幼児期になると、お菓子やおもちゃを買うためにはお金が必要であることがなんとなく分かってきたり、お年玉でお金をもらい自分のものと認識できるようになってきて、お金に興味を持ち始める時期ではないでしょうか。
そんな「お金」について、実は、幼稚園や小学校で教えてくれる機会はほとんどありません。
つまり、ご家庭で教えていかなくてはならないのです。
とはいえ、数をようやく数えられるようになった幼児期の子どもに、どのようにお金について教えればよいのでしょうか。
今回は、幼児期でも「お金」の勉強ができる方法についてご紹介します。
遊びながらできる「お金」の勉強とは?
まず、遊びの中でできる「買い物ごっこ」でしょう。
お買い物ごっこの中に、大人の私たちがちょっとした工夫を加えることで、お金の理解がぐんと伸びます。
その方法についてご紹介しましょう。
家にあるものに1円単位で値札をつける
家にあるものを商品に見立てて、付箋等で1円単位で値札をつけましょう。
いきなり10円や100円を付けてしまうと、幼児期の子どもにとって10以上の足し算は難しいからです。
だんだん数に慣れてくると、数をやしていきます。
あわせて、値段設定も一緒に行うと、これは高そうだなと物の価値を判断する力も引き出すことができます。
商品の値段を聞くことで数字が読めるように
まずはおうちの方がお客さん役になりましょう。
「これはいくら(何円)ですか?」と値段を聞くことで、子どもは付箋に書かれた数字を読もうとし、遊びの中で数字が読めるようになります。
始めのうちは1度の買い物につき1つの商品にし、慣れてくれば2つ3つと増やしていきましょう。
合計金額を計算するので足し算ができるようになりますね。
おもちゃのお金を用意する
お買い物ごっこに欠かせないお金。
実際の様々な種類のお金を見ながらお子さんと画用紙等で手作りをすると、お金の種類の勉強に繋がります。
なかなか作る時間がないという方は、印刷して使えるものが無料でインターネット上にありますし、100円ショップでお金のおもちゃも手軽に入手できますので、利用してみても良いでしょう。
商品を購入する際に、お金と商品でやり取りをしたり、1円玉10枚と10円玉1枚で両替遊びをすると、単位の勉強にもつながります。
実生活の中でできる「お金」の勉強法は?
ごっこ遊びでなくても、実生活の中で「買い物」にはよく行きますね。
そんな普段の買い物中にお金の勉強に取り組める簡単な方法があります。
現金を使う
最近ではほとんどのスーパーで、クレジットカードや電子マネーが使用できますね。
かざすだけで支払いができるものも多くなり、現金で支払うよりもスムーズです。
しかし、現金を見る機会が少ないと、子どもは「ピッとやればなんでも買える」と思ってしまいます。
お子さんと一緒の時だけでも、現金を使用することで、「お金を払うことで商品を得られるんだ」ということを見せましょう。
商品の値段を一緒に言う
お買い物ごっこの延長のようなものですね。
本物の値札が読めるようになると子ども自身の自己肯定感も上がります。
商品を選ぶ際に、「こっちの方が安いから」や「高いけどこっちの方がおいしそうだから」と商品選びのポイントもお子さんに伝えながら選ぶと、ごっこ遊びの際にも深みが出てきます。
「○○円以内」でお買い物
実際にお菓子売り場等で一緒に計算しながら子どもと商品選びをしてみましょう。
詳しい数字が理解できていなくても、「この組み合わせだと超えてしまうね」と数の大きさを実感して学ぶことができるのです。
まとめ:幼児期でも「お金」の勉強を始められる!
「お金」の勉強は、遊びや普段の生活の中のちょっとした工夫で、幼児期からでも始められることをお伝えしました。
お金の使い方は学校では習いませんが、大人になったら誰しもが必要になる力です。
幼児期からお金に触れておくことで、数の大きさの概念や数の計算といった小学生で習う算数を実際の体験の中で学べます。
大きくなってからお小遣いを取り入れる際にもスムーズになり、将来に向けて子どもの自立心を高めることもできます。
お金は身近にある素晴らしい教材と言えるでしょう。
これを機に、お子さんとのかかわりの中に「お金」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
公式サイト|RISU算数
あわせて読みたい