世界には訪れるだけで命を危険にさらす場所が存在します。
今回は、その中でも特に危険度が高い「冥界神の門」、「デビルズプール」、「薩摩硫黄島 鬼界カルデラ」の3つの場所を紹介します。
観光地としての魅力もある一方で、その背後に潜む危険性を紹介します。
危険すぎる行ってはいけない場所3選
冥界神の門
トルコに存在する「冥界神の門」です。
古代の神殿「ヒエラポリスのプルートー」とも呼ばれ、この場所は「死の息」を吐き出すことで知られています。
近づくと聖職者以外の動物は死んでしまうと言い伝えられていて、神殿ということで、地獄の穴だとも恐れられています。
実際にそこを通ろうとした鳥や動物は瞬く間に命を落としました。
ただ、この伝説の真相は、実は自然現象によるものでした。
この神殿は、地表から高濃度の二酸化炭素が漏れ出している場所であり、入り口付近では4〜53%、内部ではなんと91%もの二酸化炭素濃度が検出されています。
二酸化炭素は酸素よりも重いため、地表近くに溜まります。
人間を含む哺乳類は二酸化炭素濃度が5%足らずでも体に異変を及ぼします。
このため、鼻腔が地面に近い動物はすぐに影響を受けてしますのです。
聖職者が無事だったのは、彼らの身長が動物よりも高く、二酸化炭素の影響を受けにくかったためとされています。
デビルズプール
アフリカのザンビアとジンバブエの国境に位置するヴィクトリアフォールズにある「デビルズプール」です。
ヴィクトリアフォールズは、世界三大瀑布の一つとして知られ、その壮大な景観は観光客を魅了します。
幅は約1.7kmで雨季には1000メートルほどの水煙が立ち上り、滝壺付近の風は風速20mにもなる超大迫力の滝です。
しかし、乾季になると滝口ギリギリにできる天然のプール「デビルズプール」は、まさに命をかけたスリルを味わう場所です。
乾季には泳ぎに来る観光客も多いそうです。
プールは滝の縁に位置しており、滑ったり誤って落ちたりすると、数百メートルの高さから滝壺に落ちてしまいます。
このため、デビルズプールで泳ぐことは非常に危険です。
驚くべきことに、これまでに死亡事故は報告されていないものの、命の保証はありません。
薩摩硫黄島 鬼界カルデラ
日本の薩摩諸島にある「鬼界カルデラ」です。
鬼界カルデラは直径約20kmで、中央海底には世界最大の溶岩ドームが存在し、今も火山性ガスが放出されています。
この巨大なカルデラ、7300年前の大噴火の威力は、なんと早期縄文時代の九州を一時壊滅にまで追い込んだほどです。
現在もランクAの活火山として活動しており、次の大噴火がいつ起こるか分からない状態です。
もし次の大噴火が起これば、九州南部は高温度の火砕流に飲まれ、関西で20センチ、首都圏で数センチの火山灰が降り積もり国家存亡の危機になる可能性もあります。
活動的な薩摩硫黄島の岩石は7300年前のマグマと全く異なる性質をしているようです。
鬼界カルデラは7300年前にマグマを放出しきっていて、今できている溶岩ドームは地下深くから新しく上昇してきたもの。
ここから地下には巨大なマグマ溜まりができつつあり、これは次の大噴火の準備過程にあたるってことなんです。
科学者たちは、このカルデラが再び大噴火を引き起こす可能性があると警告しています。
まとめ
これらの場所は、その壮大な景観や歴史的背景から観光地としての魅力がありますが、同時に非常に危険な場所でもあります。
冥界神の門は高濃度の二酸化炭素、デビルズプールは滝の縁に位置する危険な天然プール、そして鬼界カルデラは次の大噴火が予測される活火山です。
これらの場所に立ち入ることは絶対に避け、安全を最優先に考えて行動するようにしましょう。
命を守るためにも、危険な場所には決して近づかないことが大切です。
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