そのかゆみ・炎症は【花粉皮膚炎】かも!症状と正しい対策をチェック

花粉症といえば鼻水や目のかゆみなどの症状を思い浮かべる人が多いと思いますが、肌のかゆみや炎症を引き起こすことがあるのを知っていますか?

春になると肌トラブルが起こりやすい人は花粉皮膚炎かもしれません。

花粉皮膚炎について正しい知識をつけて対策をしていきましょう。

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花粉皮膚炎とは

花粉皮膚炎とは、皮膚に花粉がつくことでアレルギー反応を起こして発症する皮膚炎です。

症状やなりやすい人の特徴をまとめたので、あてはまるものはあるか確認してみてください。

花粉皮膚炎の症状と特徴

花粉皮膚炎の主な症状は、肌のかゆみ・赤み・ヒリヒリ・ブツブツです

炎症を起こした箇所は、乾燥気味になるのが特徴です。

症状が出やすい場所は、まぶた、頬、首などといわれています。

とくに、目の周りなど皮膚の薄い場所は要注意。

症状が深刻化する前に早めに対処していきましょう。

花粉皮膚炎になりやすい人

幼少期にアトピー性皮膚炎だった人や、湿疹が出やすい体質の人は、花粉皮膚炎になりやすい傾向にあります。

また、鼻水や目のかゆみなど、いわゆる「花粉症の症状」がない人でも発症することがあるため油断は禁物です。

花粉皮膚炎は皮膚科へ相談を

花粉皮膚炎は皮膚科で治療することができます。

炎症を起こしたままの肌を放置していると、症状の長引きや、かき壊しによる色素沈着などのリスクもあります。

そのため、花粉皮膚炎かもしれないと思ったら、まずは皮膚科へ行くのをおすすめします。

皮膚科では、炎症を抑えるステロイドの外用薬やタクロリムス軟膏などを処方し、花粉によるかぶれを治療するのが一般的です。

早めに受診すれば、薬を塗り始めて4~5日くらいで収まるといわれています。

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花粉皮膚炎を予防するには

花粉が飛び交う季節、花粉皮膚炎を起こさない、悪化させない工夫をすることが大切です。

そのため、大切なのは対処法より予防法。

スキンケアや日常生活の工夫など、今日からできるセルフケアを紹介します。

1.肌を保護する

外出後の肌には花粉がたくさん付着しています。

そのため、家に着いたらクレンジングと洗顔で花粉を洗い流しましょう。

目元など皮膚が薄い部分は、花粉皮膚炎が起こりやすい場所であり、皮膚が薄く傷つきやすい場所なので、こすらず、やさしく洗い流すことがポイントです

洗顔後は、化粧水や乳液でしっかり保湿することも忘れずに。

2.外出時は肌を露出しない

花粉皮膚炎を防ぐには、花粉と肌の接触をできる限り減らすことが大切です。

外出するときは、帽子、眼鏡、マスクを着用することで、肌や髪への花粉の付着を最小限に抑えることができます。

帰宅時には衣類や髪についた花粉を払い落としてから家に入るようにしましょう。

時間があれば、残った花粉を洗い流すため、帰宅後すぐにシャワーを浴びるのも◎。

3.漢方薬で体質から改善する

花粉皮膚炎はセルフケアで予防できますが、根本的な改善を目指したいときは漢方薬もおすすめです。

花粉皮膚炎は、花粉が肌に付着することで発生するアレルギー反応です。

そのため、「水分の循環をよくしてアレルゲンや老廃物を排出する」「炎症を和らげる」作用をもつ薬を体質に合わせて選びましょう。

<おすすめの漢方薬>

  • 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

鼻や喉の炎症やアトピー性皮膚炎などの肌トラブルの治療に用いられる漢方薬です。

水分の巡りをよくするとともに、からだの上部にたまった熱を放出することで炎症も和らげる効果があるため、とくに首から上の炎症に効果が期待できます。

  • 当帰飲子(とうきいんし)

慢性湿疹やかゆみの治療などにも用いられる漢方薬です。

血行をよくして皮膚に栄養と潤いを与える効果があるため、カサカサする湿疹や皮膚炎に効果が期待できます。

漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の状態や体質に合ったものを選んでいるかどうかです。

症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によってはからだへのダメージを与えることもあります。

最近では、 漢方のプロが自分に適した漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれるサービスも登場しています

便利なサービスも活用し、からだの内側から花粉対策をするのもいいですね。

まとめ

花粉の付着により皮膚がアレルギー反応を起こすことで発症する花粉皮膚炎。

花粉の季節になると肌トラブルが起こる人は、できるだけ花粉をつけないよう工夫しながら生活することが大切です。

気温が上がり外出したくなるこの季節。

花粉対策をしっかりと行い、春を楽しみましょう。

公式|あんしん漢方

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

公式|あんしん漢方(オンラインAI漢方)

YouTube|Medical Health CH

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