静かに広がる暗闇の中で、ふと我に返る。
まず感じるのは、密着した肌の熱と、私の胸をゆっくりと揺らす同調する呼吸だ。
パート先の飲み会、そこで起こった一夜が、今でも私の意識を支配している。
密やかな誘惑
私、優香は、40代前半。
夫との日々は安定していたけど、何処か物足りなさを感じていた。
愛嬌のある私は、パートの職場で誰からも好かれていた。
それが災いして、飲み会で起こったあの出来事に繋がったのだろう。
彼の名は拓也。
若手のイケメンで、私を特別に見てくれる男だった。
飲み会での私たちは、まるで魔物に取り憑かれたように互いに引き寄せられていった。
「優香さん、綺麗ですね」
と、拓也の声が心地よく響いた。
彼の強い腕に引き寄せられ、彼の熱を肌で感じる。
その瞬間、私の中に閉じ込めていた女性としての欲望が、瞬く間に醒めていった。
帰り道、私たちは誰もいない路地裏に迷い込んだ。
静寂に包まれたその場所で、彼は私を壁に押し付け、濃厚なキスを落とした。
彼の唇が私の首筋を這う。
その感触に身体が震え、言葉にならない喘ぎ声が漏れてしまった。
彼の手が私の胸を掴む。
その時の快感は、今まで味わったことのない刺激だった。
私の体は彼の触れるたびに敏感に反応し、深い欲望を全身で表現していた。
彼の指が私の内部に触れると、私の身体は未知の快感に身を委ねた。
私たちは服を脱ぎ捨て、裸の身体を密着させた。
彼の硬くなったものが私の秘部に触れると、電流が全身を駆け巡るような感覚に襲われ、溜まった息を一気に吐き出した。
彼の柔らかな唇が私の耳元で囁く、「優香さん…」という声が、その快感を一層高めた。
彼はゆっくりと私の中に入ってくる。
それは初めての体験だった。
未知の快感に、身体が自然と彼に反応し、全身が彼のリズムに合わせて動いていた。
彼の動きと私の反応は、時間を忘れるほどの官能的なダンスとなり、夜の街にひそやかに響き渡った。
壁に背をつけた私の腰を、彼はしっかりと抱きしめる。
そして、彼の力強い腰使いに合わせて、私の内部は彼をより深く迎え入れていった。
私の喘ぎ声がエコーとなり、小路を満たしていく。
彼の指が私の敏感な部分を弄び、私の身体はさらに激しく反応した。
彼の指の動き、彼の唇が私の全身を這う感触、それら全てが絶妙に絡み合い、全てが私の感じる快感を最高潮へと導いていった。
そして、彼の激しい動きがピークに達した時、私は全身を強く震わせ、声をあげて頂点に達した。
その感覚はまるで大海原に放り出されたかのような解放感。
世界が私たちだけで満たされ、その時だけは、私たちは一体となった。
その夜、私は自分が持っていた未知の感覚に目覚めた。
それは罪悪感と共に、しかし、否応なく私の心を支配し続けている。
不倫という行為の背徳感と、それ以上に強い新たな欲望の両立。
あの夜から、私は新たな自分自身を受け入れ始めたのだ。
今、私の心には様々な感情が交錯している。
しかし、もう一度彼の熱を感じることができるなら、私は何を捧げてでもその感触を手に入れたい。
それが、私、優香が抱える、禁断の欲望だ。
あわせて読みたい