家庭用洗濯機が当たり前になった現在、わざわざお金を払って洗濯する人がそれほどいるのか?不思議に思う人もいるでしょう。
実は現在のコインランドリーは、洗濯機がない人が使う場所から家事の時間を短縮する場所へと役割が大きく変わっているのです。
コインランドリーを使う意外な理由
家庭に洗濯機があっても利用する人の理由の一つが「時短」です。
家庭用洗濯機では家族数人分の衣類を何度かに分けて洗い、その後に干して、乾いたら取り込む必要があります。
一方、コインランドリーには大容量の洗濯機や強力な乾燥機があり、大量の衣類をまとめて短時間で処理できます。
特に共働き世帯にとって、休日の数時間を洗濯だけに使わなくて済むメリットは小さくなく、洗濯そのものではなく「時間を買う」ために料金を支払っているとも考えられます。
さらに毛布や布団、シーツといった家庭では扱いにくい大物を洗えることも強み、花粉や黄砂が気になる季節なら、晴れていても外干しを避けたいという需要もあるのです。
無人だから儲かる?実は「機械をどれだけ回せるか」が勝負
一方で、経営する側から見てもコインランドリーには特徴があります。
最大のメリットは、基本的に無人営業が可能なことで、飲食店やコンビニのように人件費の必要がなく、商品の仕入れや売れ残りもなく、リスクを抑えやすいビジネスです。
しかし、無人だから簡単に儲かるというほど単純ではありません。
店舗を借りれば家賃が発生し、水道・ガス・電気代、洗剤、清掃、機械のメンテナンスや修理費も必要です。
さらに業務用の大型洗濯機や乾燥機を何台も導入するため、初期投資が数千万円規模になるケースもあります。
仮に客単価を1,000円程度とすると、1日10人なら月商は約30万円、20人なら約60万円、30人なら約90万円です。
実際にはここから水道光熱費や家賃などが差し引かれ、設備投資の回収も考えなければなりません。
そこで重要なのが、晴れた平日のような閑散日にどれだけ固定客を確保できるかです。
自分の土地や建物を活用できれば家賃負担がなくなるため、収益性は大きく変わりますが、放置していても儲かるビジネスというより、高額な設備をどれだけ効率よく稼働させられるかが勝負のビジネスと言えるでしょう。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)