昭和時代に放送されたアニメの中には、現代の基準ではとても放送できない作品がいくつもあります。
時代背景や社会の変化に伴い、当時は問題視されなかったシーンや内容が、今では炎上必至のものばかり。
今回は、そんな「今では絶対に放送できない昭和アニメ」を紹介します。
令和の地上波では絶対に無理と言われるアニメ
エスパー魔美
1987年から1989年にかけて放送された藤子・F・不二雄先生原作の「エスパー魔美」。
主人公の佐倉魔美が、自分に超能力があることに気付き、正義のエスパー少女として活躍する物語です。
この作品が再放送されることが難しい理由は、その頻繁な「お色気要素」にあります。
特に、魔美の全裸シーン、彼女は美術講師兼画家である父親のヌードモデルを務めており、お茶の間に女子中学生の全裸が放送されるというのは、現代の倫理基準では絶対に許されません。
また、同級生の和夫が魔美の全裸を見たり触ったりするシーンもあり、これもまた完全にアウトです。
まいっちんぐマチコ先生
1981年から1983年にかけて放送された「まいっちんぐマチコ先生」は、私立あらま学園の女性教師・麻衣マチコと生徒たちが繰り広げるギャグ漫画です。
しかし、この作品は主人公であるマチコ先生が生徒や他の教師たちからセクハラ行為を受ける描写が多く、スカートめくりや胸へのタッチ、ストーカー行為が頻繁に描かれています。
毎回たわわな胸が露になる演出もあり、今では放送できない内容です。
昭和当時でもPTAから多くの苦情が寄せられ、京都では「マチコ先生に抗議する会」まで結成されたほどです。
メガゾーン23パート2 「秘密く・だ・さ・い」
1985年からシリーズ展開されたOVA作品「メガゾーン23」。
特にその2作目である「秘密く・だ・さ・い」は、監督に板野一郎、キャラクターデザインに美樹本晴彦という豪華スタッフが集結しました。
この作品は未来の巨大宇宙船内で1980年代の東京が再現されている世界を舞台に、主人公・矢作省吾が友人が盗み出した大型バイク・ガーランドと出会うことで物語が始まります。
しかし、この作品が現代で放送できない理由は、序盤に濃密なセックスシーンがあるからです。
劇場公開時にはあまりの過激さにクレームが殺到し、ビデオ版発売時には該当シーンを一部カットする事態にまでなりました。
くりいむレモン
「くりいむレモン」は、アダルトアニメのビデオ作品であり、美少女アニメの先駆け的存在です。
1984年に第1巻が発表され、40巻以上が制作されました。
その中でも特に人気があったのが「亜美」シリーズで、義理の兄妹が互いを思い合い一線を越えてしまう物語です。
亜美というヒロインが一見清純そうに見えて実は性に積極的な様子が描かれており、アニメの中で自分を慰めるシーンまでばっちり描かれています。
その他のエピソードでも、過激なシーンが多く、地上波で放送することは不可能です。
まとめ
昭和時代に放送されたこれらのアニメは、当時は社会的に許容されていたものの、現代の倫理基準や視聴者の感覚からすると放送不可能な内容が多く含まれています。
社会の変化とともに、アニメの内容も進化し続けていますが、過去の作品が持つ独特の魅力や問題点を振り返ることで、時代の流れや文化の違いを感じることができるでしょう。
昭和アニメの再放送は難しいかもしれませんが、その背景やストーリーを知ることで、新たな視点で楽しむことができるかもしれませんね。
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