テレビドラマで話題になったアドラー心理学を知っていますか?
アドラー心理学には【アドラー流子育て】があり、【勇気づけの子育て】とも呼ばれています。
子育てをするにあたっての心理学や子育てのやり方など、なかなか奥の深い心理学です。
●アドラー心理学とは?
アルフレッド アドラー
アドラー心理学の特徴は、「すべての悩みは対人関係の悩みである」とした上で、フロイト的な原因論を根底から覆す「目的論」の立場をとるところにある。
たとえば、「子どものころに虐待を受けたから、社会でうまくやっていけない」と考えるのがフロイト的な原因論であるのに対し、アドラー的な目的論では「社会に出て他者と関係を築きたくないから、子どものころに虐待を受けた記憶を持ち出す」と考える。
つまりアドラーによれば、人は過去の「原因」によって突き動かされるのではなく、いまの「目的」に沿って生きている。
アドラー心理学の第一人者による、自分をはげまし、大切な誰かをはげます「勇気づけ」とは | ダ・ヴィンチニュース
昔●●なことがあったから、こうなってしまったんだ!!
と、ついつい人は思いがちですが、アドラーはこの考え方を否定しています。
▲▲なのは、自分が▲▲であることを決意しているからです。
こうなっているのは、自分がそうあろうと決意しているからです。
といった具合です。
【そんなことないわ!!!】とついムキになってしまいそうではありませんか?
課題の分離
【課題の分離】です。
こうしたことで、被害をこうむるのは誰か?
これは誰の課題なのか?をはっきりさせます。
自分の課題でなければ、自分から切り離し
【それは他者の課題であり、私の課題ではありません】と認識します。
これはアドラー心理学のとても大事なキーワードです。
●アドラー心理学的、子育てとはどういったものか?
叱るというのは足りないものがあるから教えてやる、自分よりも劣っている部分があるからできるようにしてあげる、自分の思い通りいかないから手っ取り早く言うことを聞かせる、というようなこと。
叱られる側は当然叱られたくないから、叱られないようにする。これはどこにつながるかと言うと「他者の評価」を気にして、「他者のモノサシ」「他人の価値観」で生きるということにつながります。
また、褒めるということも例えば「よくできたね」なんて言葉は完全に縦の関係で、上と下があるというのを無意識に刷り込まれるほどの力があるなぁ~と納得してしまいました。褒められた側は、また褒められたいからがんばる。褒められるにはどうしたらいいのか?と考え始める。そうするとおのずと叱ることと同じ場所に行き着くわけです。
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子供の課題と自分の課題
いったいこの問題はどちらの課題なのか?考えてみます。
例)子供が宿題を何度言ってもやりません。
⇒宿題をやらなくて困るのは子供本人です。⇒よってこれは子供の課題です。
例)子供が素行の悪い友達と遊んでいて困ります。
⇒友達によってもたらされる影響が子供にあるのか、近所迷惑等で自分にも
ふりかかってくるのか?で誰の課題なのかを判断します。
そうですね。そんな親御さんの声が聞こえてくるようです。
アドラー心理学では、課題の分離を唱えていますが分離は決して放任ではないのです。
【介入しないが、放任しない】
親は【いつでも助けるからね】というスタンスであることを子供に伝え続けるのです。
分からなくて困っていれば、教えてあげるわよ。というスタンスです。
【ここが分からないから、教えてほしいんだ】と言われれば、手を差し伸べる。ということです。
怒りの感情が沸いてきたらどうする?
そんなときはどうしたらいいのでしょうか?
アドラーは【まずはその場から離れましょう】と唱えています。
よく【6秒我慢して】と言いますが、目の前にしては難しいですよね。
強制的に別の部屋へ行ってみたり、外に出てみたりするのです。
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子育ての役に立ったアドラー心理学は、子供が出来ないときに叱るのではなくて、ちょっとでも出来たときをみつけて、すかさずほめるというもの。
「じっとしていなさい!」ではなく、一瞬でも座っていたら「お!ちゃんと座ってるね」と言うようにすると、子供はママに注目してもらいたくて座ろうとする— 犬神レイDV離婚 (@iranaiotto) March 20, 2017
正確に言うと、すかさず褒めるではなく
そう出来た事を一緒に喜ぶ。というニュアンスです。
褒めるとなると、上下関係が発生してしまいます。
水を飲む場所に連れてくる事は出来るが強制的に飲ませる事は出来ない
どんなに親が、子供にあーしろこーしろと言っても、
最終的にやるかどうか、やる気になるかどうかは
子供が判断することだ。ということです。
きょうだいげんかの目的の中に「親の注目を得るため」というのがあります。
「お兄ちゃんがね、~したんだよ!」と言いつければ、母親がお兄ちゃんを叱り、下の子を保護することを知っているから。
または、けんかをすれば、親は必ず自分に注目を与えてくれることを知っている。
だから、親は、きょうだいげんかに関心がない、という態度を取りましょう。
裁いたり、どちらかを叱ったり、やめなさい!と怒鳴ったり・・・どれも「注目」していますね。
きょうだいげんかは、子どもの問題です。
その場を離れたり、迷惑を被るようならば、感情的にならずに、お母さんの思いを伝えましょう。
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しかし、本やサイトでアドラーについての知識を学び自分の中に取り入れる事で
消化し自分のものにしていけるはずです。
とっさに怒りが沸いてきたとき、困った事が起こった時。
アドラーだったらどう言うかしら?なんて事を考えてみてもいいかもしれませんね。
そう考える事が出来た時点で、ワンステップ冷静になれています。