「子どもが野菜を食べない」
「食事中に集中力が切れて食べることに飽きてしまう」
これらは育児あるあるの、よく見る光景です。
実は、子どもが食べない理由は年齢・発達段階によって異なります。
食育を進めるために、自分の子どもがどれに当てはまるのか、一度分析してみませんか?
この記事では、子どもが好き嫌いをする年齢別の理由と、食育のための対処法をご紹介します。
0歳〜1歳の食べない原因と対処法
0〜1歳は、母乳・ミルクから離乳食に移行する時期で、食べ慣れないものや使い慣れない食具への警戒心が芽生えています。
考えられる3つの原因と、それぞれの対処法をご紹介します。
①食材が咀嚼・嚥下能力に適していない
0〜1歳の子どもは咀嚼・嚥下能力がまだ未熟です。
食材の固さや大きさが子どもの咀嚼・嚥下能力に適していないと、噛み切れなかったり、噛むことに疲れてしまうことも。
0〜1歳の子どもが食べない時は、子どもの発達に合わせて食材をより細かくしたり、なめらかにするなど、調理方法を工夫してみましょう。
②食具(道具・食器)が合っていない
乳児の場合、初めて使う食具への警戒心があったり、その触感を嫌がって食べないこともあります。
少しずつ食具に触れる機会を増やして慣れさせましょう。
また、どうしても食べない場合は食具(スプーンなど)の大きさや舌触りを考慮して、違う種類に変えるのも一つの手です。
③集中力が切れてしまう
この時期の子どもは動くものや音に敏感です。テレビや動画などをつけっぱなしにしていると、食事に集中できないこともあります。
食事中はテレビやスマートフォンを切り、食事に集中できる環境にしましょう。
また子どもの集中力が切れないように、食事中は子どもに話しかけながら、子どもが食事を楽しめるようにしましょう。
2歳〜3歳の食べない原因と対処法
2〜3歳児といえば「イヤイヤ期」が始まる時期です。自己主張が強くなり、味の好き嫌いもはっきり出てきます。
また自分から動き回って遊ぼうとする意志も強くなります。
そうした時期の食べない原因3つと、その対処法をご紹介します。
①早く遊びたい気持ちが強い
2〜3歳は1人遊びができるようになり、遊びが盛んになる時期です。
遊びに集中していると食卓に着くのを嫌がったり、食べることに飽きて、食事の途中におもちゃで遊びたくなるといった行動が見られます。
子どもの気持ちを尊重しつつ、「ご飯食べたら遊ぼうね」など、先の見通しを立てて食事に誘いましょう。
また食事に集中するために、食卓の近くにはおもちゃをできるだけ置かないようにしましょう。
②自己主張が強い
「イヤイヤ期」に突入した2〜3歳児は、「自分で食べたい気持ち」や「好きなものだけを食べたい気持ち」が強くなります。
親としては無理にでも食べさせたい気持ちはあるかと思いますが、子どもの意思を尊重するようにしましょう。
「まだ食べる?」「ごちそうさまする?」などと問いかけ、子ども自身に決めさせることで、子どもも納得する可能性があります。
また好き嫌いの理由は、味・触感・固さ・大きさ・匂いなどさまざまです。
同じ食材でも調理方法を工夫すると、食べられるようになることもあります。
③食べる姿勢が安定しない
食事中の姿勢の不安定さが、食事の妨げになっていることもあります。
椅子の高さや背もたれなどで調整し、正しい食事の姿勢になるよう調整してあげましょう。
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4歳〜6歳の食べない原因と対処法
小学生になると給食が始まるため、4〜6歳の就学準備期間に「食育を進めたい」と考えているママやパパは多いのではないでしょうか。
大人とほぼ同じ食事になった4〜6歳の子どもの食べない原因・対処法は、それ以前とは少し異なりますので、ご注意ください。
①食事量が適していない
「成長して欲しい」という気持ちから、食事の量が多くなりすぎてはいませんか?
あまり多くの量を食べられない子どもにとって、たくさん盛られた食事はプレッシャーになってしまいます。
はじめから多くの量を出すのではなく、一度抑え目に盛り付けてみましょう。
子どもはもっと食べたいときは、素直におかわりを要求します。
②食べない原因を子どもに聞く
4〜6歳の子どもは、簡単な質問に自分の言葉で答えたり、自分の気持ちを伝えることができます。
食べない理由を、子ども自身に率直に聞いてみるのも良いでしょう。
食べない食材の味・触感・固さ・大きさ・匂いのうち、どの部分が嫌いなのかを明確にすることで、子どもが食べやすい調理方法に変えられます。
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まとめ
子どもが食事を残したり食べないとなると、栄養面や成長に影響が出るのではないかと心配になりますよね。
食育において最も大切なのは「根気」です。
年齢別の原因はもちろん、子ども毎にも食べる量やペースが違いますので、焦らず根気強く子どもの食育と向き合いましょう。
食事は家族だんらんの大切な時間、子どもとコミュニケーションをとりながら楽しい食事にしてくださいね。
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