猛暑が終わり涼しくなる季節。過ごしやすくなりうれしい反面、秋は肌の乾燥に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
肌のつっぱり、粉吹き、かゆみ、化粧ノリの悪さなど、乾燥肌の悩みは尽きません。
今回は、秋の乾燥肌のメカニズムと、秋の乾燥肌対策におすすめの食材を2つ紹介します。
秋に肌が乾燥するメカニズム
秋の肌の乾燥には、さまざまな原因が考えられます。
- 気温と湿度が低下し、空気が乾燥する
- 暖房器具の使用によって乾燥する
- 皮脂や汗の分泌量が低下する
- からだが冷えて血行不良となり、十分に栄養とうるおいが肌へ届かない
- 新陳代謝の低下によってターンオーバーが遅くなる
これらの原因が組み合わさるため、秋は夏よりも肌が乾燥しやすくなるのです。
保湿クリームや加湿器などを活用して、肌の乾燥を防ぎましょう。
乾燥から肌を守るにはインナーケアが大切
乾燥から肌を守るには、インナーケアが欠かせません。
とくに重要なのは、腸内環境を整えることです。
腸内環境を整えると、肌の水分量が増えるという結果も報告されています。
腸内環境を整えるために、ビタミンA、C、Eやタンパク質、食物繊維を意識して摂ることがおすすめです。
保湿クリームや加湿器など外部からの保湿ケアと、インナーケアを組み合わせて乾燥から肌を守りましょう。
秋の乾燥肌におすすめの食材2つ
秋の乾燥肌対策におすすめの食材を2つ紹介します。
かぼちゃ
乾燥肌対策には、β-カロテンやビタミンCを豊富に含むかぼちゃがおすすめです。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、ターンオーバーを促進する働きがあります。
ビタミンCは、保湿成分であるコラーゲンの生成を促す働きがあり、どちらも肌のうるおいを保つために重要な栄養素です。
また、かぼちゃに含まれるビタミンEには抗酸化作用もあり、肌の老化対策もできるうれしい食材です。
さつまいも
さつまいもも、乾燥対策におすすめの食材です。
かぼちゃと同じく、ビタミンA、C、Eが豊富に含まれていて、これらの栄養素にはターンオーバーやコラーゲン生成の促進、抗酸化作用といった効果があります。
また、さつまいもに豊富に含まれる食物繊維は、腸内環境の改善にも役立ちます。
とくに、ビタミンCは水に溶け出しやすいため、ふかし芋やお味噌汁などの料理がおすすめです。
内側から肌にアプローチできる漢方薬
旬の食材を摂った方がいいとわかっていても、忙しくて日々の食事に時間をかけられない人も多いのではないでしょうか。
そんな人には、漢方薬の活用もおすすめです。
面倒な準備がなく、飲むだけでいいので忙しい人でも気軽に始められます。
乾燥肌は、皮脂や汗の分泌の低下だけでなく、血行不良や胃腸の機能低下なども原因と考えられています。
そのため、乾燥肌対策には「血行を促進して肌に栄養を届け、肌の代謝をよくする」「胃腸の働きをよくして、肌に必要な栄養をつくる」「肌の乾燥で生じるかゆみや炎症を改善する」などの働きがある漢方薬を選びましょう。
また、漢方薬は根本からの改善が期待できるため、乾燥肌対策だけでなく、冷えや消化機能の向上にもアプローチできます。
<乾燥肌におすすめの漢方薬>
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)
滋養強壮や血行促進の働きがある生薬が配合された漢方薬です。
栄養とエネルギーを補うことで消化器機能を高めて、冷えを改善してくれます。 - 当帰飲子(とうきいんし)
肌に栄養とうるおいを与え、肌の乾燥を緩和し、かゆみや湿疹にも働きかけます。
冷え症が気になる人にも向いています。 - 温清飲(うんせいいん)
皮膚の栄養となる血流を増やして熱を冷ます処方で、皮膚の乾燥や湿疹、手荒れなどの改善に使われます。
一方で、漢方薬は自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
漢方薬を選ぶ際には、医師や薬剤師に相談することが重要です。
スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談を活用してみましょう。
あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービスです。
スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。
まとめ
秋の乾燥肌を防ぐためには、スキンケアによる保湿だけでなくインナーケアも重要です。
秋の旬の食材を食べて、からだの中から肌のうるおいをキープしましょう。
漢方薬をとり入れると、手軽にインナーケアを始められますよ。
バランスのいい食生活を心がけ、乾燥に負けず健康でハリのある肌を手に入れましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)