毎日熱中症による救急搬送のニュースが飛び込んできています。この酷暑は死をも及ぼすものです。もはや「昔は大丈夫だったから」という考えはやめませんか?現代の暑さをはかる『暑さ指数』について基礎知識を学びましょう。
目次
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暑さの質が変わってきている
現代と昔の暑さとは違います。何ていうのか…暑さの質と言いましょうか。確かに昔も暑かったですよ、でも今のように一日を通してずーっと高温多湿ではなかったと思います。朝晩は温度が下がり、エアコン無しでも眠りにつけたものです。どうしても暑いときには扇風機でした。 高温といってもカラッと晴れているお天気だったものです。今は違います…地球全体が温まってしまっているかのようなのです。
熱中症による死亡や救急搬送が増加中
今月18日に総務省消防庁が「熱中症とみられる症状で救急搬送された人数が9956人」であると発表。これは9日~15日の一週間での出来事です。また搬送患者のうち12人の方がお亡くなりになられているとの痛ましい現実です。
17日正午前、愛知県豊田市梅坪(うめつぼ)町の市立梅坪小学校(児童数730人)の教室で、校外学習先から戻った1年の男子児童(6)の意識がなくなり、倒れたと学校から119番通報があった。児童は救急搬送されたが間もなく死亡が確認された。重度の熱中症である熱射病と診断されたという。
最近よく耳にする『暑さ指数(WBGT)』とは?
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度)とは、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標
①湿度
②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境
③気温
人体の熱収支に与える影響の大きい上記の3つを取り入れた指標です。
①湿度
②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境
③気温
人体の熱収支に与える影響の大きい上記の3つを取り入れた指標です。
ニュースや天気予報などでも頻繁に出てくるようになった『暑さ指数』によって、気温だけではなく、湿度が重要なポイントであることがわかりました。 そして輻射熱という聞きなれない言葉も忘れてはならないですね。ただ気温だけで判断するのではなく、熱中症にならない・予防するための指数です。これを知っているか否かでも大きく左右されることもあるので、お勉強してみましょう。 例えば、昨日と今日と同じ30度の気温だとしても、昨日は湿度が70%、今日は90%だとすると、熱中症になりやすいのは一目瞭然です。今後は「暑さ指数」に重きを置いた方が良さそうです。
子供や高齢者に呼びかけて欲しい
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■子供にも十分気を配って!
外出するときは、必ず帽子をかぶせる・水分を持たせるが原則です。子供は「こうしたらこうなる」という未来予知能力がまだ未熟ですので、保護者がしっかりと対策を講じてあげなければなりません。 疲労の色が見えるとき、訴えてきているときは、絶対に無理をさせてはいけません。登下校のときもネッククーラーを巻くなど、短時間でも首周り(特に後ろ)を冷やしておくのも良いですね!
■高齢者に呼びかけを!
高齢者に多く見られるのは「暑くてもエアコンをつけない」ことです。エアコンは電気代が高くて勿体無い、涼しい環境に慣れてしまったらかえって体によくない、と考える高齢者が多いのです。しかしながら人間は年を重ねるごとに、自身の温度調整機能も衰えてきますし、温度湿度に鈍感になってくるものです。 自分ではまだ平気と思っていても、体内に熱がこもりっぱなしになるので、気がついたときには救急搬送されるという事態にまで。家族の呼びかけは大事ですね!高齢の方も「老いては子に従え」精神で聞く耳を持っていただきたいと思います。
小・中・高の学校、教育委員会にお願いしたい
私たち親は、安全だと信じてやまず子供を学校に通わせています。学校に行ったら、親の目は届きません。学校も先生方も「子供のことが最優先」ではないのですか?行事やカリキュラムを予定通りにこなすことが最優先になってはいませんか?年間行事を予定通りに進ませないと滞ってしまい、授業が遅れたりするのもよくわかります。 しかしながら現代の天候は予報通りにはいきません。西日本で起きた豪雨災害も然り、東日本で起きた大震災も然りです。予定を阻む事態は突然にやってくるものです。それを柔軟に、子供たちの安全・健康面を第一に考えることは不可能なのでしょうか? 世の中では「運動禁止」「室内で過ごした方が良い」と注意報・警報が出ているのに、暑い中子供を校庭で体育させる、校外学習をさせる、部活を休みにしない、死をもたらす熱中症を甘くみてるとしか言い様がありません。子供たちは学校の先生に言われたことをやるまでなんです。大人である私たちが子供たちを守らずしてどうしましょうか? 学校や教育委員会の方々にお願いしたいです。自然のことです、どうしようもないんです。だったら行事は中止もしくは延期にできませんか?運動会・体育祭も暑い中やらなければいけないことではないのでは?と思います。今一度年間行事について再検討をお願いしたいのです。
=まとめ=
連日の熱中症のニュース、痛ましいものです。この酷暑は誰にでも熱中症になりえる危険性を持っています。私個人的に思うんですが、「昔は大丈夫だったから今も平気」「今の子供は弱いから熱中症になりやすい」って、いい大人が言うのはやめていただきたく…。 ただし一つ確かなことは、対策を講じて予防はできるものです。自分自身も我が子も、家族も熱中症にならないように十分気をつけて過ごしたいものです。
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