心配してしまう「おねしょ」。続いていると、発達面で遅れがあるのではないかと気になります。「おしっこ」をコントロールしているのは前頭葉。「おねしょ」しやすい子どもの前頭葉の発達に、大きな可能性が眠っていることが研究で分かっています。
おねしょの仕組み
脳の発達で自然に
子どもにあれこれ小言を言っても仕方ない、ということになります。つまり、前頭葉が発達してくれば、おねしょは自然になくなっていくということですね。
では、脳の発達を助けるにはどのようにしたら良いでしょう。
前頭葉の発達につながる学び
脳トレで紹介される有酸素運動やパズル、ぬり絵など身体や言葉をどんどん使う生活をすることで前頭葉は鍛えられ発達していきます。
また、前頭葉には「我慢中枢」が存在しているので、子どもが頑張って我慢することができたらしっかり褒めるようにしましょう。
嬉しい気持ちとともに我慢する力がつき、脳の発達につながっていきます。
「人間性脳科学研究所」
この脳の発達について、人間性脳科学研究所 所長・澤口俊之氏により前向きに受け止めることができそうな研究結果の話が出されています。
脳の発達速度が遅いほど
脳の発達速度に個人差があり、その速度が遅いほど、知能が高いことが分かったからだ。
遅延発達する脳をもつ人ほど知的能力が高い。「超知能」をもつ人は、普通の知能をもつ人よりも5歳ほど脳の発達が遅いのである。
そして--これが重要なことだが--、遅延発達が起こる主な脳領域は前頭連合野である、ということだ。しかも、好奇心や社会性、そして未来志向性に深く関わる脳領域で遅延発達は顕著である。
坂本竜馬も
10歳を過ぎてもおねしょが治らなかったというエピソードが知られていて、一方、成人してからは、志士としても剣士としても優れ、特にコミュニケーション能力や人を動かす能力の高さ、打開する力はご存知の通りです。
脳科学の観点から見ると、大器晩成を意味する発達の要素が垣間見えるのだそうです。
心配な場合は記録してみましょう
表に沿って記録していくことで、水分量やタイミングを把握できたり、おねしょ生活に変化が現れた場合にすぐ気づくことができます。
おねしょの記録(表)
一晩のおしっこの量が200cc(200グラム)未満になってくれればもう大丈夫!
抗利尿ホルモンの働きでおしっこが減ってきています。
行事やイベントでのお泊りを嫌がってしまったり、または他の原因が存在する可能性もあります。
上記のような記録を付けてみて、早めに相談して安心させてあげましょう。