ん?あっという間に1年が終わったなぁ…
年齢を重ねるごとに、時間が加速しているように感じるのはなぜなのでしょうか。
今回は「時間が短い」と感じる理由を紹介します。
年齢を重ねる毎に1年が短く感じる理由
ジャネーの法則
フランスの心理学者ポール・ジャネが提唱した「ジャネーの法則」。
この法則によると、人生全体に占める1年の割合が年齢とともに小さくなるため、時間が短く感じられるというものです。
例えば、10歳の子どもにとって1年は人生の10分の1ですが、50歳の大人にとって1年は人生の50分の1です。
この割合の違いが、年齢を重ねるごとに時間が加速して感じられる原因だと言われています。
- 子どもの頃の1年|人生全体にとって大きな割合 → 長く感じる
- 大人の1年|人生全体のごく一部 → 短く感じる
人生全体のスケールに対する時間の相対性が、感覚に影響を与えています。
新しい体験の減少
子どもの頃は、初めての友達、初めての旅行、初めての学年などで、日々が鮮烈な記憶として残ります。
しかし、大人になると日常がルーティン化し、新鮮な体験が減少していきます。
新しい出来事は脳に強い印象を与え、時間が長く感じられる要因となるのです 。
一方、毎日同じ仕事、同じ通勤ルート、同じような過ごし方を繰り返していると、記憶に残る出来事が少なくなり、「あれ?もう1年経ったの?」と感じます。
解決策として、新しい趣味を始める、旅行に行く、新しいスキルを学ぶなど、日常に新鮮な刺激を取り入れることで、時間を濃密に感じられるようになります。
新しい体験が減ることで、時間が単調に感じやすくなるのです。
脳の情報処理速度の変化
年齢を重ねると、脳は情報を効率的に処理するようになります。
つまり、新しい刺激に対しても「これと似た経験がある」と判断し、細部を省略してしまうのです。
例えば、子どもの頃の1時間は非常に長く感じたのに、大人になると仕事中の1時間があっという間に過ぎるのは、脳が効率化しているためです。
この効率化により、新しい体験をしても以前ほど鮮明に記憶されず、時間が短く感じられます。
脳のメカニズムを変えることは難しいですが、新しいことに挑戦し続けることで、脳の効率化の影響を和らげることができるのです。
脳の情報処理が効率化することで、時間が圧縮されて感じられます。
まとめ
年齢を重ねるごとに1年が短く感じる理由は、「ジャネーの法則」「新しい体験の減少」「脳の情報処理速度の変化」の3つに起因しています。
ただし、これらを完全に避けることはできません。
しかし、新しい体験を積極的に増やし、日常に刺激を取り入れることで、時間をより充実して感じることが可能になります。
時間の流れは誰にも止められませんが、あなた自身の工夫次第で、その感じ方を変えることはできます。
より濃く、豊かに過ごすためのヒントにしてみてくださいね!
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