かかとの乾燥が気になる季節。
ガサガサしてひび割れたかかとは、人に見られると恥ずかしいものですよね……。
今回は、かかとが乾燥する原因や、正しいケアの3ステップなどを解説します。
やってしまいがちな「NGケア」や注意点もお伝えするので、ぜひお役立てください。
この記事を参考に、キレイなかかとを手に入れましょう!
かかとの乾燥・ひびの原因
かかとの乾燥やひびができてしまう、おもな原因は次の2つです。
1.皮膚の乾燥
かかとは皮脂を分泌する「皮脂腺」がないため、乾燥しやすい部分です。
そのため、意識的に保湿ケアをしないとガサガサになってしまいます。
さらに、冬場の乾燥した空気や寒さによる血流低下も、かかとの乾燥を悪化させる原因となります。
2.摩擦や刺激
かかとには全身の体重がかかるので、衝撃や刺激を和らげるために他の部位より角質が硬くなる傾向があります。
さらに、合わない靴で歩くと靴下や靴との摩擦が生じて、摩擦ダメージ軽減するためにかかとが硬くなってしまいます。
間違った角質ケアに注意
世間では「常識」と思われていても、実際はNGとなる角質ケアもあるため要注意!
NGケアと注意点を解説します。
1.角質を削る
硬くなった角質を軽石や専用ブラシなどで削るのは、実はあまりおすすめできません。
角質を削ると肌への刺激となり、刺激から身を守るためにかかとの角質がさらに硬くなろうとするからです。
また、削り過ぎは肌のバリア機能への悪影響にもなり、かかとの乾燥を悪化させる場合があります。
2.角質パック
薬液が靴下状の袋に入っている「角質パック」は、一定時間足をパックのなかに浸すと数日後に足の裏の角質がごっそり剥がれるという商品ですが、肌トラブルや痛みなどが起きる場合もあります。
成分が肌に合わなかったり、かかと以外の角質が比較的薄い部分にも薬液が浸透してしまったりする危険があるので十分な注意が必要です。
使用中や使用後に痛みや刺激などを感じたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。
3.乾燥かかとの正しい3ステップケア
かかとは、次の3ステップで正しくケアしていきましょう。
1.お風呂で角質を柔らかくする
かかとケアの基本は保湿です。
湯船につかってかかとの角質に水分を与え、柔らかくしましょう。
入浴温度が高すぎると皮脂が失われやすくなるため、40度くらいまでのぬるめのお湯がベストです。
2.念入りに保湿する
入浴後はすぐに保湿クリームを塗りましょう。
角質が柔らかくなっているため、浸透性が高まっています。
速やかに・念入りに保湿するのがポイントです。
3.靴下を履いて寝る
入浴後の保湿クリームで潤いを補ったあとは、靴下を履いて乾燥を防ぎましょう。
とくに冬場は、素足でいるとかかとの乾燥や冷えの原因になります。
かかとの乾燥・ひびには漢方薬もおすすめ
かかとの乾燥トラブルには角質ケアに加えて、漢方薬でからだの内側から潤いを補うのもおすすめです。
かかとのガサガサやひび割れの原因は、潤い不足による皮膚の乾燥や血行不良と考えられています。
そのため、かかとのトラブルには
- かかとの角質層の水分不足を補って乾燥を改善する
- 血行をよくして肌に栄養を届け、肌の代謝をよくする
などの漢方薬が適しています。
かかとのケアにはお風呂で角質を柔らかくしたり、保湿したりすることが大切ですが、「毎日忙しくて、丁寧なケアをする余裕がない」という人も多いようです。
漢方薬なら服用するだけで続けられるので、忙しい人にもぴったりですよ。
<かかとの乾燥・ひびでお悩みの人におすすめの漢方薬>
- 温清飲(うんせいいん):皮膚の色つやが悪く、のぼせる方に。血行を促進して、乾燥した皮膚に栄養と潤いを与えます。
- 当帰飲子(とうきいんし):皮膚の乾燥やかゆみ、冷えなどが気になる方に。肌に栄養や潤いを補います。乾燥によって起こる湿疹や皮膚炎にも用いられます。
かかとの乾燥トラブルに適した漢方薬にはさまざまな種類があり、自分に適したものを見極める必要があります。
症状や体質に合わない漢方薬を飲んでも十分な効果は得られず、副作用につながる場合もあるので注意が必要です。
漢方薬に精通した医師・薬剤師に相談して、自分にぴったりの漢方薬を見つけましょう。
「病院や薬局に行くのは面倒」
「対面相談がちょっと苦手」
「プロにじっくり相談して、最適な漢方薬を探したい」
という人には、「あんしん漢方」のような漢方薬のオンライン個別相談がおすすめです。
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まとめ
かかとは乾燥しやすい部位なので、念入りな保湿ケアが欠かせません。
硬くなった角質を強引に削ったり剥がしたりするのは、NGです。
漢方薬で、からだの内側から潤いを補うのもおすすめですよ。
からだの外側・内側の両方から正しいケアを続けて、すべすべのかかとを目指しましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)|薬剤師碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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