大臣が企業の宣伝をしていいの?そんな疑問の声が、SNSで噴出しています。
発端は、小泉進次郎農相がX(旧:Twitter)で投稿した、Yahoo!ショッピングの米割引キャンペーンの紹介。
いまや政治家にとってSNSは欠かせない発信手段ですが、その使い方次第では信頼を揺るがす事態にもなりかねません。
今回は、ひとつの投稿がなぜここまで物議を醸しているのか、そしてSNSの声を紹介していきます。
小泉進次郎農相、「Yahoo!ショッピングの米割引キャンペーンの紹介」の投稿に物議
Yahoo!ショッピング、対象のお米が最大20%OFFになるクーポンを配布。6月27日より令和6年産の銘柄米を5kgあたり実質価格3,000円台から販売開始|LINEヤフー株式会社 https://t.co/vsCwYG290i
— 小泉進次郎 (@shinjirokoiz) June 20, 2025
Via|X「小泉進次郎」@shinjirokoiz(公式より引用)
6月20日、小泉進次郎農林水産大臣が投稿した一文が注目を集めました。
「Yahoo!ショッピング、対象のお米が最大20%OFFになるクーポンを配布。6月27日より令和6年産の銘柄米を5kgあたり実質価格3,000円台から販売開始」。
投稿にはLINEヤフーのプレスリリースとURLも添えられており、まるで企業広告のような構成となっていました。
内容自体は、安価で買えるお米情報の共有に見えますが、問題は投稿者が現職の農水大臣である点。
農水省が所管する「米」に関して、特定企業のサービスを紹介する行為が、公平性を欠く「利益誘導」ではないかと批判の声が広がったのです。
著名人からも批判が続出し、漫画家・倉田真由美氏は「大臣が一企業を宣伝?既に多くの指摘があるのに削除しないのがさらにヤバい」と投稿しました。
さらに、立憲民主党の小沢一郎議員は、「中立・公平な立場の大臣が、個別の民間企業の広告宣伝などしてはならない。あからさまな利益誘導になる」と指摘し、「そんな基本も分からない人に大臣は務まらない」と厳しく批判しました。
確かに、小泉氏としては政府が目標とする「米価格3000円台」の実例を示すつもりだったのかもしれません。
しかし、その意図が明示されておらず、企業のキャンペーン文をそのまま引用したような構成では、「公私混同」と捉えられても仕方ありません。
SNS時代において、政治家の発言は瞬時に拡散され、多くの人に影響を与えます。
そのぶん、立場や発言の重みを理解したうえで、発信にはより一層の注意と配慮が必要です。
SNSの声は…

「辞任に相当すると思うのは私だけ?」
「猿でも考えればこのくらいヤバいってわかるだろ?」
「進次郎さん、あなたの政策に賛同してたけど、これはダメだよ…」
「そりゃ公正取引委員会に通報されるわ!」
「いくらもらってこのPRしたんだ?」
「米の価格を下がったのをアピールしたいんだろうけど、流石にこれはやりすぎ」
「進次郎さんっておバカなの?」
「これでアカウント乗っとられたとか言わないだろうな」
「やる気のある無能が1番厄介!ひろゆきが言ってたことに納得したわ」
「これ、テレビじゃまったく報道されなくない?偏向報道ばっかじゃん!」
「こいつを総理にしては絶対にだめだ、親子で国を亡ぼす…」
「これで米が安く買えるなら私はいいんだけどな~」
「Yahoo!ユーザーです、進次郎さんありがとうございます。」
「農相として不適切にもほどがある」
「『お米は買った事がない』よりヤバいと感じるのだが」
など多くのコメントが寄せられています。
特に批判が強いのが、自身が農林水産大臣という立場で特定の企業のキャンペーンをPRするような内容。
備蓄米放出から騒がせている小泉進次郎農相の今後の動きにも注目です。
まとめ
今回の一件は、政治家がSNSを使って発信する際に、何を「個人の意見」とし、何が「公的立場としての影響力」を伴うか、その線引きの難しさを改めて浮き彫りにしました。
とりわけ現職大臣という立場であれば、一つひとつの言葉が行政の意向と受け取られかねず、たとえ善意の投稿であっても、思わぬ誤解や信頼の失墜を招く可能性があります。
公人としての振る舞いがますます問われる時代、SNS運用にも政治的な自覚と慎重さが求められています。
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