス」に着目
漢方薬は心とからだ全体を整えるため、自律神経の乱れの改善が得意です。
自律神経のバランスが整うことで、睡眠の質がよくなったり、イライラしにくく落ち込みにくい状態を目指したりすることができます。
また、睡眠のトラブルには背景としてストレスや過労、血流不足などが関わっているケースが多くみられます。
そのため、以下のような作用をもつ漢方薬を選ぶといいでしょう。
- 自律神経の乱れを整え、ストレスが原因の疲労や睡眠の質を改善する
- いらだちや興奮を鎮めて寝つきをよくする
- 血流をよくして中枢神経の機能を回復し安眠に導く
睡眠のお悩みに使われる漢方薬
睡眠負債のお悩みに用いられる漢方薬には、以下のようなものがあります。
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
からだの余分な熱を取り心を落ち着かせることで、のぼせを伴う不眠やめまいを改善する漢方薬です。
- 加味帰脾湯(かみきひとう)
胃腸の機能を高め、精神を安定させることで、イライラや不安を取り去り、不眠を改善する漢方薬です。
自分に合った漢方薬を選ぶには
「どの漢方薬が自分に合うのかわからない」
そんなときは、オンライン漢方相談サービス「あんしん漢方」を活用するのがおすすめです。
スマホで簡単に体質チェックができ、漢方薬に詳しい薬剤師が一人ひとりに合った処方を提案。
自宅にいながら、手軽に始められるのが嬉しいポイントです。
睡眠負債を根本から整えたいなら、自分のからだに合った漢方薬でケアしていくのが近道かもしれません。
まとめ
「寝ても疲れがとれない」「いつも眠い」そんな状態が続いているなら、それは単なる疲れではなく、“睡眠負債”のサインかもしれません。
生活習慣の見直しはもちろん大切ですが、からだの内側から整えるアプローチも選択肢のひとつです。
なかでも漢方薬は、自律神経や気の巡りを整え、自然な眠りをサポートする力があります。
「何を試しても眠れない……」そう感じている人こそ、漢方という意外な対策を選んでみてはいかがでしょうか。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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