春になると花粉症に悩まされる人は多いのではないでしょうか。
とくに、鼻づまりがひどい日は、常に不快感がつきまとい、ストレスを感じますよね。
今回は花粉症によるつらい鼻づまりを解消する方法を紹介します!
花粉症で鼻の症状が出る仕組み
花粉症になると鼻の症状が出る仕組みを知っていますか?
鼻から花粉が侵入すると、鼻の粘膜にある繊毛により花粉は外に押し出されますが、押し出されず残った花粉は粘膜から体内に吸収されます。
そして、からだは吸収された花粉を異物とみなし、抗体をつくります。
その結果、異物である花粉の侵入を防ぐために、くしゃみ、鼻水など、鼻のアレルギー反応が発症してしまうのです。
このように、花粉フィルターの役割をしている鼻は、花粉が残りやすく、症状も出やすい場所であることがわかります。
すぐラクになる!鼻づまり解消法
鼻づまりのせいで、仕事のパフォーマンスが落ちてしまったり、プライベートの楽しみが半減してしまったりするのは悲しいですよね。
鼻づまりが気になったときすぐに実践できる、簡単で即効性のある鼻づまりの解消法をまとめました。
1.鼻を温める
鼻づまりの原因は鼻の粘膜の炎症です。
そのため、鼻を温めて血行をよくすることで、症状が改善されることがあります。
鼻の付け根から鼻の穴あたりに温めた濡れタオルをあててゆっくりと鼻呼吸をしましょう。
タオルは、40度~50度のお湯につけて絞るか、水で濡らしたタオルを電子レンジで30秒~1分程温めるだけで大丈夫。
鼻の通りが悪いときや、鼻づまりで寝付けないときなどに試してみてください。
2.鼻うがい
鼻づまりは、鼻の中にたまった膿や鼻水によっても発症します。
鼻うがいによってそれらを洗い流すことで、鼻の通りをよくすることができます。
鼻うがいに必要なのは、鼻洗浄機と生理食塩水。
どちらも薬局で購入することが可能です。
鼻うがいは、鼻洗浄機を使えば誰でも簡単にできます。
片方の鼻の穴から生理食塩水をいれ、反対の鼻の穴か口から生理食塩水を出して、鼻の中をきれいにしましょう。
花粉だけでなく、風邪の予防にもなりますので、一家にひとつ用意をしておきたいですね。
3.わきの下を刺激する
ユニークな鼻づまりの解消法として、わきの下をボールなどで圧迫する方法があります。
わきの下には交感神経が通っており、そこを刺激することで血管が収縮し、鼻の炎症を抑えることができます。
つまっている鼻とは反対側のわきの下を圧迫しましょう。
ボールが手元にないときは、ペットボトルや握りこぶしでも代用できるので、外出先や仕事中でも実行できそうですね。
4.ツボを刺激する
ツボ押しは、場所や時間を選ばず実践できるのがメリットです。
鼻づまりに効果があるツボを2つ紹介します。
(1) 迎香(げいこう)
迎香は、鼻がふくらんでいるところの左右のくぼみにあるツボです。
このツボを人差し指と中指ではさむようにして押すことで、鼻の通りが改善されます。
3秒押したら6秒休む速さで、3回ほど押すのがいいとされています。
(2) 上迎香(かみげいこう)
上迎香は、鼻の付け根の両側にあるツボです。
迎香より少し上に位置するため上迎香と呼ばれています。
一定以上の強さで押すと効果が見込めるので、強めの力で押すのがポイントです。
花粉症には漢方薬が広く使われています
漢方薬のなかには、「鼻づまり」に効果が認められているものがあり、これらは耳鼻科で自然由来の治療として使われています。
ウィルスや細菌の感染や花粉などのアレルギー反応によって鼻の粘膜が炎症を起こし、粘膜の下にある毛細血管が拡張して腫れることで鼻づまりが起きると考えられています。
鼻づまりに対しては、
- 血流をよくして鼻の粘膜を強くする
- 水分の循環をよくして鼻水を改善する
- 鼻の粘膜の炎症を和らげる
などの作用がある漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
<鼻水・鼻づまりにおすすめの漢方薬>
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
葛根湯に、気の流れをよくしたり、水の発散を促して鼻の通りをよくしたりする辛夷(しんい)と川芎(せんきゅう)を加えた処方です。
鼻づまりや慢性副鼻腔炎などに効果があります。
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体内の水分の代謝を正常にコントロールすることで、サラサラの鼻水、鼻の粘膜がむくむことで起こる鼻づまりや花粉症、気管支炎、アレルギー性鼻炎などに用いられます。
漢方は、鼻づまりの症状だけでなく、血(けつ)の巡りを促したり、水の流れを整えたりすることで、からだの他の不調にアプローチをすることも可能です。
漢方薬は、それぞれの症状や体質に合ったものを選ぶことが重要。相性が悪いと、効果が得られなかったり副作用が生じたりすることもあります。
症状や体質に合わせて、自分に合った漢方を選んでくれるあんしん漢方のようなサービスもあるので、チェックしてみてください。
スマホから申し込むだけで、漢方薬の相談から購入、郵送まで完結するので忙しい人にも便利です。
まとめ
鼻づまりは、予防することが難しく、不快感を与える症状ですが、簡単にできる解消法もあります。
花粉症の季節はすぐそこまで来ています。
今のうちに鼻づまり解消法をマスターし、今年の春は鼻づまりのつらさから解放されましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
YouTube|Medical Health CH
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