近年、SNSやファッションイベントなどで、キャバ嬢やセクシー女優といった女性がランウェイを歩いたり、インフルエンサーとして注目を集めたりする場面が増えてきました。
華やかな成功例として語られることも多く、若い世代の中には憧れの存在として見る人も少なくありません。
しかし一方で、本当にそれが若者のロールモデルとして適切なのか?という疑問の声も広がっています。
職業としての尊重と憧れの対象は同じではない
キャバクラやAV業界といった夜の仕事は、現在では一つの職業として社会に存在しています。
実際にそこで高収入を得て成功している人もおり、努力やビジネスセンスによって結果を出している人がいるのも事実です。
そのため単純に、その仕事を否定するべきだという議論は、現代ではあまり現実的ではありません。
しかし、多くの人が違和感を覚えているのは、職業として存在することと若者が憧れるロールモデルとして扱うことは別ではないか?という点です。
例えば、医師や研究者、スポーツ選手、起業家といった職業は、社会的に評価される存在として語られることが多く、若い世代にとっても目標や憧れの対象になりやすい職業です。
一方で夜の業界には、恋愛感情を利用した接客や性的な魅力を商品として扱う、という特徴があります。
もちろん、それ自体が悪いというわけではありませんが、社会の価値観として、若い世代のロールモデルとして積極的に提示するべきなのかという点では議論が分かれています。
特に近年は、SNSを通じて夜職の成功例が強調される傾向があり、高収入、華やかな生活、美容や整形で外見を磨く姿など、成功の象徴として発信されることで、若者の中にはそれを魅力的なキャリアとして認識する人も増えています。
しかし、その裏側にある現実やリスクについては、あまり語られないことも少なくありません。
問題視されるのはキャスティングの側面
ファッションイベントは中高生や若い女性を主なターゲットにしていることも多く、そこに夜の仕事出身の人物が出演することで、成功モデルとして見えてしまうのではないか?という指摘があります。
ここで重要なのは、批判の多くが当事者本人ではなく、キャスティングする側の判断に向けられており、どのような人物をロールモデルとして提示するのかは、演出側の責任でもあるという考え方がおおくあります。
さらに、夜の業界は華やかな成功例だけで語れるほど単純な世界ではありません。
例えば、引退後のキャリアの問題や、過去の経歴が長く付きまとうケースなど、長期的な人生設計の面で難しさを抱える人も少なくないと言われています。
SNSでは成功した一部の例だけが注目されやすく、そうした現実が見えにくくなっているという指摘もあり、職業として尊重することと、若い世代の憧れの象徴として扱うことは、やはり慎重に分けて考える必要があるのかもしれません。
特に未成年が多く目にする場では、どのような価値観を提示するのかという社会的な責任が問われる場面も増えてきています。
まとめ
夜職やセクシー女優といった仕事は、現代社会において一つの職業として存在していますし、そこで成功している人を否定する必要はありません。
しかし、その職業が若者のロールモデルとして広く提示されることについては、慎重に考えるべきだという声も少なくありません。
問題の本質は職業の善悪ではなく、社会がどのような価値観を若い世代に見せていくのか、という点にあります。
華やかな成功だけではなく、その背景や現実も含めて考えることが、これからの社会に求められているのかもしれません。
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