子供の歯の色が1本だけなんだか変、全体的に白くないなど、歯の色について「あれっ?」と思ったことはありませんか?
場合によっては放置せずに病院に行った方がいいことも!元歯科衛生士の現役ママが、子育て目線から徹底解説!
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子供の歯は大人よりもデリケート
免疫が大人程発達していない子供は、病気にかかりやすいです。
皮膚も大人よりも薄いため、少しの衝撃で出血してしまいます。子供の身体は大人が思うよりも、とてもデリケートなのです。
それは歯も同じこと。乳歯は、大人の歯(永久歯)と比べて変色や欠け・虫歯などのトラブルを起こしやすいのです。
今回は、痛みは違和感を本人が訴えない「変色」についてお話します。
本人の症状がないぶん「歯科医院にいくべきなのか?」と悩みがちなテーマです。
ぜひ参考にしてください。
変色の原因1 ぶつけた
大人よりも身体全体に対して頭が大きい子供は、転んだ時に頭も強打するケースが多いです。
その際に、ぶつけやすいのが「前歯」です。
ぶつけた時は衝撃で口の中を少し切ってしまい出血が。。という程度で済み、傷口が治るころにはすっかり転んだことも忘れてしまいます。
しかし、前歯の強打こそが変色で受診される患者さんの1番多い理由なのです。
「なぜか前歯1本だけ色が違う」「前歯だけ黒っぽくなっている」などの症状の原因は、過去に強打したことが影響している可能性が高いですよ。
強打した衝撃で、歯の中にある神経が死んでしまい、変色が始まります。
転んだ時にはわからなくても数か月後になってじわじわと変色してくるケースも多いです。
そのため、いつ転んだ時の事か明確にはわからないという親御さんもたくさんいらっしゃいます。
乳歯は、いつか抜けてしまいますので、「黒くなった歯を白くしてほしい」という治療はあまり行いません。
というのも、歯科治療を受けられるようになるのには個人差はありますが乳歯の子供にはとても難しいことです。
暴れてしまっては大変危険ですし、治療中は必要に応じて口の中に水が溜まります。
緊張する治療の最中に鼻呼吸を上手にできなければなりません。
腫れや痛みがある場合は、死んでしまった神経を綺麗に取り除く治療が必要となります。
変色以外に症状がない場合は、レントゲンでこまめに様子を確認しながら経過観察とする医師も多いです。
幼児に治療をさせるか否かは医師より判断が異なる場合が多いので、お子様が強打による変色をしてしまっている場合は、いくつかの歯科医院に見てもらい、納得のできる治療提案をしてくれる場所を選びましょう。
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変色の原因2 着色
飲み物や食べ物など、口にするものに含まれる色素(ステイン)の沈着による変色です。
大人でもワインや紅茶などで変色してしまうことがありますよね。子供も同じです。
お茶や、フルーツ・色素の濃いお菓子などが原因で色がついてしまいます。
歯科医院で磨いてもらえば取ることができますが、取らなくても問題はありません。
定期検診の際についでに磨いてもらう程度で十分です。
変色の原因3 虫歯
こちらは、変色に加えて痛みや違和感を子供は訴えてくるでしょう。
冷たいものや温かいものなどがしみたり、噛むことで痛みが出たりします。
変色だけであれば虫歯かどうかはわかりませんので、少し様子見でもよいですが、痛みがある場合はすぐに歯科医院にて見てもらいましょう。
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永久歯を守るためにも、歯科医院での定期検診は必須
乳歯とは、全部あわせて20本です。
すべて生えそろうころには、乳歯の下の歯茎の中ではすでに永久歯が作られ始めているといわれています。
乳歯に異常があると、下に隠れている永久歯にも悪い影響がでてしまうことがあります。
大人の歯を守るという意味でも、デリケートな乳歯をしっかりケアしてあげる必要があります。