暑い夏が過ぎて秋が来ると、いわゆる「秋バテ」を起こす人が多くなります。
秋バテの症状はさまざまで、倦怠感や食欲不振、めまいなど……。
今回は秋バテ対策として、手軽にできるセルフケアについて解説します。
秋バテの原因を理解して、秋バテを乗り切っていきましょう!
その症状「秋バテ」のサインかも!?
近年の秋は、いつまでも暑さが続き体調管理が難しい気候です。
次のような不調を感じていたら、もしかすると秋バテの状態に陥っているかもしれません。
<秋バテで起きやすい症状>
- 倦怠感
- 食欲不振
- 胃もたれ
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
- 立ちくらみ
- 寝つきの悪さ・寝覚めの悪さ
これらの症状に心当たりがある人は、秋バテを起こしている可能性があります。
なぜ「秋バテ」は起きるの?
秋バテのおもな原因は、季節の移り変わりによる自律神経の乱れと、「夏の疲れ」の蓄積です。
秋は日中と夜の気温差が大きくなり、また、台風などの影響で気圧の変化が起こりやすくなるため、自律神経のバランスが崩れがちに……。
自律神経の乱れは倦怠感やめまい、胃腸の機能低下などさまざまな不調につながります。
また、夏の慢性疲労が解消されないまま秋に突入して、秋バテになってしまう人もいます。
夏は猛暑で食欲が落ちて栄養のバランスが崩れたり、外気温とエアコンの効いた室温との差で自律神経が乱れたりするため、慢性疲労を起こしやすい季節です。
夏の疲労をきちんと解消し、自律神経を整えることが秋バテ解消の秘訣といえます。
季節の変わり目に負けない!「秋バテ」対策3選
秋バテ対策のカギとなる3つのポイントを解説します。
1.秋の旬の食材でバランスのいい食事を!
旬の食材はおいしくて栄養豊富!
秋に旬を迎える食材にはからだを温める働きのあるものが多く、胃腸にも優しいので、夏にたまった疲労の回復にも効果的です。
良質な脂とたんぱく質が豊富なサンマ、抗酸化物質アスタキサンチンを含む鮭、胃腸を整えるサツマイモやヤマイモなど、秋の味覚をバランスよく食べて疲労を回復していきましょう。
2.自律神経を整える睡眠
良質な睡眠は自律神経を整え、疲労回復を促します。
熟睡するために食事は寝る2~3時間前までに済ませておき、夕方以降のカフェインは控えましょう。
寝る前にスマホを見るのもおすすめしません。
ブルーライトの影響で、眠りの質が悪くなるため注意してください。
3.からだを温める入浴
湯船につかってからだを温め、血行を促すことも秋バテ対策になります。
からだの冷えは血流の悪化や自律神経の乱れにつながるため、からだを芯まで温めましょう。
入浴してリラックスすると、眠りの質も良くなりますよ。
秋バテ対策には漢方薬もおすすめ
秋バテ対策には、漢方薬も効果的です。
漢方薬は生薬由来の成分によって不調の根本的な改善をめざすお薬で、内科や婦人科などでも処方されています。
秋バテのおもな原因は、温度変化による自律神経の乱れや、夏にたまった疲労による胃腸機能の低下などと考えられています。
そのため、秋バテ対策には、
- 血流を促して自律神経のバランスを整える
- 自律神経を整えることで睡眠の質を上げ、心身の疲労を軽減する
- 消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする
などの生薬を含む漢方薬を選び、根本改善を目指します。
食生活や睡眠を見直そうと思っていても、「忙しくて実践できない!」とお困りの人も多いようです。
ですが、漢方薬なら自分の症状や体質に合ったものを服用するだけでいいので、無理なく続けられますよ。
<秋バテでお悩みの人におすすめの漢方薬>
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう):食欲や体力が落ちている方に適した漢方薬です。
栄養とエネルギーを補うことで消化器の働きを高めて、食欲不振や疲労の回復を助けてくれます。
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):消化機能が低下して、倦怠感が強い人に適した漢方薬です。
胃腸の調子を整えて倦怠感を改善します。
ほかにも、秋バテに適した漢方薬にはさまざまなものがあります。
ただし、自分の症状や体質に合った漢方薬を選ぶことが重要です。
合わないものを飲み続けても効果が得られないため、それぞれの症状と体質に適した漢方薬を見極めましょう。
また、妊娠中や授乳中には服用できないものもあるので注意が必要です。
自分に合う漢方薬を見極めるためには、漢方薬に精通した医師・薬剤師に相談しましょう。
「あんしん漢方」のような、オンラインの漢方個別相談サービスを活用するのもおすすめです。
あんしん漢方では、漢方薬のプロが人工知能(AI)を使いながら、あなたに適した漢方薬を提案します。
スマホで気軽に相談できて、漢方薬を自宅に配送してくれるので、とても便利です。
気軽にチェックしてみてくださいね!
季節の変化に負けないからだづくりをしよう!
秋バテは気温の変動などによる自律神経の乱れや、夏からの疲労の蓄積によって起こります。
栄養豊富な食事を摂り、睡眠や入浴などの生活習慣によって秋バテ対策をしていきましょう。
漢方薬を飲むのもおすすめです。
秋バテに負けないからだづくりをして、爽やかな秋を楽しんでくださいね!
公式|あんしん漢方
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-YoTtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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