膀胱炎、もう繰り返したくない|再発しにくいからだづくりのヒント

膀胱炎、もう繰り返したくない|再発しにくいからだづくりのヒント

「膀胱炎になるたびに、またか……と気分が落ちる」そんな経験はありませんか。

病院で薬をもらったり、市販薬でしのいだりしても、しばらくするとまた違和感が出てきて、不安になる人は少なくありません。

とくに女性は、人に相談しづらい悩みでもあるため、ひとりで抱え込みやすいものです。

実は、膀胱炎を繰り返す背景には、細菌感染だけでなく、水分不足や排尿習慣、疲れ、冷えなどが関わっていることがあります。

今回は、繰り返す膀胱炎の原因や注意したいサイン、再発しにくくするための生活習慣、そして漢方薬という選択肢についてご紹介します。

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繰り返す膀胱炎はなぜ起こるのか

膀胱炎を何度も繰り返すと「治ったはずなのに、なぜまたなるの?」と感じますよね。

まずは、再発しやすくなる背景をみていきましょう。

女性はもともと膀胱炎を起こしやすい

膀胱炎は、細菌が尿道から入り、膀胱で炎症を起こす病気です。

女性は男性より尿道が短いため、細菌が膀胱に入りやすいとされています。

そのため、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、尿のにごり、下腹部の不快感などの症状が起こりやすくなります。

一度治っても、もともとのからだのつくりから再発しやすい人がいるため「自分だけが悪い」と責める必要はありません。

まずは、女性に多い悩みだと知ることが大切です。

水分不足や排尿を我慢する習慣が影響する

尿には、膀胱や尿道に入り込んだ細菌を外へ流す役割があります。

そのため、水分が足りないと尿の量が減り、細菌がとどまりやすくなることに。

また、トイレを我慢する時間が長いと、膀胱の中で細菌が増えやすくなると考えられています。

実際に、ふだん水分摂取が少なく、膀胱炎を繰り返していた女性では、水分を増やすことで再発回数が減ったという研究結果も報告されています。

忙しいとつい後回しにしがちな水分補給や排尿習慣ですが、再発予防のためにはとても大切なポイントです。

疲れや冷えが重なると再発しやすくなる

「疲れがたまると膀胱炎っぽくなる」

「からだが冷えた後に調子が悪くなる」

そんなふうに感じている人もいるかもしれません。

膀胱炎そのものは細菌による感染症ですが、疲れがたまっていたり、睡眠不足が続いていたりすると、からだの回復力が落ちて不調が出やすくなります。

また、冷えは免疫力を下げたり、体調全体を崩しやすくしたりするきっかけにもなります。

だからこそ、症状だけでなく、日ごろの体調にも目を向けることが大切です。

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膀胱炎ではない病気が隠れていることもある

繰り返す違和感をすべて「いつもの膀胱炎」と思い込んでしまうのは危険です。

実は、膀胱炎に似た症状でも、別の病気が隠れていることがあります。

たとえば、発熱、寒気、脇腹や腰の痛み、吐き気などがあるときは、急性腎盂腎炎の可能性があります。

急性腎盂腎炎は、膀胱よりさらに上にある腎臓まで炎症が広がったもので、単なる膀胱炎より重くなりやすく、早めの受診が必要です。

また、何度も再発する、薬を飲んでもよくならない、血尿が続くといったときは、原因菌の確認やほかの病気のチェックが必要になることもあります。

「いつもと違うつらさがある」

「なかなか治らない」

そんなときは、自己判断で済ませず、医療機関に相談しましょう。

再発しにくくするために見直したい習慣

膀胱炎を繰り返さないためには、その場しのぎではなく、日々の習慣を整える視点が欠かせません。

今日からできることを、無理のない範囲で取り入れていきましょう。

水分をしっかり摂り、尿をためすぎない

まず意識したいのが、こまめな水分補給です。

水分をしっかり摂ると尿の量が増え、細菌を外へ流しやすくなります。

とくに、ふだんあまり水を飲まない人は、少しずつでも飲む習慣をつけていきましょう。

あわせて、尿意を我慢しすぎないことも大切です。

仕事中や外出中でも、なるべく早めにトイレに行くよう意識するだけで、膀胱に細菌が長くとどまるのを防ぎやすくなります。

基本的なことですが、再発予防の土台になる習慣です。

冷えと疲れをため込まない

繰り返す膀胱炎が気になる人は、からだを冷やしすぎない工夫も大切です。

薄着を避ける、下半身を冷やさない、入浴はシャワーだけで済ませず湯船で温まるなど、できることから取り入れてみましょう。

また、疲れがたまりきる前に休むことも忘れてはいけません。

睡眠不足やストレスが続くと、からだの調子は乱れやすくなります。

完璧を目指す必要はありませんが「最近無理しているな」と感じたら、少し立ち止まる意識が大切です。

からだ全体の調子を整えることが、再発しにくさにつながっていきます。

繰り返す膀胱炎に漢方薬という選択肢

膀胱炎を繰り返す人のなかには「症状が出るたびに対処するだけでは不安」という人もいるでしょう。

そんなときに選択肢のひとつになるのが漢方薬です。

漢方では、排尿時の痛みや残尿感といった症状だけでなく、冷えや疲れやすさ、水分バランスの乱れなども含めてからだ全体をみていきます。

つまり「なぜ繰り返しやすいのか」という体質の面にも目を向ける考え方です。

たとえば次のような漢方薬が使われます。

  • 猪苓湯(ちょれいとう)

排尿時の痛み、残尿感、尿が出にくいといった症状があるときによく使われる漢方薬です。

からだの余分な水分の巡りを整え、尿のトラブルをやわらげる働きがあります。

膀胱炎の初期や、違和感があるときに用いられることがあります。

同じ症状でも、冷えが強い人と、熱っぽさや炎症感が目立つ人では、選ぶ処方が変わることもあります。

自己判断で選ぶのが難しいときは、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

自分に合った漢方薬を知りたいときは、「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスを活用するのもひとつの方法です。

漢方に詳しい薬剤師に相談しながら、自宅で自分に合った漢方薬を選びやすくなりますよ。

まとめ

膀胱炎を何度も繰り返すと、症状そのものだけでなく「またなるかもしれない」という不安もしんどいものです。

しかし、再発の背景には、女性のからだのつくりに加えて、水分不足、排尿を我慢する習慣、疲れ、冷えなど、日々の積み重ねが関わっていることがあります。

だからこそ、その場だけしのぐのではなく、再発しにくいからだづくりを意識することが大切です。

さらに、体質に合わせて漢方薬を取り入れるのもひとつの方法です。

つらい症状を繰り返さないために、自分のからだをいたわる視点を持ってみてください。

なお、発熱や腰痛があるとき、症状が長引くとき、何度も再発するときは、別の病気が隠れていないかを確認するためにも、早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修者

医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。

自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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