子どもとプールや公園で遊んでいるとき、暑さでへとへとになりませんか?
毎年、真夏の暑さを乗り越えられるか心配な人も多いはず。
そこで、今回は「夏バテの正体」と「夏でも元気な人がやっている3つの習慣」を紹介します。
これから紹介する内容を知らないと、暑さに負けてつらい夏になるかもしれません。
真夏でもアクティブなママを目指したい人は、ぜひ最後まで読んでください。
夏バテの原因のひとつは「自律神経の疲れ」
夏バテは、脳の自律神経が疲れている状態であり、肉体疲労ではありません。
夏は紫外線を浴びたり、屋外とエアコンが効いた室内との寒暖差を感じたりすることも多いでしょう。
これらは自律神経の機能をフル稼働させるため、からだに大きな負担を与えます。
紫外線と寒暖差が自律神経に与える影響は以下の通りです。
- 紫外線が目に入ると角膜に炎症が生じ、自律神経が緊張状態になる
- 寒暖差が激しいと体温調節のためにエネルギーを多く消費する
上記2つの状況が続くと、脳はこれ以上自律神経を酷使しないよう、疲労状態であることをからだに伝えます。
そして、からだが疲労を感じて意欲が欠如し、いわゆる「夏バテ」の状態になります。
夏の体調チェックリスト
夏バテで起こる体調不良の症状を以下にまとめました。
自分も夏バテ気味かも……と思っている人は、ぜひチェックしてください。
【チェックリスト】
- 食事がおいしく感じられない
- 起床直後から疲れを感じる
- 頭痛・肩こりがひどい
- 胃もたれがする
- 下痢気味
上記の症状には夏バテだけでなく、別の病気が隠れていることもあります。
とくに、疲労感には夏バテ以外の原因が潜んでいることも多いので注意が必要です。
夏でも元気な人がやっている3つの習慣
夏でも元気な人がやっている”3つの習慣”を紹介します。
育児中はどうしても子どもが優先になり、自分のケアはおろそかになりがちですよね。
今回紹介するのは、普段の過ごし方を大きく変えずにできる習慣です。
できる範囲でやってみましょう。
1.疲労回復に効く食材を摂る
動物性タンパク質、ビタミン・ミネラルを毎日の食事で積極的に取り入れましょう。
動物性タンパク質は疲労回復に効果的であり、ビタミン・ミネラルは、タンパク質の代謝を高めてくれる働きがあります。
【おすすめ食材】
動物性タンパク質と疲労回復物質:肉類、魚類、卵
ビタミン・ミネラル:緑黄色野菜
これらの食材には疲労回復に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
ぜひレシピに加えてください。
2.エアコンを正しく使う
エアコンの正しい設定や使い方を実践して、室内外の気温差が大きくならないよう工夫しましょう。
エアコンの温度設定は26〜27℃程度がおすすめ。
もし、家族で暑がりな人がいたら、扇風機を併用するといいでしょう。
3.入浴で自律神経ケア
入浴でからだをリラックスさせ、副交感神経を優位にさせましょう。
温熱効果により発汗が促されて新陳代謝がよくなり、疲労回復につながります。
疲労回復におすすめの入浴方法は次の2つです。
- 37〜39℃のぬるま湯で20〜30分間半身浴する
- 首まで浸かって水圧マッサージ効果を得る
ぜひ、入浴する際に試してください。
漢方薬のチカラで猛暑を乗り切る!
夏バテ予防対策として「漢方薬の使用」もおすすめです。
おすすめする理由は次の3つです。
- 食事改善よりも簡単
- 漢方薬は医薬品として効果が認められている
- 体質から改善して夏バテしにくい体質を目指すことができる
夏バテの原因は、室内外の温度差やストレスによる自律神経の乱れ、胃腸機能の低下による栄養不足、多汗による脱水などと考えられています。
夏バテ対策には、
- 自律神経のバランスを整える
- 睡眠の質を上げ、心身の疲労を軽減する
- 胃腸の機能を回復させる
- 体内の水分バランスを整える
などの作用をもつ漢方薬を選びましょう。
漢方薬は夏バテ対策になるだけでなく、今ある食欲不振や疲れやすさ、手足の冷えといった症状を改善することも可能です。
<夏バテ対策におすすめの漢方薬>
- 清暑益気湯(せいしょえっきとう)
体力が虚弱で暑気あたり、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠、夏やせがある人に。
- 補中益気湯(ほっちゅうえっきとう)
体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすい人に。
ただし、体質に合わない漢方薬を使用すると、副作用を起こしやすくなったり効果があらわれなかったりします。
自分に合った漢方薬を見極めるのは難しいため、プロのチカラを借りましょう。
最近では、一人ひとりに適した漢方薬を提案してくれる「あんしん漢方」などのオンラインサービスもあります。
育児中で忙しい人は、オンラインサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
公式|あんしん漢方
まとめ
夏バテは、自律神経を酷使した結果起こる、からだの防衛反応のようなものです。
食事やエアコンの温度設定、入浴などの工夫に加え、漢方薬を使用するなどして、自律神経をいたわりましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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