子どもの様子が普段と違う・・・そんなとき、どのタイミングでどういう手を打つかは周りにいる大人次第ですよね。病院に行かなければならないタイミングも勿論ありますが、それほどではないけど何かしてあげたいときに。また「アトピー」「おねしょ」「喘息」「チック」「夜泣き」・・・病気ではないけど気になる症状があるときに。「小児鍼」一度試してみませんか。痛みがないので思ったより敷居は低いと思いますよ。
目次
スポンサーリンク
長引く症状・・・お薬以外にしてあげられることってないの??
そういえば数日前から朝晩になると咳が出るなぁ。背中に湿疹があるなぁ。あせもかなぁ。 毎日子どもの様子をみていると、ふとした変化に気付きます。少し様子を見てみよう・・・といううちはいいのですが、いよいよちょっとおかしいなと感じたときにどうしますか。 すぐに小児科に連れて行く必要があるような症状も勿論あるかと思います。でも小児科に行って症状がピタリと治まる薬ばかり飲ませるのもなぁ・・・と立ち止まった時に選択肢の一つとして小児鍼というものがあります。
小児鍼(しょうにばり)っていったい何??どんなことをするの??
鍼(はり)と聞くとなんだか痛そう!と思われるかもしれません。ところが大人の鍼とは全く違います。子どもの鍼は体に刺すことはありません。なので全く痛くないのです。 専用の道具を使い、体中にあるツボを刺激することによって治療していきます。 触られている心地はとってもよいようで、病院のように嫌がる子どもは少ないように思います。(最初のうちは警戒する子どももいますが。) そうやって治療することで 1:自律神経のバランスを調整する 2:免疫力を高めて、周りのウィルスなどと戦える体にしておく 3:内臓機能の働きをよくする などの効果が期待できます。 わかりやすいところだと便秘や湿疹などの見える症状を改善したり、癇癪や夜泣きといった目には見えにくい症状を和らげたり・・・。 発熱が急に治まるわけではありません。イメージでいうなら3日かかって下がる熱を2日で下げる。39℃まで上がる熱を38.5℃にする。そういった感じです。 なので早く楽にしてあげたい、とか思われる場合には不向きとも言えます。
小児鍼の効果は?
一般的に小児鍼が効くとされている症状をいくつか挙げてみます。 •癇癪(かんしゃく)や金切声 •夜泣き •食欲がない •チック症(まばたき、首ふり、咳払いなど) •おねしょ •アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、小児喘息 いろいろありますね。 効果は個人差があるかと思います。そして先生との相性もあるかと思います。もし少しでも興味があるなら近隣の小児鍼を検索してみてはいかがでしょうか。
体の声を聞いて 心の声を聞いて
子どもは突然発熱したり、お腹が痛いと訴えてきたり。何かウイルスのようなはっきりとした原因があるときも勿論あります。 でも小さいながらに何かを敏感に感じ取って反応してしまう子どももいます。 そういったときにも小児鍼は効果があります。 緊張をゆるめてあげたり、体を温めて免疫力を高めてあげたり。本来その子が持っている力を余すところなく引き出すお手伝いが鍼にはできるのです。 また子どもの症状で気になることがあれば心身ともに相談できるのも小児鍼のすばらしいところかと思います。 最近怒りっぽいような気がするけど、本来の性格なのかそれとも何か無理をしているのか・・・。最近テンションが高すぎるような気がするけど、何かあったのかな・・・。 そんな些細だけど、親だからこそ気付く小さなサインをどう扱ったらよいのか困ったときに、小児鍼は一つの手助けになるかと思います。
スポンサーリンク
最後はやっぱり母の手、父の手
小児鍼で行われるのはいわゆる「お手当て」です。信頼する先生の手ほど頼りになるものはありません。 でも子供にとってはやっぱり「ママの手」「パパの手」に勝るものはないかと思います。小児鍼でやっていただく内容のいくつかはおうちでもできます。 寝る前に、起きてすぐ、また症状が現れたとき。すぐに差し伸べてあげられるのは周りにいるママやパパの手です。 信頼できる先生に出会えたら、きっとたくさんのことを教えてくれます。 何かの本番前で緊張しているようだったらこうしたらいいよ。乗り物に酔っていそうだったらここを押さえてあげたらいいよ。咳がひどい時はここを温めてあげてね。 親になったからといっても知らないことばかり。それでも目の前にいる我が子に何かしてあげたい・・・。そんなときにこそ自分の「手」が大活躍するのです。 もし機会があったなら小児鍼を試してみてはいかがでしょうか。親がしてあげられることがぐっと増えることになるでしょう。