子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる子宮頸部に発生する悪性腫瘍のことです。
世界的にみても女性が罹患するがんの中で、乳がんに次いで2番目に多いのです。
子宮頸がんは、早期発見ができれば治療の成功率が高いため、定期的な検診が重要になります。
子宮頸がんの原因
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することと言われています。
HPVには100種類以上の型があり、そのうち15種類ほどが子宮頸がんの原因とされています。
特にHPV 16と18の2つの型が、子宮頸がんの約70%を引き起こします。
性行為によって感染が広がるため、コンドームの使用や適切な性教育が予防に役立ちます。
症状と診断
子宮頸がんの初期症状はほとんどありませんが、進行すると次のような症状が現れます。
- 異常な出血(月経以外の出血、性交後の出血など)
- 下腹部の痛みや違和感
- 性交痛
- 腰痛
- 尿や便の通りが悪くなる
子宮頸がんは、定期的に行う子宮頸がん検診(パップスメア検査)によって早期発見が可能です。
また、HPV検査も併せて行うことで、より精度の高い診断が可能になります。
予防と対策
子宮頸がんの予防策は以下の通りです。
HPVワクチン
子宮頸がんを引き起こすHPVの感染を防ぐため、予防接種が推奨されています。
対象年齢は9歳から26歳までの女性で、できるだけ早い段階での接種が効果的です。
ワクチンは、HPV 16と18に加えて、他のがんを引き起こす型にも効果があります。
定期検診
子宮頸がん検診(パップスメア検査)を定期的に受けることで、早期発見が可能です。
20歳以上の女性は、2年に1回の検診が推奨されています。
コンドームの使用
性行為によるHPVの感染リスクを減らすため、コンドームの使用が重要です。
ただし、コンドームは100%の予防効果はありませんので、他の予防策と併用することが望ましいです。
健康的な生活習慣
喫煙や肥満、過度の飲酒などは、子宮頸がんのリスクを高める要因となります。
健康的な生活習慣を維持することで、リスクを軽減できます。
子宮頸がんの治療方法
子宮頸がんの治療法は、がんの進行状況や患者の年齢、子どもを望むかどうかなどによって異なります。
主な治療法は以下の通りです。
手術
早期の子宮頸がんでは、子宮頸部の悪性組織を切除する円錐切除術や、子宮全摘出術が行われます。
進行がんの場合は、リンパ節や周囲の組織を含む広範囲な手術が必要になることがあります。
放射線治療
放射線を用いてがん細胞を破壊します。
手術が困難な場合や、手術後の再発防止のために行われます。
化学療法
抗がん剤を用いてがん細胞の増殖を抑制します。
放射線治療と併用されることが多く、進行がんの治療や再発防止に用いられます。
まとめ
子宮頸がんは、早期発見が可能であれば治療成功率が高いがんです。
女性は定期的な子宮頸がん検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。
また、HPVワクチンの接種やコンドームの使用、健康的な生活習慣の維持など、予防策を実行することでリスクを軽減できます。
子宮頸がんに関する知識を身につけ、自分自身や身近な人々の健康を守るために、積極的に情報を得て、正しい対策を取りましょう。
そして、周囲の女性へも子宮頸がんに関する情報を共有し、一人でも多くの女性が子宮頸がんから守られるように心掛けてください。
マタイク編集部【女性・ママへ】おすすめ記事
⇒オールインシャンプー「haru」は女性に優しくツヤ髪に!白髪や抜け毛の効果は?口コミは?