冠婚葬祭とは、元服、婚礼、葬儀、祖先の祭礼という日本古来の四つの儀式のことを意味します。今回は冠婚葬祭の中でも「お葬式」に関することを調べてきました。香典はいくら包んだらいいの?御霊前と御仏前ってどう違うの?など、知ってるようで知らないマナー。故人とお別れするときに恥ずかしくないようにしたいですね。
服装は?アクセサリーは?
男性はダークスーツに白いシャツ、黒か地味な色のネクタイにし、女性なら地味な色柄・デザインのワンピースかスーツがいいでしょう。喪服を着るにしても、あくまでも略式にし遺族より仰々しくならないようにします。通夜も葬儀と同じで地味な服装でかまいません。
アクセサリーは結婚指輪以外は一切つけません。真珠のネックレスをつける人が多くエチケットのように思いがちですが、間違いです。つける場合はせめて、2連のものは”重なる”に通じるので避け、真珠でもイヤリングや指輪ははずします。
寒い季節にコートを着ていくときは、式場に入る前に脱ぐのがマナーです。手元におかないで、クロークに預けたほうが良いです。
靴はつやけしの金具の付いていない黒いパンプスを履きます。ブーツは失礼にあたります。ただし、雪国ではショートブーツで参列する方もしらっしゃるようです。地域の風習に応じてくださいね。
香典はいくら包めばいい?
香典の意味
香典は、故人にたむける線香や花など、お供え物の代わりとしてささげるものです。
本来いくらでなければいけないという決まりはありません。
とはいえ少なすぎると恥ずかしい思いをするし、逆に多すぎても先方が恐縮し香典返しの心配などかえって迷惑をかけることになります。
一般に、血のつながりが濃いほど香典は高額になり、親の場合は10万円、兄弟であれば5万円、その他の親類は1万円が相場のようです。勤務先関係か友人であれば5千円が目安となるでしょう。ただし、付き合いの程度によってはもっと多く包む必要も出てきます。
たとえば夫の同僚の家族でも、単に同僚ということだけなら5千円、家族ぐるみで付き合うほど親しければ2万円といった具合に、親密度によって金額は変わってきます。
同様に隣人・近所でも、日頃のおつき合いから3千円をつつむケースと5千円をつつむケースがあるようです。
因みに、香典には新札は使いません。金額も「4」、「9」や偶数はタブーです。(2千円、2万円はかまいません。)
また、地域のしきたりなどによっても異なる場合があるので注意しましょう。
香典はいつ持っていけばいいの?通夜?お葬式?
訃報の知らせを受けたら、香典は通夜または葬式・葬儀のいずれかに香典を持参します。
こうしたお悔みごとのしきたりやマナーは、宗教によって異なるため、注意が必要です。
不祝儀の表書きの書き方は宗教によって変わるので最も難しいといえます。
どうしても葬儀や通夜に出席できずに郵送で贈る場合は、弔電を打ち、現金書留で香典を送ります。必ずお悔やみの言葉を書いた手紙を添えましょう。
宗教ごとに異なる香典袋の書き方
a.仏教・仏式
仏教の場合に使う香典の表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」、まれに「ご香料」などです。
※「御佛前」または「御仏前」(ご仏前)について
御仏前という香典表書きは、一般的には四十九日の法要以後に使います。b. キリスト教式
キリスト教式の場合に使う香典の表書きは「御霊前」「御花料」などです。
蓮の花の絵がついた香典袋は仏教以外には使えませんので注意してください。c.神式
神式の場合に使う香典の表書きは「御霊前」「御玉串料」「御榊料」などです。
蓮の花の絵がついた香典袋は仏教以外には使えませんので注意してください。