子どもの口の中は、仕上げ磨きをしていると「舌が白いなあ」など、気づくことがあると思います。舌には健康状態が現れているのです。また、大人は子育てしていると、自分の体調が悪くなっても病院に行きにくいもの。そういう毎日の中で、舌をチェックすることで体調の変化に気づくことができます。お子さんと、ご自身の舌を見てみましょう!
目次
スポンサーリンク
家族で舌診断
舌をベーっと出すことはあまりありませんが、仕上げ磨きの時などに子どもの舌を時々チェックしてみましょう。 口の中は湿っていて体温で温められています。食べかすなどの栄養が豊富なので、虫歯菌も含めて細菌が300種類以上も住みついています。 そういった多くの細菌のおかげで口内のバランスが取れているのですが、ちょっとした口の中の環境の変化や体調の変化でバランスが崩れ、細菌が繁殖すると舌苔として出てきます。
舌の汚れ
舌の表面に白い苔が生えたように見える舌苔ですが、主に食べ物のカスや細菌などが堆積してできています。 また、子どもであっても疲れやストレスが溜まったり、風邪による鼻詰まりで口呼吸になって口の中が乾燥したりしていると、舌苔が発生しやすいといわれています。
溶連菌感染症の初期症状
舌が白いなあと思っていると、感染症の初期症状である場合があります。 39℃以上の急な発熱が出て、喉が赤く腫れたり痛みがある「溶連菌感染症」。 かかると治まるまで辛い日々が続くのですが、初期症状として、舌が白い舌苔で覆われる状態が見られます。その後、胸や腕などから全身に痒みのある赤い発疹が広がります。 白い舌苔は、発熱から3〜4日もすると消えていくようです。
”地図状”舌とは
「地図状舌」は、気付くとびっくりするような模様になっている舌の症状です。子供の舌を見ると、まるで表面に地図のようなまだらな模様ができています。 幼児の発症率は約15%といいますから子供がかかりやすい病気なのです。 地図状舌は「ピリピリする」痛みや「しみる」といった感覚がありますが、歯みがきなどをきちんとして口の中を清潔にすることで数日で治る症状です。
スポンサーリンク
口腔カンジダ症
舌の白い部分を清潔なガーゼなどでぬぐってみると、何もなければ単なる舌苔なのですが、表面に発赤や荒れが見られる場合は注意が必要です。 子どもの食欲があまりないなどの場合は、口腔カンジダ症の可能性があるので小児科を受診しましょう。 口腔カンジダ症の治療では、口の中をきれいにして、抗真菌薬を含むうがい薬や塗り薬を使うことがあります。
健康な舌は、ほんのり赤いピンク色+薄く苔が付いています
子どもだけでなく、大人の舌も自分で見てみましょう。 舌には皮膚の下、つまり健康状態がよくわかると言います。漢方を処方する際など東洋医学では、脈を測ったり舌を診ることでその人の体調を確認します。 健康な舌とは、ほんのり赤いピンク色で薄く苔が付いている状態。この健康な状態を基準として体調をチェックできるのです。 舌の状態で主に4つの傾向が分かります。ご自身の舌も見てみてくださいね。
1.血液の流れが悪い
血液の循環が悪いとき、舌の色が紫色がかっています。 特に裏側を見てみると、血管の青すじが浮き出て見えてギョッとするかもしれません。貧血の時や冷え性になっている時に舌の血色も悪くなっているのですね。 便秘や肩こり等が慢性的になっているとこのような舌になりやすいようです。
2.自律神経が乱れている
自律神経が乱れているとき、舌苔が多くなってきます。苔が多いのはストレスが原因。 胃腸の状態が悪化している状態なのです。また、舌が厚ぼったくなっている人もいますが、これはストレスで抵抗力や体力が落ちているときに出てくる症状。 ストレスは心身に影響しますが目に見えませんよね。舌を見ることで客観的に確認できるため、自分の体調を確認するのに最適です。
3.イライラしがちで高血圧
イライラしがちだったり高血圧の人は、舌が赤く見えます。 ストレスのために交感神経が高ぶっていることが多いためです。日常的に交感神経が優位になっていると、抵抗力の低下などトラブルを引き起こしやすくなります。 体調を崩さないようリラックスの時間を積極的に持つようにしましょう。
4.体内の水分が過剰な状態で、むくみやすい
体内の水分が過剰になっている時、舌の周囲の形が変わっています。 舌の周囲に歯型がついてガタガタになっている時はむくみやすい状態のサインです。これは水分が過剰な時だけでなく、塩分を摂り過ぎている時にも出てくる状態です。 水分や塩分のために、舌がむくんでいるのですね。 全身がむくみやすいと足のむくみが辛かったり、下痢になりやすかったり、めまいや頻尿になりやすいなどの不調が出てきます。
お子さんが眠ったら、ホームケアで血流改善!
簡単!ホームケアマッサージ講座 〜ふくらはぎ〜
via www.youtube.com
子育てをしていると、体調が悪くなってもなかなか病院に行けませんし、そもそも健康診断すら行きにくいものです。 お子さんが眠りについてくれたら、習慣的にマッサージするなどホームケアをしてみませんか。ゆっくり湯船に浸かったり、血流やむくみを解消していきましょう。 また、ストレッチなどでリラックスタイムを持つようにすると、交感神経も落ち着きやすくなりますので、ぐっすり眠れるようになります。 気軽にできる舌診断を活用して、家族みんなで健康チェックをしていきましょう。