新型コロナの感染拡大の陰で、今、RSウイルス感染症が流行中!
通常は秋~冬などの寒い時期にはやる病気ですが、季節外れの大流行となっています。
大きい子どもや大人はRSウイルスにかかっても、「ふつうの風邪」程度の症状が多いのですが、小さい子どもや赤ちゃんは重症化する可能性があり注意が必要です。
この記事では、RSウイルス感染症の症状や対処法、筆者の子どもが実際に感染した時の体験から学んだことについて紹介します。
RSウイルスとは?
RS(Respiratory Syncytial)ウイルスは、喉や気管支などの呼吸器に感染するウイルスです。
潜伏期間は2~7日、通常は4~5日ほどと言われます。
主な感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染や、おもちゃなどを触った手指からの接触感染です。
一度かかってもまたかかることがあるため、子どもから大人まで誰でもかかる可能性があります。
「2歳までにはほぼ100%が感染する」と言われており、例年は秋~冬にかけて流行していました。
ところがここ数年は、新型コロナに対する感染対策が強化されたことで、2歳以上でもかかったことのない子どもが多く、集団免疫がないまま季節外れの大流行をおこしている幼稚園や保育園が多くみられます。
新型コロナウイルスが猛威をふるう一方で、子供特有の感染症も流行中の2022年夏。 実は我が家でも2人の子供が、感染性胃腸炎、RSウイルス、新型コロナと立て続けに感染したのですが、幸い家庭内感染を防ぐことができたため、最低限の療養期間で[…]
RSウイルス感染の症状
主な症状は、発熱(38~39℃)、咳、鼻水などの呼吸器症状です。
軽症で済む人もいますが、中には細気管支炎や肺炎になって、入院が必要となるケースもあります。
特に注意が必要なのは、1歳未満の赤ちゃん、心臓や肺などに基礎疾患のある子ども。
25~40%の乳幼児に気管支炎や肺炎が起こると言われており、気管支炎や肺炎で入院する乳児の約半数はRSウイルスによるものです。
実際に筆者の周りでも、「RSウイルスで入院した」という話を何例も耳にしました。
激しい咳・胸やお腹がペコペコへこむ呼吸(陥没呼吸)・息苦しい・発熱が続くなどの症状が見られれば、早めに医療機関を受診しましょう。
新型コロナウイルスが猛威をふるう一方で、子供特有の感染症も流行中の2022年夏。 実は我が家でも2人の子供が、感染性胃腸炎、RSウイルス、新型コロナと立て続けに感染したのですが、幸い家庭内感染を防ぐことができたため、最低限の療養期間で[…]
RSウイルス感染の治療法
RSウイルスのようなウイルスによる感染症には抗生剤は効きません。
RSウイルスを直接退治できる特効薬はないため、症状をやわらげる対症療法が主な治療法となります。
また、水分が摂れずに脱水症状になって入院するケースも少なくないため、水分補給も大切です。
RSウイルス感染の予防法
RSウイルス感染症を予防するためには、接触感染や飛沫感染に注意してください。
- 手洗い・手指の消毒
- ドアノブ・おもちゃなどの消毒
- マスクの着用
また、大人や大きな子どもはRSウイルスにかかっても鼻水や軽い咳など軽症のことが多いですが、赤ちゃんや心臓や肺に疾患のある子どもがうつると、重症化してしまうことがあります。
疑わしい風邪症状がある時には、そのような重症化リスクのある子どもに配慮して、なるべく接触しないようにすることも大切です。
子どもがRSウイルスに感染した体験談
我が家の3人の子どもも、それぞれRSウイルスに感染したことがあります。
その体験から学んだことが参考になればと思い、ご紹介します。
2歳以上はRSウイルスの検査をしてもらえないことがある
息子が通っていた幼稚園でRSウイルスが流行り、息子も発熱や咳があったため受診しましたが、「RSウイルスの検査は保険適用外なのでしない」と言われたことがあります。
原則的に外来でRSウイルスの検査が保険適用となるのは、この2つのケースとのこと。
■外来でRSウィルス検査が保険適用となるケース
- 1歳未満の赤ちゃん
- 早産児やダウン症児、心臓・肺に疾患があるなどリスクの高い子ども
※保険適用の範囲は、変わることがあります。
2歳以上の子どもの場合、検査でRSウイルスと診断されてもされなくても、基本的な治療法に違いがないため、検査は保険適用外なのです。
一方、別の小児科にかかった娘は、5歳でもRSウイルスの検査をしてもらったことがあり、病院により医師の判断や検査体制が異なることがあるようです。
RSウイルス感染から喘息へ
生後4か月でRSウイルスに感染した次男は、幸い入院が必要なほどの重症化には至りませんでした。
ところが、RSウイルス感染症が治った後でも、ちょっとした風邪の度に咳が止まらず、後日、喘息と診断されました。
医師からは、「RSウイルスによる気管支の炎症が原因で喘息になった可能性が高い」と言われました。
実際、RSウイルスに感染すると、その後喘息を発症するリスクが高くなるという報告があり、注意が必要です。
乳児期にRSウイルスにかかった子供は、喘息を発症することが報告されています。RSウイルスがアレルギー疾患を発症しやすい免疫状態にし、特に、子供の早い時期に細気管支炎という非常に細い気管支の炎症を起こすと、5年後に気道が過敏になりやすく、喘息になりやすいとの報告もあります。さらに、スウェーデンの報告では、3歳までにRSウイルスによる細気管支炎にかかると、7歳半までの喘息になる可能性が10倍以上になるといわれています(Sigursらの報告)。
まとめ
RSウイルス感染症は誰でもかかる病気ですが、1歳未満の赤ちゃんが感染すると入院が必要になったり、喘息に移行する可能性があります。
また、RSウイルスも新型コロナウイルスも、発熱や呼吸器症状を起こすことが多く、普通の風邪と見分けることは困難です。
もしもお子さんに発熱や咳などの症状が出たときは、自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。
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