夫婦にはケンカがつきもの。
家事のやり方や子どもの教育方針などの価値観の違いから、ケンカに発展する夫婦は少なくありません。
ケンカのせいで気分が落ち込んだり、不安で寝つきが悪くなったり……そのような悩みがある人には、漢方薬がおすすめです。
漢方薬で心を落ち着け、気持ちをコントロールしやすくなれば、円満な夫婦関係につながることも……!
今回は夫婦ケンカで悩む人にぴったりの漢方薬を紹介します。
夫婦の悩みに漢方薬が役立つ理由とは?
夫婦といえど、もとは他人。
たまのケンカは避けられないものかもしれません。
しかし、ケンカが原因で心身に不調が出るようなら考えものです。
緊張感やいらだちを慢性的に抱えていると、極度な不安や恐怖心など「神経症」の症状が出ることがあります。
また、ストレスが引き金になって頭痛や腹痛、動悸など身体的な不調が出て「心身症」になる場合もあります。
漢方薬は神経症・心身症のケアに適した薬であるため、夫婦ケンカで悩んでいる人には漢方薬がおすすめです。
もちろん、ケンカの根本的な解決には夫婦が互いを尊重して歩み寄る必要があります。
漢方薬の役割は、心身の調子を整えてあなたをサポートすることといえるでしょう。
漢方薬でケアしながら、自分やパートナーに向き合っていくのが理想的です。
夫婦の悩みに漢方薬が役立つ3つのシーン
どのようなケースで漢方薬が活用できるか、夫婦ケンカのあるあるシーンを想定しながら見ていきましょう。
ショックや気分の落ち込み
パートナーの心ない一言にショックを受け、気分が落ち込んだことはありませんか?
ひどく落ち込んで元気が出ない人には、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)が有効です。
疲れやすくて体力が少なめの人に適した漢方薬で、神経の高ぶりを鎮めて不安をやわらげます。
一方で、比較的体力があり、気分の落ち込みとともに強い苛立ちや気分の乱れを感じる人には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)がよく使われます。
自律神経のバランスを整えて体内を巡るエネルギーの流れをよくし、不安やイライラなどの神経症に効果を発揮する漢方薬です。
なお、柴胡加竜骨牡蛎湯は製品によって大黄(だいおう)という下剤成分が入っていることがあり、おなかが緩くなる人もいるので注意しましょう。
不安で夜眠れない
「こんな些細なことで、ケンカしなければよかったのに」
「このまま夫婦仲が悪くなって、別れてしまったらどうしよう……」
など、ケンカ後に後悔や不安が込み上げ神経が高ぶり、寝つけない人には酸棗仁湯(さんそうにんとう)が役立ちます。
酸棗仁湯は心身ともに疲れ切っているのに、神経が緊張して眠れないという人に向いている漢方薬です。
栄養を補ってからだにこもった熱を取り去り、心の働きを安定させて自然な眠りに導きます。
なお、精神不安から動悸やイライラを伴う不眠が生じている場合には、前述の柴胡加竜骨牡蛎湯が有効です。
夫にイライラ・怒りを感じるとき
「夫が無神経すぎる!」
「全然私のことを理解してくれない」
など、夫へのイライラや怒りで苦しんでいる人は、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)が役立ちます。
イライラや怒りの原因となる神経の高ぶりをやわらげる漢方薬です。
消化器系の機能を高める陳皮(ちんぴ)と半夏(はんげ)という生薬を含んでいるため、胃腸が弱くて体力が低下している人に適しています。
また、体力が中程度に維持されているものの、「怒りに振り回されて気持ちをコントロールできない」という人には、陳皮と半夏が入っていない抑肝散(よくかんさん)が有効です。
漢方薬を選ぶときの注意点
漢方薬は夫婦ケンカにまつわる心身の不調を解消してくれますが、服用の際は自分の症状・体質に適したものを選ばなければなりません。
不適切な漢方薬を飲んでも効果が得られず、副作用が出る場合もあるので注意しましょう。
適した漢方薬を見つけるには、漢方薬のプロである医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
「忙しくて病院や薬局に行けない」「対面相談は苦手」という人は、スマホひとつで相談できるオンライン漢方サービスを活用してみてはいかがでしょうか?
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まとめ
夫婦ケンカがきっかけで不眠や不安感などが出ることがあり、漢方薬はそれらの不調をやわらげるのに有効です。
夫婦ケンカが起きるのは、ある程度は仕方のないこと。
ケンカをしたあとで、心を落ち着けて仲直りをすることが大切です。
漢方薬を上手に活用しながら、夫婦円満を目指しましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
YouTube|Medical Health CH
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