学校では貧乏でバカにされる日々…毎日が辛くて、笑顔なんて遠い存在でした。
そんな俺を救ってくれたのが、近所に住む優しいお姉さんでした。
貧乏少年とお姉さんの奇跡の再会
同級生「おい、ビンボーのタクミ、今日もおにぎり1個かよ!」
マユ「こら!からかわないの!家がなんだって言うのよ!バカにしちゃダメだよ!」
同級生「はっ!なんだよこの女…」
マユ「気にしないほうがいいよ、私のお弁当分けてあげるね」
この人は、近所に住む一学年上のマユさん、貧乏な俺を避けることなく、いつも庇ってくれていた。
でも、マユさん以外の人は不寛容だった。
同級生「毎日毎日、くせーなー w」
同級生「風呂くらいはいれよ w」
マユ「こら〜あんた達!」
同級生「またかよ!女に守られてダセー奴だな w」
そんな日々も時が過ぎ、マユさんは高校へ進学。
俺は、県内トップクラスの進学校を勧められたが、就職することを選択した。
そして、働きながら、高卒認定試験の合格を目指して、ひたすら勉強した。
その後、高卒認定試験に合格、合格後は大学受験のために勉強を始め、見事合格した。
大学では環境分野について学び、大学卒業後は、以前働いた工場に再就職した。
数年後、工場を退社し、いままで貯めた資金を元手にリサイクルシステムの会社を起業した。
その後、少しずつではあるが、会社は成長していった。
それから数年後…。
タクミ「ん?あの人…どこかであったような…」
男「痛ぇ〜何だよこの女、汚えな〜」
タクミ「大丈夫ですか?」
マユ「すみません、ありがとうございます」
タクミ「あの…もしかしてですが、マユさん…ですか?」
マユ「えっ!」
タクミ「あっ!俺です!中学のとき貧乏でバカにされていたタクミです!」
マユ「来ないで!私のことを知っている人に今の姿を見られたくないの…」
その姿は当時の輝かしい彼女とはかけ離れたもので、辛い経験をしてきたことはすぐに察した。
マユ「親が離婚して、父と暮らし始めたけど一年くらいしたら父が再婚して、邪魔そうに扱われて、東京の大学に進学して就職して、彼氏ができても騙されてばかりで…貯金も全部引き出られるし、不景気で仕事もクビになるし住む所も無くなっちゃって…」
タクミ「マユさん!あなたは貧乏でバカにされる俺をいつも庇ってくれた…あなたの言葉はいつも俺に勇気を与えてくれいた…あなたに感謝を伝えたかった…いま恩を返させてください!」
こうして、マユさんと一緒に生活するようになり、互いに想い合う関係になるまで時間は掛からなかった。
彼女が再び笑顔になれたことに感謝しています。
まとめ
誰かに助けられた経験がある人は多いでしょう。
その恩を返すことで、自分もまた成長し、新たな絆が生まれることを実感しました。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)