週末に2万円以上する部屋が、平日には6000円台、そんなホテル価格の謎に疑問を持ったことはありませんか?
特に話題になるのが、アパホテルと東横インの違いで、一方は最大4倍の価格差、もう一方はほぼ一定価格、この極端な違いは一体なぜ生まれるのでしょうか。
アパホテルはなぜ同じ部屋で価格差が生まれるのか?
ホテル業界では現在、ダイナミックプライシング(価格変動制)が主流となっています。
その代表格がアパホテルで、同じ部屋でも平日は6000円台、週末には2万円以上になることもあり、価格差は実に4倍以上に及びます。
根底にあるのは、価格は需給で決まるという考え方で、泊まりたい人が多ければ価格を上げ、少なければ下げる、極めてシンプルな市場原理に基づいています。
さらに、アパホテルはインバウンド(外国人観光客)の比率が高い点も特徴で、海外からの旅行者は価格変動に比較的寛容であり、円安の影響もあって多少高くても安いと感じるケースも多く、2万円以上の価格設定でも需要が成立します。
つまり、価格変動の裏には、稼げる時に最大限稼ぐという明確な戦略と、それを支える価値設計が存在しています。
東横インはなぜ値上げしないのか?
一方で、東横インはまったく逆の戦略「原則ワンプライス」を実施しています。
平日と週末の2パターンのみで価格を設定し、ゴールデンウィークのような繁忙期でも大幅な値上げは行いません。
その理由は明確で、安心して泊まれる価格を提供するため、特に重視しているのがビジネス客で、出張費の予算内で泊まれるホテルであることを優先しているのです。
さらに、全国どこでも同じサービス・同じ価格という再現性も大きな強みで、無料朝食やシンプルで落ち着いた内装など、安心して利用できる環境を整えることで、リピーターを獲得しています。
ただし、この戦略にはデメリットもあり、価格が安定している分、繁忙期は予約が埋まりやすく、直前では泊まれないケースが多いのです。
つまり東横インは、利益最大化よりも信頼の積み重ねを重視したモデルと言えるでしょう。
まとめ
アパホテルは需要に応じて価格を変え、観光客やインバウンド需要を取り込みながら収益を伸ばす、一方で東横インは価格を固定し、ビジネス客の安心感とリピート利用を重視する、どちらが正しいというわけではなく、利用者の目的によって最適な選択は変わります。
だからこそ、ホテル選びは価格だけでなく、その裏にある戦略を知ることで、より賢く選べるようになるのです。
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