カフェの席で、友達のミホがコーヒーをすすりながら、こっそりと私に話しかけた。
「ね、ユミ、私の町内会、終わるのいつも遅いでしょ?」
ああ、そうだった。
ミホの町内会はいつも異常に遅い。
夕方始まり、終わるのはいつも深夜。
その理由を聞かされるのは初めてだ。
ママ友の旦那との不倫の証言
「うん、それがさ…実は…」
彼女の顔が少し赤らんだ。
「実は何?」
私は続きを促した。
ミホはコーヒーカップを口元に持っていく手が震えているのを見て、何か大きな秘密を打ち明けようとしているのだと感じた。
「町内会が遅い理由、それは…私、ママ友の旦那と…」
彼女は目を逸らし、小声で続けた。
「不倫してるの。」
私は一瞬、言葉を失った。
ミホはいつも明るく、誠実そうなイメージだったからだ。
それに、彼女の旦那さんも好人物だった。
「それで、会議が長引いてるっていうのは…」
「そう、それが私たちの言い訳。だから、いつも遅くなるの。」
彼女は頭を下げた。
「彼との時間、それが私には必要なの。」
私は彼女の気持ちを否定するつもりはない。
大人の関係、誰もが純粋に理解できるものではない。
ミホの告白に続き、私たちの会話は彼女とその男性との関係について、より深く掘り下げる方向へと進んだ。
「だけど、ユミ…」
ミホは恥ずかしそうに声を落とした。
「彼との関係、それが私を本当に満たしてくれるの。それが町内会の後、いつも深夜まで続く理由なの。」
「あなたたちの…関係性については?」
私は少し顔を赤らめながら尋ねた。
ミホは少し考えてから、口を開いた。
「それがさ、彼とのセックス、それが私たちの関係だけど、それ以上に大切なのは、彼と過ごす時間そのものなの。彼との会話、笑い声、そして彼の優しさに包まれる感覚…それら全てが私を満たしてくれるの。」
私は少し驚いたが、彼女の言葉から、ただ肉体的な欲望だけではない、彼との心の繋がりを強く感じ取ることができた。
ただ、彼女には彼女自身と、彼女の家族の幸せを最優先に考えてほしいと願った。
「ミホ、あなたの気持ちはわかるわ。でも、その選択が最善なのか、自分自身でよく考えてみてね。」
私たちは、それからも長い間、話を続けた。
この深い秘密を抱えた彼女の心情について、さまざまな角度から理解し、考えることで。どんな選択をするにせよ、ミホが自分自身を愛し、尊重し、そして真剣に自分の未来について考えて行動することを願っている。
ミホは強く私の手を握り返し、うつむき加減に、「ありがとう、ユミ」と小さく呟いた。
それは悔いや後悔ではなく、真摯に自分の感情と向き合う覚悟を示しているように見えた。
その後の町内会の時間について、ミホがどのような選択をするのか、私にはわからない。
しかし、私は確信している。
ミホは自分の心の声に耳を傾け、自分にとって最善の選択をするだろうと。
だからこそ、私はただ彼女を支え、彼女が幸せな未来を描けるよう祈るだけだった。
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