自販機のコーラが200円!?そんな声が聞こえてくるのも無理はありません。
かつては100円玉一枚で買えた缶コーヒーや炭酸飲料が、今や財布に重くのしかかる時代になっています。
私たちの日常に溶け込んでいた自販機文化は、静かに終わりを迎えようとしているのかもしれません。
今回は、値上げの裏側と共にSNSの声をお届けします。
限界を迎える自販機と缶コーヒー業界の現在

あれ?缶コーヒーって、こんなに高かったっけ?そんなつぶやきを最近よく耳にするようになりました。
2025年の今、ついにその価格は200円目前にまで迫っています。
コカ・コーラの500mlボトルは今秋にも200円に達すると発表され、自販機業界全体が大きな転換点を迎えています。
背景には、原材料費や人件費、ガソリン代といったコストの高騰があり、飲料メーカー各社は軒並み値上げを余儀なくされています。
特に自販機は定価販売が基本であるため、スーパーやドラッグストアとの価格差が広がり消費者の離反を招いているのが実情です。
自販機は一時期、ドル箱と呼ばれるほどの安定収益源でした。
しかし現在では、人口減少やコンビニコーヒーの台頭、さらにコロナ禍による人流の変化も相まって売上が急減、不採算機の撤去が相次ぎ、今や設置されている自販機の1割が赤字といわれています。
2025年10月の値上げをきっかけに、赤字比率が2〜3割にまで跳ね上がると懸念されており、中でも大きな打撃を受けているのが、国内で約25万台を展開するダイドーです。
売上のほとんどを自販機に依存している同社は、販売数量の減少により営業利益が大幅に悪化、原材料費の高騰やAIを使ったオペレーション改革への投資も重なり、構造的な赤字体質に陥りつつあります。
30年前に比べ、売上は10分の1以下になったという声もあり、その背景には「喫煙者の減少」や「コンビニの淹れたてコーヒーへの流出」が挙げられます。
このような状況下、飲料メーカー各社は競合同士の共存にも動き出しています。
アサヒと伊藤園、ダイドーとキリンなどが自販機での相互商品提供を開始、さらにはAI技術による効率化、販売データの共有、合弁会社の設立など、かつてのライバルが今や協力しなければ生き残れない時代に突入したことを物語っています。
SNSの声
「自販機で200円はたけーよ!手が出ない」
「今の物価なら仕方ないけど、流石に庶民には買う余裕がない…」
「たまに今飲みたいってときは便利だよね」
「スーパーやドラッグストアで買えば自販機の半額で買えるからね」
「仕方ないとはいえ、寂しいね」
「富士山の山頂価格じゃねーかよ」
「よくここまで安い価格で抑えてたと言った方がいいかもね」
「そういえばコンビニコーヒーが出てから缶コーヒーは飲んでないな~」
「不思議なことにコーラの値段が2倍になっても給料が2倍になってないんだよね…」
「いまどき自販機で買う人はその価値に対して対価を出しても構わない人」
「ついに200円の時代が…」
「物価の値上げについていけてないのは、全部政治のせい!自民党のせい!」
「もう本当に自販機で買えないよぉ…」
などの声が多くありました。
まとめ
自販機や缶コーヒーは、ただの飲み物を売る道具ではなく、日本人の生活リズムや働き方と密接につながってきた存在でした。
今、その当たり前が静かに崩れつつあります。
企業の戦略転換と私たちの消費行動の変化が交差する中で、これからの「飲料の買い方」は大きく姿を変えていくでしょう。
時代の流れに抗うのではなく、上手に乗っていく視点が、私たちにも求められているのかもしれませんね。
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