「肩こりがつらくてどうにかしたいけど、家事や育児で忙しくてマッサージに行く時間も作れない……」
今回は、そんな方におすすめの肩こり解消法を紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
寒さが続くと肩こりがひどくなる?
冬の肩こりは、寒さによるさまざまな理由から悪化する場合があります。
首や肩の周辺の筋肉は寒さに敏感なので、気温が下がると筋肉は収縮やこわばりが生じやすくなります。
これによって、血流が悪くなり酸素や栄養の供給が不足するため筋肉がこりやすくなるといわれています。
また、気温の低下で血管が収縮し血流が悪くなると、新陳代謝の低下で疲労物質がたまって筋肉が硬くなってしまうのです。
さらに、寒さにより運動不足になることで筋肉の血流が悪化し、こりや痛みを引き起こすリスクが高くなります。
肩こりセルフチェック
簡単にできるセルフチェック方法で、肩こりの状態をチェックしてみましょう。
1.肩回しでチェック
(1) 立った状態で、円を描くように片方の腕を後ろに大きくゆっくりと回します。
(2) 反対側も同じように回してみましょう。
肩と肩甲骨に違和感があったり、回すときにゴリゴリと音がしたりする場合は肩こりの可能性があります。
2.両手を上げてチェック
(1) 両脚をそろえてまっすぐ立つ。
(2) 両腕を前に伸ばす。
(3) 両腕を90度にまげて両ひじをくっつける。
(4) その状態で腕を引き上げる。
前でくっつけたひじを胸より高く上げられるかがポイントです。
胸より高い位置に上がらなければ重度の肩こりの可能性があります。
肩こりが楽になる3つの方法
ここでは、今すぐできる肩こり解消法を3つ紹介します。
1.肩まわりを温める
患部を温めることで血流を促進し、筋肉の緊張を緩めてこりや痛みを和らげます。
また、疲労物質などの老廃物も排出されるため疲労の回復にもつながるでしょう。
蒸しタオルで肩を温める方法も効果的です。
(1) 水で濡らしたタオルを軽くしぼり、ビニール袋に入れる
(2) 電子レンジで1分加熱する(熱すぎる場合は少し冷ましてから使用する)
(3) タオルを肩まわりに当てる
からだを温める温熱グッズもあるので、活用してみるのもいいでしょう。
2.肩甲骨のストレッチをする
ストレッチをすることで筋肉が伸縮して活性化し、関節の動く範囲が広がります。
(1) 空中でクロールをするように、両手を交互に前方へ大きく回す。
(2) 空中で背泳ぎをするように、両手を交互に後方へ大きく回す。
左右を5回ずつゆっくり行いましょう。
ストレッチを行う際はゆっくりと息を吐きながら力を抜いて、気持ちよく筋肉を伸ばすように意識しましょう。(※1)
3.からだを温める食べ物や飲み物を摂る
血の巡りを促す食材やからだを温める作用のある以下の食材を摂ることで、症状の改善が期待できます。
【からだを温める食材】
- かぼちゃ
- にんじん
- ニラ
- 唐辛子
- 生姜
- にんにく
- たまねぎ
- ごぼう
- れんこん
- 山芋
- 大根
- 豆類
- 納豆
- キムチ
- 黒糖など
【からだを温める飲み物】
- 白湯
- 生姜湯
- シナモンティー
- 甘酒
- カフェインレスのお茶(ルイボスティー、麦茶など)
肩こりには漢方薬も役立ちます
肩こりの改善には漢方薬で内側からアプローチするのもいいでしょう。
漢方薬は自然由来の生薬で構成されており、肩こりの原因となる血行不良や過労、水分代謝の乱れなどに根本から働きかけます。
毎日決められた量を飲むだけなので、家事や育児で忙しい毎日でも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。
肩こりの改善には下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。
- 血流をよくして肩の筋肉を緩める
- 肩の筋肉に栄養や酸素を届けて疲労を軽減する
- 水分の循環を促し老廃物や疲労物質を排出する
【肩こり改善におすすめの漢方薬】
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血流をよくしてからだを温め、水分代謝を整えて肩こりやむくみにアプローチします。
「血(けつ)」(栄養)の巡りをよくして水分の循環を促し、肩こりを和らげます。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力があり、冷えやめまいを感じる人に。
滞った「血(けつ)」(栄養)の流れを改善することで肩こりに働きかけます。
漢方薬は、自分の状態や体質に合っていなければ効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
そのため、医師や薬剤師など漢方に精通した専門家による診断と処方が大切です。
スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。
スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。
お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
まとめ
肩こりはセルフケアでも改善することができます。
自分に合った解消法をみつけて、つらい肩こりとさよならしましょう!
公式|あんしん漢方
参考サイト
(※1)「8月 肩こり・腰痛ストレッチ」全国健康保険協会
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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