子どもの咳が止まらない…そんな時、SNSで見かける「足の裏にヴェポラッブを塗る」という方法。
本当に効果はあるのでしょうか?
医師の意見と、実際に試したママたちの声を集めてみました。
足の裏にヴェポラッブって咳に効くの?
家族の健康管理が一層気になる季節、特に小さな子どもがいる家庭では、夜な夜な続く咳に心を痛めているママも多いはず。
そんな中、SNSで耳にすることが増えたのが「足の裏にヴェポラッブを塗る」というちょっと変わった風邪対策です。
でも、実際のところ、この方法は医学的に根拠があるのでしょうか?
ヴェポラッブとは
ヴェポラッブは、メントール、ユーカリ油、カンフルを主成分とする塗り薬で、鼻づまりや咳、筋肉痛の緩和に用いられます。
通常は胸や喉、背中に塗ることで、呼吸を楽にし、咳を鎮める効果が期待できるとされています。
しかし、足の裏に塗るという使用法は、パッケージには記載されていません。
この方法が注目されたのは、ある種の民間療法としてSNSで共有され始めたからです。
特に、小さな子どもが咳で夜中に目を覚ますことが多い家庭で試されています。
足の裏に塗る効果は?医師に聞いてみた!
医師はこの方法についてどう考えているのでしょうか?
小児科と家庭医療の専門家数人に話を聞いてみたところ、意見は一致していました。
「足の裏にヴェポラッブを塗る方法に科学的根拠はない」と。
しかし、また、「もし安心して眠れるなら、害になることはないだろう」とも付け加えました。
そして、「ヴェポラップを塗ったから確実に安眠できる・風邪を治すために必須というわけではないので、本人が嫌がるようなら無理に塗らなくても良い。塗って気分が良くなるのなら、夜パジャマに着替えるタイミングで塗ってあげてね」とも言われました。
つまり、直接的な医学的効果は期待できないものの、リラックス効果によって間接的に咳が落ち着く可能性は否定できないというわけです。
※医師によって、考え方が違う場合や、処方されている薬の内容によっても異なる場合がありますので、参考程度にしてください。
実際に試してみたママたちの声
実際に足の裏にヴェポラッブを塗ってみたママたちの声を集めてみると、興味深い結果が得られました。
多くのママが「子どもがより落ち着いて眠れたように感じる」と報告しています。
また、「咳の頻度が減った」と感じた家庭もありました。
もちろん、これがヴェポラッブの効果なのか、あるいは心理的な安心感によるものなのかは定かではありません。
しかし、試してみる価値はあるかもしれませんね。
ヴェポラッブの注意点
ヴェポラッブは生後6ヶ月未満の乳児には使用しないでください。
また、皮膚が敏感な子どもにはパッチテストを行い、反応を見てから使用するようにしましょう。
そして、足の裏に塗った後は必ず靴下を履かせて、薬剤が床やベッドに付着しないように注意してください。
まとめ
足の裏にヴェポラッブを塗る方法は、医学的根拠は確立されていませんが、多くの家庭で試され、一定の好評を得ています。
医師も、害はないとしつつ、効果については保証できないという慎重な立場を取っています。
しかし、夜間の咳に悩む家庭にとっては、試してみる価値のある一つの方法かもしれません。
重要なのは、子どもの安全を第一に考え、どんな対策を取るにしても慎重に行うようにしましょう。
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