「子どもが頻繁に頭を掻きむしっている」
「頭にフケのようなものがたくさんついている!」
こんなお子さんは、「アタマジラミ」が寄生している可能性があります。
アタマジラミはひどい痒みとフケのような症状が特徴。
でも、きちんとケアをすれば数週間で駆除することができます。
この記事ではアタマジラミの原因と駆除の手順を解説!
快適な夏を過ごすために、ぜひお読みくださいね。
アタマジラミの原因は?
アタマジラミは、毛と毛の接触により感染します。
そのため、頭を寄せ合って遊ぶ幼い子どもの間で集団発生します。
入浴や洗髪がまともにできなかった戦後に流行した「コロモジラミ」と混同して、アタマジラミも「不潔である」というイメージを持たれがちです。
しかし、アタマジラミの原因は不衛生ではなく、毎日洗髪し清潔にしていても感染する可能性があります。
アタマジラミの感染リスクが高いシチュエーションは以下の通りです。
- 帽子・タオル・ブラシ・寝具などの共用
- 電車やバスなどのソファ
保育園や小学校などの集団生活の場は、子ども同士の距離が近い上、物品を共有することが多いためアタマジラミが発生しやすい環境です。
また、電車やバスなど不特定多数の人の髪の毛が接触したり付着している場も、アタマジラミの感染リスクが高まります。
アタマジラミの寄生は世界的にも子供に多い傾向が認められ、同一国内で人種による寄生率に差は認められていない。しかし頭髪の長さや性別に関係があり、同年齢の男児と女児の寄生率を比較した場合、明らかに長髪の女児にアタマジラミの寄生率が高い傾向がみられる。全体的にアタマジラミの寄生率には国、地方、 幼稚園、小学校などの調査施設で大きく異なっているが、先進諸国、開発途上国を問わず、子供達のアタマジラミ寄生率は高く、世界中にアタマジラミが蔓延し ている状況が理解できる。
出典:NIID国立感染症研究所「シラミ症とは」
アタマジラミの予防方法は?感染したらどうする?
前述した通り、アタマジラミは頭皮を清潔していても、感染します。
誰もが感染する可能性があるため、予防することが難しい感染症ではあります。
そのため、アタマジラミに対するアプローチとしては、「早期発見・早期駆除」が重要です。
早期発見
まず早期発見のために、定期的に子どもの髪の毛や頭皮を観察しましょう。
アタマジラミは、2〜4ミリで灰色の成虫が頭に寄生します。
この成虫を発見したら、即座に駆除をしなければなりません。
しかし、アタマジラミの成虫は動きが速いため、発見が難しい場合があります。
そこで、アタマジラミが産みつけた白い卵が髪に付着していないかを観察してください。
フケや頭皮の欠片であるヘアーキャストはアタマジラミの卵と区別しづらいため、判断に迷った際は皮膚科を受診してみましょう。
早期駆除
アタマジラミを発見したら、すぐに駆除しましょう。
駆除の方法は以下の通りです。
- 毎日洗髪する
洗髪によってアタマジラミの成虫や卵を取り除きましょう。
子どもが自分で洗髪してる場合、洗浄が不十分になってしまいますので、大人が洗ってあげるのが望ましいです。
また、一日おきにフェノトリンを主成分とした駆除用のシャンプーを使用しましょう。
- クシで髪をとかす
洗髪後は、目の細かいクシで髪の毛をとかし、卵を取り除きましょう。
- 衣類や寝具などを消毒する
アタマジラミは熱に弱い性質があります。
感染した子どもの衣類などは、55℃以上のお湯に5分間つけておくと消毒できます。
また、アタマジラミが駆除できるまでは、家族間の衣類や寝具の共用は絶対に避けましょう。
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まとめ
子どもの間で集団感染するアタマジラミですが、毎日ケアすれば1〜2週間で駆除することができます。
我が子がアタマジラミになっても焦らず、冷静に対処してあげましょう。
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