産後、カラダが回復しない状態から、昼夜問わない育児が始まります。
家事と家族のお世話をすぐ再開しないといけない場合は、カラダにかかる負荷はとても大きいのです。
子供を授かり幸せを感じつつも、育児をつらく感じることは珍しいことではありません。
もしかして、育児も家事も完璧にしなければと思っていませんか?
この記事では、産後のカラダと育児に完璧が必要ない理由について、お伝えいたします。
産後のカラダの状態と育児サポートについて
産後のカラダは、全治2か月とたとえられるほどの状態から、必死で修復しようとしています。
ただ、傷ついた細胞をもとに戻すには、かなりの日数と労力が必要です。
そのような状態のなかで毎日睡眠を削り、ときには授乳によってできた乳首の痛みに耐えながら、頻繁に授乳しなければなりません。
場合によっては、母乳の通り道である乳腺が炎症をおこす乳腺炎を発症し、酷くなると高熱と痛みをともないます。
産後、カラダが必死にもとに戻ろうとするなかで、時に痛みを我慢しながら昼夜問わず子育てをすれば、今までのように家事ができなくなってくることもあります。
子育ても家事も完璧にしようと気負わず、カラダを回復させるためにも、抜けるところは手を抜き、そして頼ってみましょう。
女性ホルモンの急激な変化で起こること
妊娠中の女性ホルモンと出産後の女性ホルモンの変化は、ジェットコースターに例えられることもあります。
それは、妊娠中に急激に上がった女性ホルモン値が、出産直後から急激に下がるためです。
見た目ではわからなくても、カラダの中で大きな変化がおこっているため、内側でも必死に回復しようとしています。
女性ホルモンが乱れると、髪が抜けやすくなったり、肌も荒れるうえ、気分も落ち込みやすくなります。
涙もろくなったり、イライラしやすくなったりと、精神面が不安定に。
加えて、理想通りにいかない育児に奮闘しながら、夜中に繰り返される授乳やオムツ替えなどによる睡眠不足も重なると、「産後うつ」に発展することもあります。
ホルモンバランスの変化でイライラしてしまうことや、育児がつらいと感じてしまうこともあるかもしれません。
身近にある子育てサポートとは
余裕がなくなると余計イライラしてしまうので、借りられる手があれば、ぜひ借りましょう。
ご家族やご両親からのサポートが難しければ、各自治体にある「子育て支援センター」または「子ども家庭支援センター」「保健センター」で、利用可能な行政サービスを紹介してもらえます。
たとえば、産前産後ヘルパーの利用ができる自治体も多く、家事や赤ちゃんのお世話を手伝ってもらえるサービスもあります。
各自治体によって、利用料や利用時間などは決められていますが、殆どが世帯の収入に応じた金額設定となっていますので、無理なく利用できるでしょう。
また、行政の育児サポーターが家庭を訪問して、子育てに関するつらい心境や不安な思いを聞いてくれたり、アドバイスしてくれるサービスもあります。
ぜひお住まいの自治体に問い合わせてみてください。
育児の悩みに応えてくれる書籍も色々ありますよ。
ママが育児を完璧にしなくていい理由
ママは、自分一人で育児も家事も完璧にならなくてもいいのです。
パパ(パートナー)に手伝ってもらうことで、父親としての自覚を育てる事もできるからです。
子供をお腹で大切に育ててきたママと違い、パパは産まれてきてから徐々に「親の立場」を実感していきます。
ぜひ、パパにも子供のお世話をさせて、父親としての自覚を持つお手伝いをしてあげましょう。
育児に完璧はない!
初めての赤ちゃん、初めての子育ての場合、自分の理想とする子育てを実行しようとする人も多いのではないでしょうか。
中には、事前に子育ての本やセミナーで知識を蓄え、準備万端の状態で子育てを始めた方もいらっしゃるかもしれません。
子供の事故を防ぐためには、事前に注意するべきことを学び、気を付けることは大切です。
特に赤ちゃんのときや乳幼児のときは、思わぬ事故で命を落とす危険性が高いため、目を離せません。
それでも、一瞬ヒヤッとするような経験は、誰しもあることではないでしょうか。
また、子供はひとりひとり違い、同じ環境で育てても同じにはなりません。
一般的に良いとされている方法が、自分の子供にあてはまるとも限りません。
そして、子育ての成功とは何をもっていうのかは、人それぞれです。
我が子に細かな気遣いとフォローをしてあげられるママが、完璧ともいいきれません。
「ママ、何か抜けているよね」と、ママのフォローやお手伝いをやってくれる子供が、誰かの手助けをする「しっかり者」になることもあるでしょう。
プラスの要素ばかりが、子供を成長させるわけではありません。
親ができないことが、子供自身の力を磨くチャンスになることもあります。
無理していつも笑顔でいなくても大丈夫!
ママがいつも笑顔。勿論それは素敵♡
世間の理想のママ像かもしれません。
それでも、ママがつらいときに、無理に笑顔をつくることができなくても大丈夫です。
子供といえども敏感です、笑顔の裏にあるママのつらさを感じてしまうこともあります。
子供が同じように笑顔でつらさを隠してしまうようになったら、親としてはいたたまれない気持ちになりませんか?
例えば、毎日イライラしてまったく笑顔になれない状態ならば、歯を食いしばって耐えるのではなく、息抜きをしましょう。
頑張って眉間にしわを寄せるのではなく、息をぬいて少しでも眉間をゆるませてください。
子供はどのようなときも、ママの存在を意識しています。
怒った顔ばかりしていると、自分が何かしてしまったのだろうかと、不安になることもあるのです。
子育ては、自分一人で何とかしようと内にため込まずに、外に助けを求めましょう。
30分でも、コーヒーショップなどでゆっくり自分の時間をもったり、誰かに話を聞いてもらうだけでも違います。
ご自身の状況に合わせて、ご家族や友人/行政サービス/民間サービス などを活用し、ご自身が少しでもホッとできる時間をつくってくださいね。
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まとめ
産後のカラダは、想像以上にダメージを受けています。
また、赤ちゃんのときは思いもよらない病気や、授乳とオムツ替えなどで昼夜問わず常に気を張っている状態です。
カラダだけではなく心にも負荷がかかるため、無理せず外部を頼ることが子育てには必要です。
ママ自身を大切にすることで、笑顔の多い育児へと繋がるでしょう。
親も子育て一年生からのスタート。
最初から完璧を求めることなく、子供と一緒に成長していけたら良いですね。
お子さんとともに、一日でも多く、笑顔になる日が増えますように。
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